「古代のファッション-服飾からみた古代の都・長岡京-」と題した講演会が3日、京都府向日市寺戸町の市文化資料館であり、参加者が古代の人々の暮らしに思いをはせた。
長岡京の中心部がある街を広く知ってもらおうと企画。向日市まつりで時代行列衣装を手掛ける山口千代子さんが講師を務め、約40人が参加した。
山口さんは、長岡京期の制作とされる薬師寺(奈良市)の神像などを基に、長岡京の人々が着ていたとみられる衣装を分析。奈良時代と比較し、ベストに似た「背子(はいし)」の裾を、巻きスカートの「裳(も)」から出すようになったり、背子の襟がなくなったりしたと考えられると説明した。
身分によって着用するものが厳しく制限されていた奈良時代、衣装の乱れを戒める詔がたびたび出されており「当時の人々も、決まりの中で自分らしさを演出しようとファッションを楽しんでいた」と話した。
古代の髪形に関する研修会もあり、参加者が熱心に耳を傾けていた。
【 2018年06月04日 10時29分 】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます