桑の海 光る雲

桑の海の旅行記・エッセー・書作品と旅の写真

’05夏の礼文・その5

2005-08-20 21:24:39 | 旅行記
ゴロタ岬の登りにかかった。疲労がピークに達しているところでのこのきつい登りはかなりこたえるし、しかもここは強い風が吹いていることが多いので、いつも苦労するのであるが、今回は風もさほどなく、また、皆と話しているうちに着いてしまった。岬の上からは、残念ながら利尻山は見えなかった。

写真を写して岬を下った。5時にはスコトン岬の売店が閉まってしまうので、昆布ソフトやビールが買えない。自然と皆の足が速まった。

江戸屋山道は舗装道路なので、皆淡々と歩いた。星観荘の入り口を通り過ぎ、スコトン岬への道に入った。すると、後からT中さんが自転車でやって来た。T中さんはとても愉快な人で、楽しい話をして、疲れている私達に元気を与えてくれた。

何とかスコトン岬に5時前に着いた。昆布ソフトを食べる人、普通のソフトクリームを食べる人、ビールを飲む人といろいろだったが、思い思いに最後のエネルギー補給をしていた。

元気なお猿さん達を初め何人かは、岬の下まで下りて、海の水に手を触れていた。お疲れ組は岬のところで待ちながら、思い思いに海を眺めていた。

皆がそろって星観荘に戻った。ところが、もう少しでゴール、という興奮の中、皆は大事なことを忘れてしまっていた。そう、メンバーが一人足らないのである。N谷さんのご主人はビールを飲んですっかり良い気持ちになってしまい、置いてきぼりを食らってしまったのである。しかし、そんなことに気づきもせず、皆で気持ちよくゴールをしてしまった。ゴールした後、彦さんが車でN谷さんを迎えに行き、皆で出迎えた。N谷さんの奥さんは、いささかご立腹の様子だった。

全員がそろって、写真を写した。私の、実は2回目の8時間コースが終わった。夜は一面の星空となり、スコトン神社の辺りまで出て、道路に横になり、皆で星を眺めた。こんなふうに星を見たのは12年ぶりである。流れ星もいくつも見られ、8時間コースの思い出に花を添えてくれた。

コメント
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