多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

「こころのサポーター養成講座」4期生の募集開始

2012-04-19 22:35:17 | ダイバーシティ
とやまcocolo会主催の大人気講座の4期生募集が始まりました。
3期までで、100名以上の方が「こころのサポーター」に認定されています。

自殺対策を中心としたメンタルヘルスの概論から、地域での実践事例を学び、
ワークショップにより、自立した活動のきっかけづくりを学ぶことができます。

講座修了生のみなさんは、それぞれの地域で活動を実践し始めています。

ココロの問題に取り組んでみたい方は、ぜひ、受講しましょう!

http://cocolo-kai.net/

多文化を見詰める韓国人の二つの顔

2012-04-19 12:28:26 | 多文化共生
(以下、朝鮮日報から転載)
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多文化を見詰める韓国人の二つの顔

 フィリピン出身で1998年に韓国国籍を取得し、4月11日の総選挙では与党セヌリ党から比例代表で当選したイ・ジャスミン議員(35)に対する人種差別的な非難が問題となる中、韓国国民はさまざまな人種や宗教、文化が共存することを受け入れる傾向が外国に比べ低いが、外国人に対するネガティブな認識も逆に低いことが分かった。

 女性家族部(省に相当)が昨年12月から1カ月間にわたり、全国2500人を対象に「多文化受容性調査」を行い、またユーロ・バロメーター(EB)や欧州社会調査(ESS)などの国際指標と比較したところ、韓国国民が異文化との共存に賛成する割合は36.3%で、これは欧州18カ国の平均(73.8%)を大きく下回っていることが分かった。

 しかし「異なる人種と文化を持つ人間を受け入れるには限界がある」と回答した割合は39.4%で、これは欧州の平均68.9%を下回っていた。また「外国人労働者が仕事を奪っている」という認識は30.2%で、これも欧州平均(59.4%)のほぼ半分にとどまった。さらに「外国人労働者が増えれば犯罪の発生率が高まる(35.5%)」「国が抱える財政負担が重くなる(38.3%)」との回答も、欧州諸国に比べて低かった。つまり、韓国国民は外国人に対して非常に開かれた姿勢を持っていることが分かる。全北大学社会学部の薛東勲(ソル・ドンフン)教授は韓国国民のこのような二面性について「長い時間をかけて異なった文化を受け入れてきた欧州に比べ、韓国の国民は自分たちと異なる文化に接し始めてまだ時間が短いため、表面的かつ肯定的に理解する傾向がある。最近は凶悪犯罪など、多文化に対し暗い側面ばかりが注目を集めがちだが、これらが社会全般で外国人への嫌悪につながらないよう注意する必要がある」と述べた。

パク・チンヨン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

虐待死など絶えぬトラブル マレーシアの外国人メイド待遇問題

2012-04-19 12:28:01 | 多文化共生
(以下、産経新聞から転載)
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虐待死など絶えぬトラブル マレーシアの外国人メイド待遇問題
2012.4.19 10:21

住宅街近くの商業ビルに掲げられたメイド仲介斡旋業者の看板。住み込みから、パートタイム、家事の補助内容など目的に合わせてメイドを選べる=クアラルンプール郊外

 夜明け前、家人が寝静まっているうちから室内清掃を始め、家族全員の食事を作り、洗濯や洗車、庭掃除など家事全般を一日中ほとんど休む間もなく就寝前の夜遅くまでこなし、家庭環境によっては育児や老人の介護、病人の看病もする-。

 これが、マレーシアの標準家庭に住み込みで雇われたメイド(家政婦)の毎日だ。

 近年は外国人のメイドが雇われることも多く、生活習慣や食事、言葉の違いなどから、メイドの雇用に関するさまざまな問題点がこれまでにも繰り返し取り上げられてきた。しかし、メイドの需要は大きく、マレーシア社会にとっては必要不可欠な労働力でもある。


虐待死で国際問題


 外国人メイドの雇用は、人的資源省が認可するマレーシア外国人メイド仲介斡旋(あっせん)業者協会(PAPA)に加盟する業者からの紹介が一般的だ。インドネシア人の人気がとくに高い。マレーシアは国民の約7割をイスラム教徒が占め、インドネシアもイスラム信者が多く、マレー語とインドネシア語には類似性があり、日常のコミュニケーションが取りやすいからだ。2009年にはインドネシア人メイドの数が20万人以上に達した。

 メイドの労働条件は個々の雇用主によって大きく異なる。課される仕事の種類や内容は雇用主次第ともいえる状況だ。たとえば、自宅の用事が済むと兄弟・親戚の家に出向いて掃除するよう指示されるケースや、飲食店を経営する雇用主が店頭での接客から皿洗い、雑用まで強要することもある。労働条件については、雇用主と仲介斡旋業者との間で取り決めが事前に交わされているものの、雇用主による無法状態ともいえる条件下で過重労働を強いられるメイドの存在も明らかになっている。20歳前後の若い地方出身者も多いため、最新の家電製品の操作方法がわからず、各家庭で異なる料理の味や調理法などに慣れるのは容易ではない。

 雇用主とメイドとのトラブルは絶えず、ついには雇用主の虐待でメイドが命を落とす痛ましい事件も発生した。この虐待死事件を重くみたインドネシア政府は09年6月、抗議措置としてマレーシアへのメイド派遣を凍結し、現在に至っている。これ以降、カンボジア人メイドの数が急増し、およそ5万人に達したが、昨年10月にはカンボジア政府も同じ理由からメイドの派遣を停止した。

一般家庭にストレス

 外国人メイドへの依存度が高いマレーシアの家庭にとっては大きな打撃だ。パートタイムや週1、2回勤務などの工夫がみられるものの、家事全般をメイドに依存するマレーシア人家庭の間で不満の声が上がり、政府は早急な対応を迫られている。

 政府は、就労再開を求めてインドネシア政府と両国首脳レベルでの交渉を重ね、メイド就労に関する覚書締結に向けて努力を続けてきた。内容は、週1回の休日の義務付けやメイドのパスポート所持の権利を認めるほか、給与は仲介斡旋業者を経由せず本人の銀行口座への振り込みとするなど、おもに就労条件の整備に焦点が当てられた。

 しかし、最低賃金制度の導入については合意に至らず、昨年5月の交渉は決裂した。続く10月には、マレーシアのナジブ首相がインドネシアのユドヨノ大統領との定期会談の席で、雇用側のメイドの保護義務を主軸とした雇用整備と対策本部の設置に合意、11年12月からの就労禁止措置の撤回と解除が正式に発表された。

 ところが、メイドの到着は今年2月下旬、3月初旬と延期され、現在は4月下旬が有力との見通しが出ている。

 派遣再開を控え、インドネシア政府はメイド希望者を対象に、(1)料理(2)ベビーシッター(3)老人介護(4)家事-のプログラムで構成する研修を自国で実施している。インドネシア側が最低賃金として合意した月給600~700リンギット(約1万6000~1万9000円)は、これら研修内容のうち1つの任務に対する手当であり、複数なら1000リンギット以上になるとの見解を政府が発表した。

 これに対し、マレーシア国内では議論が再燃、合意内容への懸念が広がっている。政府が和解策を検討する一方で、3月末にミャンマーを公式訪問したナジブ首相は、ミャンマー政府にメイドの受け入れを提案し、今後、両国間で話し合いを進めることを約束した。

 インドネシア人メイドは、中東アラブ諸国からのイスラム教徒が増加する香港やシンガポールといった給与水準が高い国での求人が増えている。これまでのように、隣国のマレーシアだけが働き先ではない。

 “選ばれる側”となったマレーシアは、諸問題を解決し、また新たに派遣されてくる国からのメイドをスムーズに受け入れるための体制を整えていく必要がある。(在マレーシア・ジャーナリスト 大野素子)

国の少子化・子育て政策はどうも…

2012-04-19 12:27:41 | 多文化共生
(以下、琉球新報から転載)
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国の少子化・子育て政策はどうも…2012年4月19日
2012年4月19日

 数日前まで、泣いてママから離れようとしなかったのに、今日は笑顔で登園していく。幼稚園や保育園に通い始めた子どもたちの成長がまぶしい季節だ
▼その子どもたちの未来には心配事も多い。総務省が17日発表した昨年10月1日現在の人口推計では日本の総人口は約1億2780万人となり、前年から約26万人減った。震災や原発事故による外国人の出国も重なり過去最大の下げ幅だ
▼人口減少傾向は顕著だが、深刻なのは少子高齢化の進行だ。0~14歳の年少人口が65歳以上の老年人口を上回ったのは沖縄だけ。その本県も2025年ごろをピークに人口は減少し始めると予測される
▼ところが国の少子化・子育て政策はどうも心もとない。民主党の目玉政策だった「子ども手当」は4月から自公政権時代の「児童手当」に名称が戻った。所得制限が導入されるなど内容も変わる
▼新手当法案の協議で与野党が時間を費やしたのは名前をどうするかだった。「子どもは一義的に家庭で育てるべき」か「社会全体で応援するべき」なのか。本質的な議論が空回りし、各党がメンツを優先させる国会に今回も落胆させられた
▼医療・介護や年金など増大する社会保障にどう向き合い、女性の就労をどう支援するのか。課題は山積みだ。日一日とたくましくなるわが子に目を細めつつ、その行く末を不安に思う親御さんも多いだろう。

直訳すれば「歯に抵抗のある幽霊麺」

2012-04-19 12:27:03 | 多文化共生
(以下、東奥日報から転載)
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天地人
2012年4月19日(木)

 外国人向けなのだろう。「つけ麺食堂」の看板に英語で書いてある。直訳すれば「歯に抵抗のある幽霊麺」。これ何のこと?答えは「幻のしこしこ麺」だとか。イタリア語会議通訳の田丸公美子さんが「目からハム」(文春文庫)でこんな楽しい「珍誤訳」を取り上げている。

 笑っていられるうちはいいが、困った誤訳もある。「東北観光博」のホームページで観光イベントなどを英語、韓国語、中国語で紹介している。その中に誤訳が多数見つかったという。例えば、秋田市の「あきた千秋公園桜まつり」の「あきた」が英語で「飽きた」になっていた。男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」は中国語で「はげ頭病」に。これでは、来る人も来なくなろう。

 翻訳を担当したのは都内のIT会社だ。「震災復興を支援したい」と、無料で自動翻訳を買って出たという。動機は素晴らしい。が、会社も事務局の観光庁も肝心のチェックを怠ったのでは何にもならない。

 先の大戦末期、日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言に対し、鈴木貫太郎首相(当時)は「黙殺する」と声明した。これが連合国側に「無視する」という英語で伝わり、「拒否」と解釈されたらしい。それから10日もしないうちに広島に原爆が落とされる(鳥飼玖美子著「歴史をかえた誤訳」)。誤訳は時に恐ろしい結果を招く。翻訳には細心の注意が必要だ。

 観光庁は誤訳を修正して、下旬から紹介を再開するという。幸い、本県は桜の開花が遅れそうだ。花見時に間に合ってくれればいいが…。