加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

令和2年 婦くら雀凧を作る(5)

2020年06月20日 | 凧の制作

令和2年 1月から製作してきた婦くら雀凧は4月末にはすべての凧に糸目付けまで終わりました。


            (凧の表面)


           (凧の裏面)

5月の内灘で開催される「世界の凧の祭典」で揚げる予定でしたが、新型コロナウィルス感染症で開催が中止となり、外出が自粛となっていたので凧の試し揚げも躊躇される嫌な時代だと思います。

婦くら雀凧は風速8m/s強の強風でも揚がるような骨組みとしてあります。
強風で「ビー」と鳴く雀が存在感があり、強風に耐えて揚がる凧に頼もしささえ感じます。
金澤市史の中でも「凧には、竹を弓形にして弦に鯨の筋を薄く削った物を付けると、凧は東風の風を受け高く揚がれば、弦は雷鳴の如く鳴り響いた」とあります。竹を弓型にして弦を貼る物をウナリと言っています。
今回の凧には全てウナリを付けようと思いました。


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