私達の幼い頃に「花粉症」などと云う言葉すら聞いた事はありませんでした。
杉花粉、白樺花粉等と、樹木花粉で症状を起こす事は、30年くらい前からだと思います。
昔は、新建材などはなく、無垢の木材や泥壁で家づくりを行っていました。
その要因は、化学物質の多く含んだ新建材で、家づくりを行うようになってからです。
つまりは、化学物質で人体の免疫性が劣化されるのが要因だと云われます。
今日は、全各地で開催している「省エネ基準講習会」の東京会場でした。
東京会場では、首都大学東京名誉教授、医学博士の星旦二先生の基調講演でした。
写真は星先生の講話レジュメの一部ですが、根気よく何万棟もの住宅の温熱環境と住人の健康調査を行い、そのエビデンスは従来の考え方の違いを多く指摘しています。
従来の家から、高断熱の家に住み替えると疾患率が確実に低下すると云う事です。
疾患もアレルギー性鼻炎30%、アレルギー性結膜炎20%、高血圧疾患50%、関節炎60%、糖尿病、肺炎30%、心疾患20%、脳疾患15%に低下します。
私達は、省エネ目的の研究開発でしたが、星先生の研究から疾患率を低下させることで、国庫が負担する医療費負担を飛躍的に削減することになります。
このような健康調査では、住宅のハード的環境だけではなく、住宅の周辺環境(緑の多さ、河川の綺麗さなど)や、更に家族や近所の方々との仲の良さも健康寿命に関わるそうです。
笑顔で過ごせる家族、居住空間、周辺環境など私達が健康で活動する要件です。
久々に星先生の巧妙な話術と内容は、更に磨きが掛かっておりました。
私達は、もっともっと勉強と研究が必要なようです。

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