加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

干支(羊)凧の制作2

2014年12月01日 | 凧の制作
[骨組みの組立]
干支凧を作った当初は彩色が終わった凧絵に竹骨を貼りつけていたのですが、凧の縁を補強紙で貼っていたのですが出来上がりには満足できなかった。

それでベニヤ板に凧の骨組みを仮止し、竹骨に補強糸を縛りながら回して骨組を作る方法に変更しました。
この方法だと凧絵を貼るときに凧の歪みがなく、貼った後から彩色するので乾くと紙がピント張る利点があります。
この方法で制作して5年ほど経ちましたが、骨組みだけでもいろいろ試し、自分で納得できるように作るこだわりが凧作りの面白さかと自分で納得しています。
この方法は新潟の白根の凧作りから学びました。
(ベニヤ板に竹を仮止)
(竹骨に補強糸を縛りながら回す)

[凧絵の作成]
四国の愛媛県の五十崎の凧揚げ大会に何度か参加したことがありました。
五十崎の凧の紙は伊予和紙だと聞いていたのですが、紙漉きをしているお宅を訪ねる機会があり、紙漉きのお話を伺うことが出来ました。
その時五十崎の紙は「大洲和紙」であると教えていただきました。
その紙屋さんから8匁の和紙と五十崎の合戦凧に使用している8.5匁の和紙を購入しました。
8匁の和紙を半分に切ると丁度干支凧が2枚作ることが出来るのです。

大入りの字型の中の干支のイラストは「羊」、羊の色は「白」であり白地の中では目立たないのでイラスト選びに苦労する。
羊の体毛は生成りで、薄い黄色が混ざった色合いが出せれば良いことが分かり、ネットのイラストを参考に絵を描き彩色することが出来ました。
今回、ガラスに描けるという透明色の絵具を使用したので塗った所が盛り上がって中々乾かないのでこれで終了です。
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