はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

駿河百地蔵4回目-3

2013-11-08 11:16:36 | 寺社遍路
  41番目 ~ 70番目 地蔵                              歩行月日2013/09/23

歩行時間:9時間14分 休憩時間:1時間46分 延時間:11時間00分
出発時間:6時05分   到着時間:17時05分
歩  数:  48、000歩   GPS距離:35.8km
行程表
 静岡駅 0:15> 41番 0:07> 42番 0:07> 43番 0:07> 44番 0:13> 45番 0:15> 46番 
 0:33> 47番 0:32> 48番 0:13> 49番 0:42> 50番 0:05> 51番 0:50> 52番 0:16> 53番
 0:10> 54番 0:05> 55番 0:13> 56番 0:08> 57番 0:20> 58番 0:43> 59番 0:10> 60番
 0:08> 61番 0:17> 62番 0:25> 63番 ~0:10>~ 69番 0:45> 70番 0:25> 草薙駅

              47番目(68番) 円福寺
 法蔵寺の山門の前の露地を何気なく歩き、出合った太い車道で方向を見失ってしまった。
その車道を間違って小鹿通りと思い込んだことが間違いの元で、ここで5分以上ロスしてしまった。
次の円福寺は日本平の高台の入口にあり、法蔵寺から歩いるこの道は、昔は湿地帯だったと思われる地点だ。
現在は当然そんな面影は皆無で、途中にはJRの東静岡駅もでき、周囲にはマンション等のビルが建っていた。

 円福寺の境内に入り百地蔵を探すが、百地蔵どころか地蔵その物が見当たらない。代わりにちょっと変わった
物が有ったので紹介します。
写真の錦の着物を被せてあるのは自然石です。何か分からないが、周りには不動尊のお札や御詠歌が書いて
あるのを見ると、お不動さんなのでしょうか。
次は良く見かける如意輪観音ですが、石仏だと思惟相の頬に当てた手が、頬杖のように見えてしまう。
どこかの地区では、この姿から歯痛の神さんとして祀られているとか、何となく分かりますよね。
最後は穴の開いた自然石を紐で吊るした供え物。焼津日本坂峠の穴地蔵など、時々見かける事があるが、
何故穴の開いた石をお供えするのか分からない。


              円福寺本堂           不動尊?       如意輪観音       穴あき石
      円福寺の地図

 境内を物色していると、庫裏から袈裟姿の住職が出てきたので百地蔵の話を聞いてみた。
「地蔵は何処にもあるから百地蔵じゃないの。うちは梅花観音霊場だよ」と百地蔵の事は知らない様子だった。
こりゃー駄目だ。ここは百地蔵は無しとしよう。

              48番目(72番) 大慈悲院
 今日はツイテいないのか、また道を見失ってしまった。円福寺・大慈悲院は距離は1kmもなく、道も簡単で
ハッキリしていた。なのに出合った所に目的の東名高速のガードが無かった。例により道に迷ったら高い方から
探す癖が出て、上り坂になっている東に向かった。しかしガードは現れない。そのうち下の方に県立運動場の
グラウンドが見えてきた。こりゃ幾らなんでも東に来過ぎだとUターンして下り始めた。
そして先程出てきた道を通り過ぎ、少し行くと東名のガードがあった。アー!良かった。
 ガードを潜り東名の側道を西に下る。今度は太目の道に出たら美術館があり------- 待てよ、県立美術館が
こんな場所に有る分けが無い。美術館は運動場より更に東側にあるはずだ。しかし印刷してきた地図には間違い
なく「静岡美術館」と載っている。
太い道に合流したが矢張り美術館は無い。
だが待てよ、ここは見た事がある場所だ。確かこの道は日本平に行く道で、この先に動物園がある筈だ。
しかし地図には動物園は載っていない。全然納得できないが、ともかくもう少し先まで行ってみようと歩き出す。
何の事はなくすぐ動物園駐車場入口になった。なんか訳が分からないが、その先には大慈悲院の入口もあった。
大慈悲院が動物園前と分かっていれば迷うことは無かったのに、と自分に腹が立つ。
今回は地図の範囲をケチったため、動物園の文字が印刷されなかった事が原因だが、静岡美術館の表示は
何なのだろう。私立の美術館があるのだろうか? しかし看板もそれらしき建物も無かった。

 大慈悲院の山門にはバッチリ駿河百地蔵の標識が張ってあった。境内左にある地蔵堂の入口には厄除地蔵の
表示もあるが、何故か狸の置物が入口に置いてある。赤い褌を締めた相撲取りのような狸と、あと一つは狸の
顔を浮き彫りにした、傘立らしき壺がある。アレーその横には貧乏徳利も置いてある。住職の趣味なのか?
地蔵堂の中の厄除地蔵尊は、半開きになった厨子から半跏像の姿を見せていた。
境内に「陸軍用地」と彫られた石杭が埋めてある。昔ここは陸軍用地だったのか? そんな事はないと思うが
境内には聞く人がいなかった。


                    大慈悲院山門         狸の置物      厄除地蔵       陸軍用地?
      大慈悲院の地図

              49番目(45番) 法伝寺
 今度は道に迷わないよう慎重に歩こうと思ったのも束の間で、東名の取付道路の脇から近道になりそうな
道があると、性懲りも無く入ってしまった。しかし今回は大丈夫で、出た場所は寺の近くだった。
このように少しでも近道になると気分が良く、儲かったような気がするのだから、これからも迷子になる
事はなくならないだろう。

 法伝寺はまだ新しく、本院は静岡市内にあり、ここは別院になっていた。当然駿河百地蔵の表示も無く、
それらしき地蔵尊も見当たらなかった。代わりに量産型だが少し値が張りそうな六地蔵が安置されていた。
その六地蔵の前に、六地蔵の意味がわかりやすく刻まれた碑があったので紹介します。

「お地蔵様は、お釈迦様が亡くなられた後、弥勒菩薩様が現れるまで法を継いだ菩薩です。天上道、人間道、
修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六つの迷いの道から、私達衆生をお導き下さるのが六地蔵様です」

  一 天上界     大堅固 地蔵尊 (両手で柄香炉)
  二 人間界     大清浄 地蔵尊 (両手で数珠)
  三 修羅界     清浄無垢地蔵尊 (合掌)
  四 畜生界     大光明 地蔵尊 (両手で幢幡(はた))
  五 餓鬼界     大徳清浄地蔵尊 (宝珠 施無畏印)
  六 地獄界     大定智慧地蔵尊 (宝珠 錫杖)


(括弧内の地蔵尊の持ち物は私が追加しておきましたが、経典により持ち物は違うそうです)

 
              法伝寺本堂                              六地蔵
      法伝寺の地図

 他に見る物も無く、早々に次に向かった。