桑の海 光る雲

桑の海の旅行記・エッセー・書作品と旅の写真

’05夏の礼文・その4

2005-08-12 21:17:42 | 旅行記
笹原に入ると、空はすっかり晴れ渡った。しかし、気温も高いため、空はぼやっと霞んでいる。礼文岳もそんな感じであるので、利尻山も見えないと思われる。ちょっとした上り坂になると、汗が流れてくる。

西上泊へ下る道を左に折れ、下っていく。西上泊は、ちょうど観光客の切れ目の時間に当たったため、人がほとんどいない。こんなことは珍しい。皆はめいめいにいろんな物を買って飲んだり食べたりしている。私を含めた何人かはアトリエ仁吉に入った。ぺーたー氏がいた。聞けば、このまま一緒に星観荘まで歩くのだそうである。そして、仁吉さんのお嬢さんのちぐさちゃんもいた。会うのは5年ぶり。私のことも覚えていてくれた。5年前にちぐさちゃんの受験勉強の面倒を見てあげていたかこさんに前に会った時、「ちぐちゃん、えらい別嬪さんになったでぇ~」と聞いていたとおり、とても可愛らしい女性になっていた。

人がいないうちに澄海岬ということで、ひとまず店を辞して岬に行った。風が強く、澄んだ海は見られなかったが、ゴロタ岬までよく見渡せた。岬には誰もおらず、私たちだけで独占状態だった。こんなことは久々だった。多分、5年くらい前に、ヨッシーさん達と6時間コースを歩いた時以来だろう。あの時は立ち入り禁止のロープを乗り越えて、岬の先端にある、展望台から見えない草地でお弁当を食べた記憶がある(今では反省してます)。そんな展望台で皆で写真を撮っていると、ツアー客が上ってきたので、早々にその場を後にした。

多分仁吉さんとは、今シーズンはもう会えない(実は翌日会った)と思ったので、別れの挨拶をし、皆で出発した。鳥居をくぐり、きつい山を登り終えたところが、アナマスミレの見られる”仁吉山”である。これを登り切った後、また鉄府の海岸へ下るので、いつも腹の立つ上り下りである。しかも、ここは、個人的にはゴロタ岬より怖いのである。

鉄府辺りは、風はあるもののかなり暑く、疲れも加わって、ぼーっとしながら歩いた。主としてペーター氏と話したが、皆元気かつにぎやかで、楽しい歩きが続いたことには変わりなかった。


コメント (3)
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