今回、CB32FAの油圧シリンダーのオイル漏れ修理を実施したので、以下その際のメモです。該当のトラブルが発生している鉄工所さんはご参考まで。
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ロータリーバンドソーCB32FA(日立)。購入して約20年が経過。
半露天の状態にて使用。雨の激しい時は機械がずぶ濡れになる事もしばしば。本当は雨・露に濡れない所で使用したいのですが,,,。
バイス用のシリンダー部分からオイルが漏れる症状。切削油にオイルが混ざって、もうベタベタ状態。漏れたオイルを受ける為に箱を置いていましたが、ほんの数日でこれ位オイルが漏れ出します。
闇雲にバラしても、効率が悪いので機械の分解図を入手してトラブル部分を見極めます。多分、油圧シリンダーのパッキンの劣化。
該当部品を取り外して更に分解。予想通り、シリンダー部のパッキンが破れていました。
油圧部品を一式取り外した状態。
油圧部品のメーカーのHPを確認すると、保守部品として該当部品がパッキンセットとして入手出来る様です。ネットにて部品を手配。パッキンが届くまでの間、機械の汚れ(油)落としを行なって再塗装する事に。
数日後、メーカーよりパッキン一式が到着。
早速交換を実施。しかし、肝心なパッキンが全く部品(ブシュ)に納める事が出来ません。左が元々のパッキン。その右隣りが、今回届いたパッキン。明らかに新しいパッキンの方がサイズが大きいです。
メーカーに電話して確認。20年以上前のモデルは該当のパッキンはウレタン素材の物を使用していたのですが、その後に素材変更があってあわせてブシュの形状(パッキンが納まる溝)が変更になっているとの事で、ブシュをASSYで交換しなければならないそうです。
(ならばそういう風にHPの注文項目に記載しておいてくれれば良いのですが...。無駄な出費でした。まぁ、授業料と思いましょう。)
指示通り、ブシュをASSYで再度注文。
部品が届くまで、更に再塗装を進めます。
再び数日後、部品が到着。交換予定だったパッキンも既にセットされた状態です。大丈夫と分かってはいるのですが、シリンダーがちゃんとブシュに入るかドキドキです。(安い部品ではないので。)
外してあった油圧部品を組んで機械本体にセット。シリンダーオイルを注入してエア抜きを実施。試運転してオイル漏れの状態をチェック。
オイルの滲みさえ出ないので、修理はOKな様です。再塗装の仕上げを行って、バンドソーのオイル漏れ修理は完了です。
PS.メーカーに修理依頼したら幾ら位掛かりますかね?数万じゃ済まないですよね。
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