多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

外国人介護士を帰国させていいのか

2012-01-23 15:37:04 | 多文化共生
(以下、日本経済新聞から転載)
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外国人介護士を帰国させていいのか
2012/1/22付

 外国人介護福祉士候補が、29日に初めて国家試験に挑戦する。日本で働き続けるためだが、ハードルは高い。不合格なら帰国しなければならない。

 高齢化で介護分野の人手不足は深刻だ。せっかく来日した人材を追い返すような試験をしては、国際社会の信頼も失う。定着できる制度に改めるべきだ。

 経済連携協定(EPA)に基づき、2008年度からインドネシア、09年度からはフィリピンの看護師・介護福祉士候補が来日している。すでに1300人を超えた。今回、受験するのは08年度にインドネシアから来日した介護福祉士候補ら96人だ。

 政府は受け入れにあたり厳しい資格要件を設けたうえに、日本で働き続けるには、看護師なら3年以内に、介護福祉士は4年以内に国家試験に合格するよう義務付けている。看護師は毎年の受験が可能だが、介護福祉士の場合は3年間の実務経験が必要で、実質的には1回しか受験できない。

 一足先に外国人の受験が始まった看護師では、日本人の9割が合格するのに、難解な日本語が壁になり09年度の合格者は3人、10年度も16人で合格率は5%にも届かない。政府は一定の要件を満たせば1年の滞在延長を認めたが、不合格者51人が日本を去った。

 介護福祉士の国家試験は日本人でも合格率50%の難関だ。このままでは多くの不合格者が出るのは目に見えている。候補者は母国で大学や看護学校を卒業し、看護師や介護士資格を持つ。現場での評判もいい。今度の試験で不合格になっても猶予期間を与え、再度受験の機会を与えるべきだ。

 そのうえで試験の仕組みも変える必要がある。すでに資格を持つ人に「介護の基本」といった筆記試験を日本語で受けさせる必要があるのか。一定期間の実務経験を積めば、仕事で必要な日本語能力を試験すれば十分ではないか。どうしても必要な科目があれば、日本人とは別に試験すればいい。

 厚生労働省の試算では25年には看護職が30万人以上、介護職は70万人以上不足する。日本人だけでまかなうのは難しい。

 政府は昨年、ベトナムからも人材の受け入れを決めた。環太平洋経済連携協定(TPP)でも、人の移動は柱の一つだ。優秀な人材は国際的な獲得競争が始まっている。こんな試験を続けていては日本を素通りしてしまう。

外国人の子の教育考える 松阪でシンポ

2012-01-23 15:36:33 | 多文化共生
(以下、中日新聞【三重】から転載)
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外国人の子の教育考える 松阪でシンポ

2012年1月23日


「いっぽ」ができてからの子どもたちの変化を述べる矢崎エリさん(右から4人目)=松阪市川井町の市民文化会館で

 外国人在住者が多い松阪市で22日、外国人の子たちの教育を考えるシンポジウムが2日間の日程で始まった。市は、日本語指導が必要な外国人の小中学生を対象にした初期適応支援教室「いっぽ」を設けており、初日は同市川井町の市民文化会館で、パネルディスカッションやいっぽ修了生らの発表があった。
 いっぽは本年度が5年目で、市は昨年から就学前の幼児向けの「ふたば」も始めた。節目の年に、これまでの成果や今後の課題を共有するのが狙い。
 パネルディスカッションでは、日本語を教えるボランティアら7人が、それぞれの立場から活動を報告。いっぽの立ち上げに携わった殿町中学校教頭水野宏美さん(53)は「ボランティアの協力で、地域との関わりが生まれた」と評価。外国人スタッフの矢崎エリさん(47)は「子どもの夢を実現するために、私たちが頑張らなくてはいけない」と述べた。修了生がいっぽを通して学んだことなども発表し、いっぽ生は日本語と母国語で将来の夢を語った。23日はいっぽの授業のほか、外国人向けの「JSLカリキュラム」で日本人にも教えている地元の久保中学校と第二、第五の両小学校の授業も公開される。 (戸川祐馬)

松山の映画館で「人生、ここにあり!」

2012-01-23 15:35:25 | ダイバーシティ
富山ではフォルツァ総曲輪で上映中。
1月27日(金)までの上映です。急げ!!!
http://www.tmo-toyama.com/forza-sogawa/

(以下、松山経済新聞から転載)
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松山の映画館で「人生、ここにあり!」上映-精神障害者支援のNPOが主催

(2012年01月20日)
この記事の場所を見る
 シネマルナティック(松山市港町3、TEL 089-933-9240)で2月4日、映画上映イベント「NO ○○,NO LIFE!!~○○のない人生なんて!?」が開催される。(○=ハート)主催はNPO法人「SORA」(此花町)。

 同NPOは、松山の精神障害者の社会参加促進を目指して生活や活動・相談の場の充実を図り、精神障害者への正しい理解を通じて地域住民の心の健康づくりに寄与することを目的に設立された。今年で設立5周年を迎えた記念と、より多くの市民に知ってもらうため、今回のイベントを企画した。

 イベントは、同日から上映されるイタリア映画「人生、ここにあり!!」に合わせて開催する。同作品は1978年、イタリアで制定された世界初の精神科廃絶法により、病院から出た患者と主人公が繰り広げるヒューマンドラマ。実話を基に映画化された。

 今回のイベントでは、5つの「NO ○○、NO LIFE!?」を予定。「NO 映画、NO LIFE!?」では当日、「人生、ここにあり!」を2回上映する。「NO イタリアン、NO LIFE!?」は東温のイタリアン「Locanda Del Cuore」とのコラボ企画として、映画上映後にクイズに答えると、イタリア北部トリノ発祥であるグリッシーニにイタリア産生ハムを巻いて進呈する。

 「NO 手づくり、NO LIFE!?」は、同NPOが3つの事業所で自主制作したクッキーやグリッシーニ、木工製品や手書きはがきを販売する。「NO 福祉、NO LIFE!?」では、ジャーナリスト・大熊一夫さんによる福祉・医療をテーマにした講演を行う。「NO じゃんけん、NO LIFE!?」ではじゃんけんゲームを行い、賞品を用意する。

 スケジュールは同NPOのブログで確認できる。入場料(映画鑑賞と講演)は、前売り=800円、当日一般=1,700円、当日チラシ持参=1,000円。前売りの取り扱いは同NPOと明星共同作業所。1回の上映につき定員は160人。開催時間は12時~20時。映画の上映時間は13時~、18時~。問い合わせは同NPO(TEL 089-931-1727)まで。

災害時に外国人支援を 栗東でサポーター講座

2012-01-23 13:43:33 | 多文化共生
NPOタブマネ受託事業です。

(以下、中日新聞から転載)
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災害時に外国人支援を 栗東でサポーター講座

2012年1月22日


避難所での外国人支援で具体的に何ができるかを話し合う参加者ら=JR栗東駅前ウイングプラザ研修室で

 災害時に外国人を支援する人材の育成を目指す「災害時外国人サポーター養成講座」が21日、栗東市のJR栗東駅前ウイングプラザ研修室であった。県民35人が支援ボランティアに求められる役割を学んだ。
 外国人は、言語や文化の違いや災害経験の少なさなどから、災害情報が伝わりにくく、県地域防災計画で、支援が必要な要援護者として位置付けられている。講座は災害時の円滑な外国人住民支援につなげようと、県などが催した。
 講座では、数人で分かれて、参加者は避難所でどういう支援をしたらよいかを議論。「避難所のルールを周知する」「国籍と日本語能力のレベルを確認する」「避難所に外国語の案内表記をすることで『受け入れられている』と安心感を与える」と次々と案を出し合って発表した。
 参加者の1人でブラジル人の大村・シロウ・エリオンさん(40)=守山市吉身=は「地震が起きれば、避難所の場所さえ分からない外国人も多い。できるだけ多言語で情報提供してもらうことが大切だと思った」と語った。
 県内の外国人登録者は2万6000人。講座は引き続き、2月に避難所での支援のための訓練もする。 (梅田歳晴)

災害時 外国人支えよう 南区で「支援センター」設置 訓練

2012-01-23 13:42:45 | 多文化共生
NPOタブマネ受託事業です。

(以下、京都新聞から転載)
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災害時 外国人支えよう 南区で「支援センター」設置 訓練

仮想の避難所で、被災した外国人からニーズを聞き取る参加者たち(京都市南区・京都テルサ)
 災害時に日本語が十分理解できない外国人を支える災害多言語支援センターの設置・運営訓練が21日、京都市南区の京都テルサであった。地震発生を想定し、支援者となる日本人が外国の人たちに被災状況やニーズを聞いて回った。

 東日本大震災を受けて、災害時の支援体制を考えようと、京都府国際センターが開いた。日本人45人と、15カ国約60人の外国人が参加した。震度6の地震が京都を襲ったとの想定で、会場を避難所に見立てた。日本人の参加者が外国の人たちに「何語が話せるか」など支援に必要な情報を聞き取った。外国人が分かりやすい日本語表現を教えるワークショップや、AED(自動体外式除細動器)使用法の訓練も行った。

 参加した中国出身の楼咪咪(ろうみみ)さん(22)=上京区=は「(被災した際に)今回のように日本の人が話しかけてくれると安心できる」、会社員寺田隆之さん(38)=大阪市=は「いざというときに混乱しないための心構えができた」と話していた。

【 2012年01月22日 10時13分 】