武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ヒロクニさん曰く、「菊きれいだね」。

2013-11-20 17:24:30 | Weblog

菊が美しく咲く季節になりました。我が家の路傍の菊もはかなげに咲いています。
毎年、勝手に咲いてくれているという感じなのですが、ヒロクニさんが「きれいだね」。と言うのを聞くと、嬉しくなります。

近所の方で、毎年美しい菊を咲かせる方がいて、写真を今年は取りました。↓






菊は、平安時代に唐の国(中国)から渡来したらしく、「古今和歌集」から菊が詠まれるようになったといわれています。「万葉集」に菊の花を詠ったものはないそうです。

平安時代には、重陽の節句(9月9日)というのがあり、「菊の節供」というのがあったそうです。そんな宴が宮中で行われていました。菊の花の上に真綿をかぶせ、翌朝に夜露と菊の香りが染み込んだ、その真綿で身体を祓いったり、お酒に菊を浮かべた菊酒を飲み、無病息災と不良長寿を願ったそうです。

平安時代は白い菊が好まれ、その色が晩秋に霜などで色が変わり、少し紫がかった色になる「うつろひたる菊」が好まれましたということです。

重陽について詠まれた和歌・俳句を紹介すると

秋の菊にほふかぎりはかざしてむ 花よりさきと知らぬわが身を
 (紀貫之 『古今和歌集』)


露ながら折りてかざさむ菊の花 老いせぬ秋の久しかるべく
 (紀友則 『古今和歌集』)


山川の菊のしたみづいかなれば ながれて人の老いをせくらむ
 (藤原興風 『新古今和歌集』)


垣根なる菊のきせわた今朝みれば まだき盛りの花咲きにけり
 (藤原信実 『新撰六帖』)


秋をへて蝶もなめるや菊の露   (松尾芭蕉)


草の戸や日暮れてくれし菊の酒   (松尾芭蕉)


心から栗に味ある節句かな   (上島鬼貫)


綿きせて十程若し菊の花   (小林一茶)

江戸時代まで、その風習は受け継がれていったのがよくわかります。
菊は、紫式部日記や枕草子、伊勢集によく出てくるそうです。

わたしは、平安時代の古典で「枕草子」「源氏物語」を読みましたが、その頃って、鍵がないのです。出てくるのは、棒などで扉を開きにくくする程度。宮中でも、たまに盗みをする輩がいるぐらいで、いつも強盗を警戒しなくてはいけないという感じがない。中世の外国のように、城壁というものがない。平安時代は、とても治安が、良かったようなのです。

何か、ゆったりとしたものを感じます。

唐という国は、繁栄していましたが、権力者と官僚の派閥争いが宮中では熾烈をきわめていました。宮中の日の当たらない部屋で、表には出ず、陰で陰謀にいそしむのです。誰が敵なのか見方なのか分けがわからなくほど、複雑なスパイ活動が渦巻く宮中なのです。

そんな唐の時代に留学生として渡った「阿倍 仲麻呂」は、日本に帰りたかったといいます。本で読んだことなので、実際には、わかりませんが、平安時代の書物や雰囲気から察するところ、絶対に日本に帰りたかっただろう・・(涙)と思います。その郷愁たるや・・。
菅原道真の命により、遣唐使が廃止になり、日本は独自の文化を築いていくことになります。
今年は、菊によせて「古典文学」を読んでもいいかも?とそんな気分になってきました。
若い頃は、感心が低かったのですが、年齢を重ねてくると古典などで日本も文化の良さも身に染みます。もしかしたら、けっこう大人の文化なのかもしれません。そんなことを思います。

京都では、いまでも、菊の上に真綿をのせる「重慶」が行われています。
いいですね。


こんな夕食で一日が終わります。
ニラ玉
海老の塩焼き
ブロッコリーの茹でたもの
高菜とじゃこの炒めたもの(しょうゆ味)
焼きたらこ

あと、昨日残った小松菜の卵落とし(雑魚だし)

ニラ玉は、さっとニラを炒めて薄い塩コショウします。
そこに卵を三個を混ぜたものをフライパンへ。
餡は、出しとしょうゆ少量で味を調えて、そこに蟹カマを引き裂いたものを入れる。
片栗粉でとろみをつけて、出来上がりです。

片栗粉は、いつも安物ですましていたのですが、ジャガイモ(遺伝子組み換えでない)から出来た、300円ぐらいのものを買いました。なんか、全然違うのです。すごく美味しい餡になったのです!
そんなしょっちゅう使うものでもないから、これから少々お高いけれど、こちらを購入しようか?と思案中です。全然違うというのは、大きい。100円→300円の差を受け入れるか!!


海老の塩焼きは、ヒロクニさんが好きなのでよくします。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒロクニさんの作ったおやつ... | トップ | 冬支度の我が家(作品紹介319) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事