人類史上初めて広島で原子爆弾による甚大な被害がもたらされて69年目の6日朝、京都府乙訓地域の寺で平和と核兵器の廃絶を願い、犠牲者を慰霊する鐘を市民が一斉に打ち鳴らした。
原水爆禁止乙訓協議会が「第26回乙訓非核・平和の鐘をつく集い」と銘打って、長岡京市の光明寺や大山崎町の大念寺など2市1町の8カ寺で市民に呼びかけて催した。主催者によると、この日は全体で約230人が参加したという。
向日市鶏冠井町の南真経寺には、およそ60人が集まった。広島と長崎の被爆直後の惨状を伝える写真パネルや平和を願う手作りのパッチワークが掲げられたそ ばで、投下時刻にあたる8時15分に全員が黙とうした。子どもから戦中世代まで幅広い層の参加者が鐘の前に立ち、順番に綱を手にした。力強く鳴らされた音 の余韻は、セミの鳴き声に交じって夏空に響いた。
【 2014年08月07日 08時50分 】
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