「雨のように」山田隆昭。雨に濡れた電線を見ている。電線にたまる水滴が膨らみ、ついに落ちていく様を見ている。水は地にもどり、とどまることなく世界を動いている。第3連はその水滴の独白となっている。
今日 ぼくは昇天する
最後に見る風景を忘れはしない
ふるふると揺れて
美しく見えるか
この体 このたましい
そのときがきて
なにを連れてゆけるだろう
この視点の変化が面白い。水滴は落ちても、日向の匂いや草の音はそのままで変わらない。大いなる摂理のもとで、水滴はただ次の象限へ移っていく。そんな水のことを、「水は哀しいもの/うらやむべきもの」と呟いている。
今日 ぼくは昇天する
最後に見る風景を忘れはしない
ふるふると揺れて
美しく見えるか
この体 このたましい
そのときがきて
なにを連れてゆけるだろう
この視点の変化が面白い。水滴は落ちても、日向の匂いや草の音はそのままで変わらない。大いなる摂理のもとで、水滴はただ次の象限へ移っていく。そんな水のことを、「水は哀しいもの/うらやむべきもの」と呟いている。
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