多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

わかりやすい資料づくり

2018-09-26 04:24:45 | 四方山話


人生も折り返し地点を過ぎてくると、どちらかというと、後進の指導育成に目が行くものだが、自分のうしろを振り返ってみると、「はっ!誰もいない!」的な、後進の影が見えないので(もちろん現実社会的にはいないこともないが)、こんなところで出してみたりする。

わかりやすい資料づくりである。

1985年から2016年まで、5年単位の人口動態統計の各年の婚姻件数総数と、夫婦の初婚・再婚の組合せの比率を示したグラフである。こんな統計は、自分のテリトリーではないので、データ保存するつもりもないのだが、練習用に作ってみたものだ。

政府各省庁で作成している「○○白書」や、ネット上でもよく見かけるグラフが左側のものである。エクセルのコマンドどおりにポチポチやっていくと、できあがる。一応は、2軸表示にしてあるので、ズブのド素人よりも少しはマシなレベルである。たぶん。

左グラフでも、一応、ちゃんと見ればわかる。というか、ちゃんと見ればわかるということであれば、数字を記載した表を掲載しても、見る人が見ればわかる。数字を追えばわかるわけだから。ただ、忙しい現代人や、読解能力が乏しかったりすると、わかりやすい図表を求めるものなのだ。(それがいいことかどうかは置いておいて。)

なにがわかりにくいかというと、まず、折れ線グラフと棒グラフが重なっている点だ。関連性が緊密であれば、重ねた方がいい場合もあるだろうが、この統計の場合は、婚姻件数が全体に減少傾向にあることがわかればいい。なので、重ねない方が見やすいノダ。
また、折れ線を際立たせたい欲求があるのかもしれないが、いちいち破線にする意味がない。かえって見づらくなっている。「目立ちたい」と思うばかりに沈没するキャラクターがあるようにダ(笑)

次に、棒グラフの色に必然性がない。仮に、夫初婚・妻再婚を際立たせたいのであれば、そこだけ色を変えることも必要だろうが、すべての色を区別する必要はない。(他のグラフと関連性を持たせたいのであれば、それぞれ同色を使っていく必要性はある。それにしても見にくいことに変わりはないが。)
枠線も実のところ、結構、うるさい。ない方がすっきりする。

軸の単位もどの程度の単位が必要なのか考えるべきだ。
10%刻みで必要なのか、それとも、もっと大雑把でいいのか。

右のグラフは、
・婚姻件数が減少傾向にあること
・夫婦ともに初婚であることが減少傾向にあること
のみを、伝えるように作成し直したものだ。

ということで、「わかりやすい資料づくり入門編」にご参加いただきたい方は、ご連絡くださいませ。
当面、開講の予定はまったくありませんが(笑)