2日目は八甲田山に登ります。ガイドブックではロープウェーを使って上るルートが紹介されていますが、私はロープウェーを使うルートからは外れたところにある、下毛無岱と上毛無岱という二つの湿原をぜひ訪ねたかったので、ロープウェーとは反対側の登山口である酸ヶ湯から登ることにしました。ここからだと、上下毛無岱を横切って、最高峰の大岳に登頂できるのです。しかも、下山後は酸ヶ湯温泉にすぐ入れます。
弘前のホテルを出発し、酸ヶ湯温泉に到着しました。荷造りをして大岳に向けて出発します。下毛無岱まではややきつい登りと平坦な森林歩きで30分ほどで着きました。下毛無岱はチングルマは終わっていましたが、ワタスゲが見ごろでした。八甲田連山もよく見えます。
下毛無岱から上毛無岱に移動すると、チングルマは少し咲き残っていたものの、全体として花は少なく、花の端境期だったようです。でも、毛無岱は予想していたよりずっと狭く、ちょっと拍子抜けしてしまいました。尾瀬ヶ原や大雪山のお花畑に親しんでいる私からすると、正直言って大したことはなかったと思います。ワタスゲも福島の駒止湿原の方がはるかにすごかったです。
上毛無岱を過ぎると、大岳の下の分岐点に着きました。ここは地形的にちょうど知床の羅臼平に似ています。風が心地よく吹き抜けます。今日も涼しすぎるほどの風ではないので、下界は相当暑いと思われました。
この後いよいよ大岳への登りにかかるのですが、登り初めてすぐに、意外にも雪渓歩きが2箇所もありました。15分ほど登って大岳の山頂に着きました。分岐点から結構あっけなく着いてしまいました。空は昨日同様ややもやっているものの、八甲田連峰は一望できました。昨日登った岩木山同様、山頂のすぐしたには火口が口を開けています。標高が低いためか、携帯が普通に通じ、登山客が普通に電話をしたり、メールをやり取りしているのはちょっと奇妙な光景でした。今日も平日ながら中高年の登山ツアーの面々がいたので、彼らと遭遇しないうちに下山することにしました。
途中下毛無岱でお昼を食べ、後はひたすら下りました。酸ヶ湯には12時過ぎに到着し、ちょうど4時間ほどの山歩きでしたが、湿原の花はちょっと残念だったものの、距離的にも時間的にもちょうどよく、登山道にも変化があり、季候も良く、本当に気持ちの良い山行でした。
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