毎日書かない作業日誌<アーカイブ>

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時間橋・補修工(9)【完了】

2021-01-29 18:07:00 | ★橋梁補強工事

 昨夜から日本海側の低気圧の影響で暴風の様な風が。朝には風が収まっていた。おかげで、朝の冷え込みでも霜は皆無。夜に吹いた風で、昨日塗った塗料の乾きも良かったみたい。


 上塗りを実施。当て板の補強範囲は10m程だけど、足場はその倍くらいの長さで架かっている。足場内でサビが出ている部分も補修塗装を行って欲しいとの事だったので、ケレン/防錆/上塗り塗装を行っておく。

 今日の最高気温は7℃。常時風が吹いているので体感気温はかなり低めで寒い。


 塗装はキリの良い処で終わらせないと延々と続いてしまう。用意した塗料もほぼ無くなったので、頃合いを見て完了とする。


 足場のある今でしか撮れないアングルから写真を撮っておく。

 橋の下には旧時間橋が良く見える。ダムに沈む前は、この辺りはどんな様子だったのかと思いネットで探してみる。ダムが出来る前と出来た後を見比べる事が出来る写真があったので掲載。


▲1948/02/18(昭23)

 赤い矢印が、今ではダムの底に沈んでいる時間橋。その右斜め下に田んぼのある集落は柳瀬。


▲1975/02/24(昭50)

 ダムが出来上がった後。水没したエリアが良く分かる。この頃には未だ唄げんか大橋は架かっていない。


▲2015/05/05(平27)

 R326が抜け唄げんか大橋が架かった現在の様子。



時間橋・補修工(8)

2021-01-28 17:45:00 | ★橋梁補強工事

 時間橋での現場作業の3日目。


 日中の最高気温は14℃で快晴の天気。風も無く穏やかな天気で3月上旬頃の陽気らしい。


 北川ダムの水は抜かれて貯水量はゼロ。実際に現地で見ると、なかなか見れない異様な景色が広がる。


 機会が有れば、満水の時にも同じ景色を見てみたい。


 昨日調達した新品の刃物(ジェットブローチ)に付け替えて昨日の作業の続きから。新品の刃物なのでサクッと穿孔出来るかと思いきや、全然刃物が喰い付かない。残る穴あけは、下向きが5ヶ所、リブに当て板を固定する為の垂直方向が4ヶ所。

 場所を移動して、他の穿孔を行う。垂直方向はアトラの刃物を押し当てるハンドルが抵抗なく進む。サクッと穴が開く。下向きはハンドルにかなりの抵抗を感じるも、何とか穿孔完了。残るは下向き×3ヶ所の穴。この3ヶ所の穴は何れもドリル刃物が喰い付かない。渾身の力をハンドルに掛けては緩めてを繰り返し、表面を少しずつ削る様に何とか穿孔を進める。20分程要して、3ヶ所の穿孔作業を漸く終える。たかだか20mmの板厚にΦ18の
ボルト穴を開けるのに、こんなに苦労するとは思わなかった。ホント。

 橋桁に当て板をサンドしてシアボルトで固定。リブの欠損部分も同様に。ボルトの本締めを行って防錆塗料でボルトをタッチアップ。


 この橋は山間の寒い所に架かる橋。朝、気温が下がって霜が降りると昼を過ぎても融けた霜の水が乾き難いのが今回補修を行っている部分。

 明日は今日とは打って変わって冷え込みが厳しくなりそうな天気予報なので、今日の内に橋桁の外側だけでも上塗りを行っておく事に。



時間橋・補修工(7)

2021-01-27 18:15:00 | ★橋梁補強工事

 当て板の設置工を実施。先ずは当て板材の搬入から。当て板の重さは1枚が約60kg。枚数は全部で10枚。橋上からユニックで足場の上へ。

 ボルトの穴位置をマーキング後、 磁気ボール盤(アトラ)で穴開けを開始。

 用意していたジェットブローチ(キリ刃)は2本で、内1本は新品。

 穴開け一発目は下向きでの穿孔。磁気の接地面は腐食でボコボコ。面が荒れている為か?磁気効かない。すぐに刃先が振られてしまう。振られないにしても、キリが全然喰いつかない。

 新品のジェットブローチに付け替える。ようやくキリが喰いつくも、なかなかキリが貫通しない。というか、硬い。もしや、橋の構造材の鉄は材質が何か違うのでは?キリが鋼材を貫通する直前が一番硬く感じる。

 垂直面側の穿孔。この時はすんなりとキリは貫通する。ボルト穴全数の2/3を穿孔し終えた頃、キリが切れなくなる。摩耗で切り上がったらしい。ほんの4~50個ほどの穿孔でもうキリがダメになるなんて・・・。


 キリが切れないと仕事が進まない。ジェットブローチが在庫してある問屋を見つけ、調達しに行く為に少し早めに現場作業を切り上げる。

 事務所に戻り、ジェットブローチを引取りに佐伯市内へ。2本調達できたので明日は心おおきなく穴開け作業が出来そう。

 しかし、こんなに鋼材が硬かったとは!予想外だった。

 橋に使われている鉄の種類を事務所に帰ってから調べる。えらく鋼材が硬く感じたのは、どうやらこういう事らしい。⇒コチラ

 作業は明日に続く。



時間橋・補修工(6)

2021-01-25 19:01:00 | ★橋梁補強工事

 土日(1/23・24)がぐずついた天気だったものの、今日は晴れの天気。日中の最高気温も15℃近くで暖かい。しかし、現場入りを予定している明日は雨の予報。


 午前中、当て板材の仕上げの塗装を行う。予め、上塗りを済ませておいたので直ぐに仕上がる。後は、今の季節の乾いた風に日中晒しておけば充分乾く。

 作業を前倒しして、午後から現場入り。多分、一番大変であろうケレン作業を行う。

 ひび割れた塗膜をチップハンマーで叩いて落とし、グザグザに腐食した部分を削ぎ落としてブラシで磨く。その後、防錆塗料をハケ塗り。先ずはこの作業を済ませておかないと当て板が取り付けられない。


 午後からみっちり、気付けば休憩する暇なく作業を黙々と進める。橋桁の外側は作業姿勢が楽なので苦にならない。大変だったのは内側。



 こんな状態が延々と続く...。

 17時にケレン&防錆塗装は完了。明日は日中は雨だろうから、次の作業は明後日の予定。