桑の海 光る雲

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10連休は北海道へ⑩

2019-06-12 21:21:50 | 旅行記
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丘を後にして、美瑛の山頭火に入ったのが15時前。ラーメンをすすった後、インスタの写真をUPしたりしてのんびりしていたら、何と16時近くになっていました!この日は苫小牧東港から19時半発のフェリーに乗らなければなりません。遅くとも30分前に到着していなければ危険です。慌てて車に飛び乗り、一路旭川へ。幸いに信号にもさほど引っかからず、私の車の前にはちょうど良いスピードで走っている車がいることも多くてスピードオーバーにもならず済みました。

しかし、20年前のお盆、札樽道の渋滞にはまり、渋滞で止まったままの車窓の向こうに、乗るはずのフェリーが静かに出航していくのを眺めた経験のある私は、その悪夢を繰り返すわけにはいきません。予定よりやや早く旭川鷹栖インターに到着し、道央道に乗った後は、時計とスピードメーターとにらめっこしながら、ひたすら飛ばしました。幸いに緊張しているためか眠気も催しません。ナビに示された予定到着時間が着実に早まっていくのを見ながら、それでもスピードの出し過ぎに注意し、まさにハンドルを握る手に汗しながら苫小牧東港を目指しました。

もちろん何の買い出しもできないまま、苫小牧東港に付いたのは19時。何とか30分前に到着できました。車の乗船はほとんど終わっており、私の後に来た車は2台しかありませんでした。無事に船に乗り込み、高くて決して美味しくない夕食を済ませ、風呂に入ると一気に眠気が押し寄せてきました。帰りの便はベッドの下段で、上段の人は寝るときしかベッドにいなかったので、静かに眠ることができました。

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目を覚ますと秋田沖でした。秋田港に入って停泊したので、以前筑波の研修でご一緒した、秋田在住のKさんに、研修でご一緒した皆さんのLINEのグループで秋田港にいることを知らせました。その後船室に戻ろうとして、ふと下を見るとマイクロバスが停まっています。近くには見覚えのある顔。そう、同じ研修でご一緒したSさんが、今まさに同じフェリーに乗り込もうとしていたのです。何という偶然でしょう!

先生とは2月に会って以来でしたが、しばらくして乗船してきたSさんとデッキで再会していろいろ話をしました。Sさん顧問を務める自動車部の大会の引率で秋田に毎年来ており、今日はその帰りだとのことでした。私は遊びの帰り、Sさんは仕事の帰り。何だか申し訳ない気分でした。昼食や下船の際、Sさんが生徒にキビキビと指示を与えている様子を目にし、普段のSさんの仕事ぶりが思い浮かびました。

酒田沖からは、残雪を頂いた鳥海山が眺められました。この時期のフェリーに乗るのは初めて、しかも帰りの秋田港寄港便に乗るのも初めてです。鳥海山を関心をもって見たのも今回が初めてでしたが、この時期はゆわんと村で知り合ったAさんやOさん、俺の蕎麦のSさん達が毎年登りに行っているなぁ、自分もあの山頂に立ったんだなぁと思いながら、その雄姿に眺め入っていました。

Sさんは仕事中ということで、私は特に話をしに行ったりすることはせず、新潟着まで読書や昼寝をして過ごしました。新潟に着く前に先生に挨拶をして、一足先に下船し、あとは関越道を飛ばして前橋のタイヤショップに行き、レンタルしたスタッドレスタイヤを返却して自宅に戻りました。
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