長岡中央商店街の街灯LED化取り組み 小学校教科書に登場

2014-08-14 08:54:34 | 習 learn

 京都府長岡京市の長岡中央商店街振興組合が行ってきた街灯のLED(発光ダイオード)化の取り組みが、小学生の教科書に掲載されることになった。 消費電力の少ない「エコ街灯」を手作りして街のあかりを維持し、地域の防犯に役立っていることが紹介されている。同振興組合は「子どもたちが地域のことを 勉強するきっかけになれば」と喜んでいる。

 「アゼリア通り」の名称で親しまれている長岡中央商店街はかつて、水銀灯の街灯を使っていた。 電気代や維持管理費がかさみ、会員数や企業協力金の減少もあって、2007年から街灯のLED化を検討。当時、市販品は照度が足りなかったため、亀岡市の 会社の協力を得て、市販部品の組み合わせで作れる独自の手作りLED照明を共同開発した。

 地元の小学生や地域住民による製作会も企画し、 街灯84基を水銀灯からLEDに取り換えた。低消費電力の照明にすることで年間約90万円かかっていた電気代が、今では20万円前後になり、二酸化炭素の 削減にもつながった。一連の活動が評価され、10年のストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会で銀賞を受賞した。

 取り組みが掲載されるのは小学3~4年生用の社会の教科書。東京都内の出版社から2年前に取材を受けた。

 「住みよいまちづくりに取り組む人々」として、1ページを割いて地域の未来を照らす手作りLED街灯が紹介されている。小学生の製作会と、活動が広がって長岡天神駅前相互会の街灯もLED化される様子の写真も掲載されている。

 教科書は文部科学省の検定済みで、現在、各市町村の教育委員会が審査している。

 乙訓地域の学校で使われるようになるかは未定だが、長岡中央商店街振興組合の中小路貴司理事長(51)は「小さな商店街でも頑張ればできることを、全国の商店街に広げたいという思いで取り組んできた。教科書に載せてもらい、うれしい」と話している。

【 2014年08月10日 09時14分 】



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