加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

福徳せんべい

2015年01月02日 | 日々雑感
「爺ちゃん福徳があったので買ってきた」小学校6年生の孫が喜色満面で買物から帰ってきた。
「福徳」とは「ふくとく、又はふっとく」と言って俵型や小槌の形で最中の皮の中に小さな鯛や果物をかたどった金花唐や粘土で作った大黒さんや太鼓、桃などが入っています。
福徳の中に入っている物は分からないだけに福徳を振ってカラカラという音で中身を想像して割って楽しみました。
金沢では正月の縁起物として「辻占」と一緒に買って家族で楽しむもので、お菓子屋さんの多くで扱っていましたが、今では金沢の一店舗だけが扱っており、数量限定ですぐ売り切れるそうです。
何年か前に購入したことがあり、その時の大黒さんや太鼓、桃など5個の宝物を見せて金沢の「お正月」について孫に説明していましたので、出かけた時に偶然、白山市内の老舗のお菓子屋さんにあったので思い出して購入したそうです。
(購入した福徳)
白山市で販売していたことに驚き、写真を撮り最中の皮を真っ二つに割って皆が驚きました。
中には「シュシュ(髪の毛を縛るもの)」が2個と「プラスチック製の自動車とオミクジ」が現れました。
(髪飾りのシュシュとプラスチック製の自動車)
孫は「1個420円もしたのに、2個で840円もしたのに!」私が説明していたものと中身があまりにも違っていたので驚嘆を隠せませんでした。

その店のHPを見ると「福徳」の中には子供の玩具が入っていたと投稿の文章がありました。
私達の知る金沢の風習と地域が違う所の物の違いがあることが今回初めて知りました。
(金沢の菓子店の福徳を再現)
その孫も明日関東へU-ターンしますが、帰る前日に自分の思いと違う出来事にも笑話としての教えが出来たのかなと思っています。
今度は金沢の老舗の「福徳」を購入して孫に郷土の風習を伝えて行きたいと思った出来事でした。
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