桑の海 光る雲

桑の海の旅行記・エッセー・書作品と旅の写真

10年ぶりのGW北海道①

2005-05-07 23:10:34 | 旅行記
久々の記事であるが、礼文島断章を中断して、今日は10年ぶりに訪れたGWの北海道旅行について日記風に書いてみよう。

4/29(金)
4:30起床。夕べは職場の歓送迎会で、帰ったのは0時過ぎ。とても眠い。準備を手早く済ませ、タクシーで駅へ。普通列車を乗り継いで羽田へ。GWにしては空いているな、と思ったら、今春からJALとANAとでターミナルが別になった関係らしい。荷物検査も比較的スムーズ。
飛行機は満員。15分遅れで離陸、旭川に着陸。ここのところ国内線で、定時離陸・着陸はまず無いと言っていい。ほぼ10分程度遅れる。各種セキュリティチェックによるのだろうが、それがわかっているなら、最初から遅れを含んだダイヤにすればいいのに、といつも思う。
旭川は寒い。気温は9度。レンタカーを借り、まず美瑛方面へ。例によって山頭火でラーメン。拓真館でカレンダーを買おうと思って行ってみると何とまだ発売されていなかった。そのまま富良野へ向かい、新富良野プリンスホテルへ。ミーハーにも、「優しい時間」で登場した喫茶店・森の時計に行ってみる。20人くらい行列を作っているので、早々に退散。しばらくは混雑するだろう。
そのままゆわんと村へ向かう。今日はNさんと二人だけ。Nさんとは久々にご一緒する。美味しい夕食のあと、11時過ぎまで皆とのんびり話して過ごす。

4/30(土)
Nさんを乗せ、旭川の突哨山へカタクリを見に行く。グッチとTさん夫妻と待ち合わせているのである。今日も寒く、カタクリはまだ咲き始めの感が強い。それにしても、北海道(日本?)最大のカタクリの群落だけあって、それはそれは見事である。ピンク色の花々の中に、白いキクザキイチゲ、黄色いフクジュソウ、青いエゾエンゴサクが混じって咲いており、カタクリの葉の緑と相まって、見事なコントラストをなしている。
Tさん夫妻を待つ間に、3人で一周してみる。もう、林の木々の根元が一面に花々で覆い尽くされているのである。空は薄曇りで、花はまだ閉じたままであるが、一周し終わる頃に、雲の切れ間から陽が射してきた。すると、日当たりの良いところの花が、みるみるうちに開いてきた。
もとの場所に戻ると、Tさん夫妻がやってきた。今度は5人で一周する。さっき一瞬陽が射しただけで、多くの花が花びらを開いていて、景色もいっぺんに華やかになっていたのは驚きであった。
今度は5人で山の奥の方まで登ってみた。奥の方はまだあまり整備されておらず、様々な草木が混在しているが、カタクリが群生していることには変わりなかった。きっと、手前の群生地もかつてはこんな感じだったのだろう。
一回りしてもとの場所へ戻り、皆で軽めのお昼にした。お昼の後、T夫妻は家へ戻り、ゆわんと村へ向かった。私達3人は北邦野草園へ行った。ショウジョウバカマがきれいだったのと、ギョウジャニンニクが美味しそうだったのが印象に残った。
ゆわんと村は今夜は10人である。ギョウジャニンニクがなかったのは残念だったが、夕食は今日も美味しかった。たくさんの差し入れがあり、夜遅くまで楽しく過ごした。コーヒー勝負では、私が寄贈したジブリトランプが活躍した。

5/1(日)
今日はタウシュベツ橋梁を見に行くことにした。最近いろいろな本で紹介され、近代化遺産にも指定されたこの橋梁を、かねてから見てみたかったのであるが、夏や秋は糠平湖に水没していて見ることができない。GWでなければ見られないのである。
タウシュベツ橋梁は、旧国鉄士幌線のタウシュベツ川に架けられた橋梁で、後に糠平湖に水没した。アーチの連続が美しい。近寄ってみると、コンクリートの劣化が激しいことがよくわかる。そして、これだけ幅の狭い橋梁の上を、蒸気機関車やディーゼル車が走っていたとは驚きである。いずれにしても、大自然の中、機関車や列車がこの橋梁の上を走る姿を実際に見てみたかったと思う。
三股山荘で久しぶりのビーフライスを食べ、そのまま旭川まで車を飛ばす。16:00までに車を返さなければならないからである。無料供用中の高規格道路を使ってみたが、なかなか快適であった。
旭川駅前で車を返し、旭川駅から列車に乗る。今日は礼文から下ってきたNさんが泊まることになっていて、同じ列車に乗るはずになっていたので見回してみたが、見当たらない。結局Nさんはやって来ず、ついに11年目にして初めて、ゆわんと村で1人で泊まることになったのである。KojiさんとFukuちゃんと3人でのんびりと話をして過ごした。

コメント
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