桑の海 光る雲

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岩木山

2009-07-01 19:21:33 | 旅行記

例年旅をしている6月末~7月頭ですが、今年は東北の山に登ってみようと考えました。しかも折しも今年は太宰治生誕100年。ついでに太宰治の生家である斜陽館や、小説「津軽」の舞台となった小泊にも足を伸ばしてみようと考えました。

初日は出発が夕方だったために、とりあえず一関に宿を取り、ひたすら東北道を北上しました。翌日は朝から一関から200キロ以上北上し、一路弘前へ。午前中から大変な暑さで空はもやっており、岩木山は見えません。インターを降りてしばらく走るとようやく、うっすらと岩木山が見えてきました。

周囲は一面のりんご畑。そういえば「津軽」には、太宰治が描いたりんごの花の絵と岩木山の絵が挿絵として入っていたのを思い出しました。

ヘアピンカーブが69回も続く岩木スカイラインを登っていき(実は今日はマウンテンバイクか何かのレースが行われ、午前中通行止めだったのでした。その日の朝は前夜の疲れもあってやや寝坊気味だったので、早く来ていたら足止めを食らうことになっていたでしょう。寝坊して正解でした。

リフト乗り場に着くと空は晴れ。山頂もくっきり見えます。午前中来た人がほとんどいないため、100名山にしては日曜日のわりに空いているものの、私の到着する前に着いていた登山ツアーバスから例によって大量の中高年登山者が降りて、わいわいがやがやと準備をしているので、彼らと山頂で遭遇しないために早々に出発しました。

それにしても風が心地よい。山の上でこれだけの快適さなのだから、下界は相当な暑さだろうと思われました(実際最高気温は30度を超えたそうです。)。

登山道は大きな岩が転がるところを、少しのアップダウンを繰り返した後はひたすら登っていくもので、そんなに苦労せず、30分ほどで到着できました。ツアーの人達が登ってくる前だったので、いつものように「特急が通過しま~す!」などと言われてむかつくこともありませんでした。

山頂は火山らしくごろごろした岩場で、ここにもやはり神社が祀られていました。東北のこうした山はみな下界の人の篤い信仰の対象となっていたようです。軽く昼飯を食べ、ツアーの人達が登ってきたのと入れ替わりに下山しました。行程はわずか1時間。スカイライン&リフト様々です。ガイドブックによっては、1日で岩木山と八甲田山を登ってしまうような行程を紹介しているものもあるくらいです。

さすがに私はそこまで考えていないので、下山後は予定通り斜陽館と小泊を訪れました。

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