盛夏
2023-07-11 | 日記
7月になったなぁと思っていたら、早くも中旬に入ってしまいました。
残り1か月しかない北海道の短い夏は、今が盛りといえます。
森では夏のピークを告げる色鮮やかな花たちが、咲きほこっています。
その一方で、すでにトンボが飛び交っていますから、残り少ない夏を
感じずにはいられません。
本州ではまだ梅雨が明けていないというのに、これからがやっと
本格的な夏がくるというのに、なんという日本列島の季節のギャップ
なのでしょう。
今夏は北海道でも早い時季から気温が高く、各地で30℃を超えを
記録していました。
おかげで、札幌辺りではエアコンがずいぶん売れているそうです。
ちょっと前の北海道では考えられないことです。
やはり地球規模の温暖化の波が、この地にもヒタヒタと押し寄せて
いるのでしょう。
しかしこの森に限っては、今のところたいへん涼しい夏といえます。
もちろん30℃超えの日はありませんし、25℃に達した日もわずか
なものです。
逆に爽やかに晴れてくれて、終日青空にお日さまが見られる日も
これまた稀です。
暑くてもいいから、晴れてくれ~ と叫びたい毎日なのです。
毎年のことですが、梅雨の終わりのこの時季になると本州全土から
大きな水の災害が伝えられます。
特に数年前からは、九州地方の大雨災害が悲惨な状況です。
2016年の熊本地震から間もない、2020年の熊本豪雨では
70人ちかくの死者がでたのを覚えています。
それ以降、毎年九州で豪雨災害がおきて、被害者が報告されています。
そして今年もまた、まさに今、九州から豪雨災害の被害がリアルタイム
で伝えられています。
毎年、この辛いニュースを見ていると、この時季のこの災害はこの
先もずーっと続く、日本ではごくあたりまえのものになってしまい
そうな気がして怖くなるときがあります。
というのも、これをなんとかしなくては、という人が誰もいない
ことです。報道を見る限りでは。
もちろん自然にあらがうことはできませんが、例えば九州の危険な
川の川底を深くするとか、堤防のかさ上げをするとか、あるいは
氾濫を予測してあえて河水を想定場所へ流す方法などもあるとききます。
他方活発なのが軍備拡張論議です。
いつのまのか中国やロシア、はたまた北朝鮮から国民を守るためとして、
防衛費を倍にすることが決まりました。
おじさんもおばさんも、喜々としている様子が伝えられています。
しかしこれを少し遅らせて、この金を毎年おこる梅雨晩期の防災に
回したらどうでしょう。
というのも、周辺国が今すぐ攻めてくるとは思えないし、一方豪雨
は来年も規模を大きくして確実に攻めてきます。
そして、多くの死者がでます。
今は戦争よりも防災が先と思うのですが……
大沼では相変わらずクマ出没情報がでています。
そのせいか、せっかくのコロナ明けなのに、観光客は戻っていません。
まもなく夏休みですから、その間だけでもクマたち、おとなしく山に
いてほしいものです。