豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

2020年省エネ義務化と家づくり…函館市~北斗市

2015-09-30 18:05:54 | ファース本部

私達の住宅業界は、地球温暖化防止や省エネのため、家の断熱性能を高くすることに潮流が変わり始めています。省エネ基準は、住宅ローン金利緩和優遇などの特典で、普及を促してきました。
2020年からは、次世代省エネ基準の断熱性能が強制的な義務化となります。
つまり次世代省エネ基準を満たさなければ、建築確認申請で建築許可は交付されません。

断熱材を厚くし、高断熱サッシの採用などと断熱仕様書で建築確認申請はクリアします。
しかし、住宅量産会社が頑なに嫌がっていた高気密、高断熱なる住宅は、単に建築コストが高くなるだけでありません。引き渡し後のユーザークレームの多発を危惧しています。
私は、30年前に誰もしなかった樹脂スプレー発泡断熱に踏み切った理由がそこにあります。

公的な断熱施工基準では、高温多湿の日本列島に家づくりを行うことで断熱材に様々な事象が発生するからです。お施主様と向き合う現場最前線にいる地域工務店経営者であれば、誰もが実感したことでしょう。
断熱材の性能が経年劣化して行くことです。
私達、家づくりを生業にするものは、省エネ基準を満たすことが目的でなく、お施主様を幸せにすることです。特に地域密着の工務店経営者は逃げも隠れも出来ない宿命にあります。

研究機関のデータで役所の示した断熱基準では、お施主様を必ず幸せに出来るとは断言など出来ません。
私達は、お施主様を幸せに出来る確たる自信と責任を背負っております。
フォルクスワーゲンの不正は、企業収益と拡大志向で失った信頼は果てしなく莫大です。
住宅会社も地域工務店も経営が伴いますが、不正経営した時点で抹殺されるでしょう。
信頼の家づくりは、エンドユーザーと協力業者とのコラボレーションが必須となります。

今日は函館市内に建築中のファースの家を視察してきました。
たまたま近くに住むお主様の下里瑛司様(写真)のご一家が来場されておりました。
下里様は、既に何年も前からファースの家をウォッチされて熟知し、一緒に考え、一緒に施工し、そして出来上がってからも一緒に家を育てて参ります。
下里様ご家族とのコラボレーションは一生涯続くのです。なんかワクワク感が致します。

私達は30年前から2020年仕様のスペックで家を造り続けてきましたが、そこには省エネ基準の有無などに左右されることなどありませんでした。これからも、いつまでも……
さて、9月最終日は、最高の天候に恵まれました、明日はこの時間、札幌市内います。

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心と室温を温める…函館市~北斗市

2015-09-29 17:15:43 | ファース本部

今日の北海道北斗市は気温が10℃前後と初冬を思わせる天候でした。
私達、家づくりを生業にするものは、とかく手前味噌なセールストークを言いがちです。
冬になると温かい家づくり、夏になると涼しい家づくりなどと…
寒波の季節においては、誰も暖かい家に暮らしたいと思うのが当然でしょう。

温かい、涼しいと感じる「体感温度」は、周囲(床・壁・天井・窓)の平均放射温度と、空気温度(室温)、それに湿度が関係しています。
例えば、室温が22℃あっても断熱性能が伴わないため、床・壁・天井・窓などの温度が、10℃以下の場合は、人のカラダで感じる体感温度は16℃にしか感じません。

一方、部屋の室温が21℃でも、断熱性能があり、床・壁・天井・窓などの温度が20℃の場合は洋服を着ている分、23℃以上で感じる場合もあります。
つまり室内気温は、床・壁・天井・窓などの温度と、室温が変わらない環境が理想なのです。

また、湿度も体感温度に大きく関わります。乾燥空気は人のカラダの水分を蒸発させて体温を奪います。
冬は湿度を高く、夏は低くすることで改善出来ます。
これは、外気湿度に影響されないような気密性能を備えることが前提となります。

このようなハード的な家の暖かさに加え、そこに住む人のハートの温かさ不可欠なのです。家の暖かさとは、住む人の心の温かさが合間って本当の暖かさと言えそうです。
私達は、徹底した断熱、気密、蓄熱、空気清浄、輻射熱冷暖房、省エネ機能などのハード研究を行っております。しかしながら真の幸せな居住空間とはハードに加えソフトが肝心。

私達ファース・グループは、多くの加盟工務店がFASユーザーさんで構成するユーザー会を立ち上げております。真の省エネ住宅、真の快適さを伝播するには、その良さを熟知しつつ、良い家を広めたいとのユーザー様のご尽力に援けられているのです。
我々のようなハード屋は、何よりも変え難い、本当の温かさをユーザー様の真心が。

さて今日は家庭裁判所で家事調停の事前調査や、調停員控室で他の先生と調停当事者の立場に立った調停の在り方の意見交換を行なってきました。
何事にも真心が必須のようです。写真は一瞬晴れた際に撮ったファースの家旗です。
今夜はこれからゲストハウスに向かい冬期間仕様への点検を行ってきます。

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家の窓、心の窓の重要性…函館市~北斗市

2015-09-28 17:33:02 | ファース本部

気持ちを打ち明けて人間どうしの分かち合いには、相互が心の窓を開きなさいと言います。
家の窓には、玄関ドア、採光窓、勝手口、ベランダのような縁側などがある。
窓ガラスの役割は、25日のコラムに書きましたのでサッシ枠について述べます。

ガラスだけでは開口部が成立しません。ガラスを支えるサッシ枠が必要です。
昔の窓枠は紫外線劣化の著しい木製建具しかありませんでした。
その後に大型建造物には鉄サッシが使われ、ガラスを押さえるパテで埋め込んだものです。
その鉄からアルミに取って代わって50年以上も経ち、サッシ枠も進化してきました。

その後アルミは熱伝導率が高いため、アルミと樹脂の複合サッシが開発されました。
更に今は、樹脂製のサッシが飛躍的に普及し始めております。
其々に一長一短はありますが、各サッシメーカーが差別化を図るために凌ぎを削っている。

樹脂サッシは、樹脂だけで支持力が足りないため、芯地に金属金物の補強材が入ります。
アルミと樹脂の複合サッシは、双方素材の線膨張率が大幅に異なり、高い技術が必要です。
熱の伝え易さを現す熱伝導率では、木0.14、樹脂0.08、鉄17、アルミ180(kcal/m・h・℃)
とアルミと樹脂での比較では単位が1000倍も異なります。

私達は、開口部の性能にも注目し、ファース工法用をサッシ専用指定しております。
今日は提携メーカーの一社である三協立山株式会社様の住宅市場部長、北海道支店長、課長、ファース担当者の方々にご来社戴きました。写真は住宅市場開発部長の浅川克美さんです。
大手メーカーの部長です。浅川部長は、洞察力や包容力、理解力などに秀でています。

今日は新商品の紹介や、新時代の新しい連携の在り方などの意見交換を行ないました。
私達は、住宅システムの開発企業であり、サッシ開発などを作り上げることなど出来ません。
「企業は人なり」企業同士もコミュニケーションを取り合いながら、相互の心の窓を開きつつ、相互協力が必要だと言うことです。今夜はこれから懇親会に参加してきます。

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家・人・幸せ…北斗市

2015-09-27 16:17:38 | ファース本部

あるお施主様から、せっかく造った家なのにハウスメーカー対応拙さの相談が。
また別な相談では、工務店経営者が瑕疵保険の登録申請に無知でいまだに証書が無いと。
更には、春先に出来た高気密高断熱の家で、先般からの低気温で、既にストーブを稼働させており、今年の冬が危惧されるとの相談があります。

施主の家づくりは、大資本投入の一生一代の大事業なのに業者選定の吟味が少な過ぎます。
家づくりを依頼するつもりのハウスメーカーや工務店の作った家は、既に住んでいるお施主様から感想を聞くのが一番です。
業者からは、何処にどのような家を建てたかを聞き、直接お施主様を訪ねるのです。

それも10年以上前に竣工した家を訪ねるべきなのです。
私達は、つくる家の温熱性能の研究開発室を行っています。
ところが、そのハードスペックだけでは評価できません。そこには人がおります。
供給するハウスメーカー、工務店、協力業者には、すべてに人が関わっています。

住宅の表面に見えているのは、その一端にしか過ぎません。
どんなに好感度の経営者、セールスマン、担当者、見栄えするカタログやプレゼン資料でも、然るに出来た家で施主が幸せになっているかどうかを確認すべきなのです。

家づくりに関わる人の、一人一人の幸せを思考しながら出来た家には、必ず魂がこもります。
このようなネットによる住宅相談で少しでもお役に立てれば…
私は、このような仕事の出来ることに幸せを感じています。
大暴れの北海道の秋空ですが、この時間はとても穏やかになり、執務室から見える函館山の稜線が夕陽に反射して際立って見えています。(写真)

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家の熱容量(蓄熱量)とは…北斗市

2015-09-26 14:27:01 | ファース本部

家の断熱層の内側に存在する物体の全てが蓄熱し、このことを熱容量と呼んでいます。
家づくりの際には、柱や間柱、桁や梁など外側に断熱層を設けるのを外断熱工法と言います。
一般的なグラスウール断熱材などを充填する方法は、内断熱工法なのです。

温熱性能に拘る人達には、外断熱と内断熱のどちらが素晴らしいかとする論争があります。
いずれも一長一短があるのです。
外断熱は、構造躯体の外側に断熱材が取り付くため、柱や間柱での断点がなく、連続した断熱層を構成出来ます。その面では優れています。
内断熱は、約8倍の熱を伝える木材部分が熱橋になることが泣き所と言えます。

外断熱は圧倒的に熱容量が大きくなります。断熱層の内側の木材すべてと内装材までもが蓄熱材になるからです。内断熱は、構造的にも蓄熱部材が少なくなります。
外断熱は、施工は面倒ですが溜め込んだ熱容量が多いほど、外気温に影響され難くなります。
昼間の太陽熱を溜め込んで夜間でもその恩恵を受けることが可能です。

このように記述すると外断熱は良い事ばかりに聞こえますが、暖房や冷房を行っても快適な温度まで達するには相当な時間が掛かります。
私達のファースの家などは、5℃から23℃まで家屋内全体の気温を持ちあげるのに数日間の日にちを要します。
冷暖房機器の入り切りを頻繁に行うようなライフスタイルの家での外断熱は、不経済です。

熱容量とは、断熱層の内側にある物体の「比熱」(例えば水の比熱1.0、石の比重0.24)×「比重(例えば水の比重1.0、石の比重1.8)×「体積」×「温度」で特定されます。
これを私達の一般的な大きさのファースの家に置き換えると木材、石膏ボード、一般建材、比熱が変わる潜熱蓄熱材(写真)などで約9,000kcalを蓄熱します。これは部材1℃あたりの蓄熱量です。
室内を20℃にキープしたファースの家を19℃、1℃下がるに要する時間は、2.6時間です。

つまりは温めるまでに要する時間、冷やすまでの要する時間を省くために、ファースの家は、初夏の26℃の構造体温度をそのまま秋までキープします。
初冬の23℃を春までそのままキープするための断熱、気密性能を伴わせているからです。
平成8年には、日本初の窓からの日射熱だけ暖房熱の半分以上も貢献できることで「パネルの要らないソーラーハウス」が認定された時の基本概念でした。

今日も住宅110番の回答や問い合わせ対応と研究開発室の調査業務を行っておりました。
さて秋の雨には物悲しさを……しかし、大好きな温かい秋の料理が似合う季節です。

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窓ガラスの機能と性能…北斗市

2015-09-25 18:54:56 | ファース本部

私達が行う家づくりで使用する窓のサッシとガラスには、様々な機能と性能が備わっている。
どんな高断熱の断熱層を設えたとしても、窓ガラスからは大量の熱を逃がしてしまいます。
だからと言って断熱だけに特化させるわけにも参りません。

窓には、外部景観を見通す透明性、日射熱を導入して暖房貢献する機能、逆に日射熱を反射遮蔽させて冷房貢献する機能、室内の熱を室内側に戻す機能、外部の熱を外に押し返す機能、
その他にも避難路としての機能、防犯機能などと多くの役目を伴っています。

つまりサッシ枠はサッシメーカーで製造しますが、ガラスメーカーで製造した、どのガラスを採用するかでサッシの機能と性能が特定されます。
写真は、提携メーカーの三協立山のスマージュと言うトリプルガラス採用のサッシです。
市販されているサッシとしては、最高ランクに入る開口部と言えます。

10年くらい前までは、公共的な建造部も含む一般住宅の多くが1枚ガラスの開口部でした。
私達は、30年前からガラスをトリプルやペアーなどの複層ガラス採用に拘ってきました。
ガラスに特殊金属粒子をコーティングすることで熱の遮熱や取得する機能が付けられます。
金属粒子の種類を選ぶことで西日を遮熱する機能や、暖めた熱を内側に返す機能もある。

これらの金属粒子コーティングは、1枚の単板の場合、ガラスの掃除で直ぐに剥がれるため、複層にせざるを得ませんでした。
また、日射取得を促して暖房貢献させるには、冷房負荷が大きくならないような使用方法に工夫が必要です。

私達は、27年前の平成元年から既に高機能ガラスのLow-Eガラスを採用し、南側に使用する場合に夏場の太陽高度で日射遮蔽を行い、冬場の低い高度を取り込む工夫を施しました。
開口部からの日射熱活用では、日本初のパネルの要らないシーラー住宅の公的認定を交付。
サッシ枠とのフィット性も含め開口部の研究を行ってきました。

住宅の性能や機能の研究開発に終わりなどありません。
今日は「はこだて未来大学」教授と院生が来社され、新しい研究の源を話し合いました。
今日も明日も明後日も、研究は続いて行くことでしょう。

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スプレー発泡断熱材あれこれ…北斗市

2015-09-24 15:07:55 | ファース本部

住宅断熱の基軸とされるグラスウール断熱材は、断熱先進国の北欧で開発され寒さを防ぐ断熱手法の歴史を積み上げてきました。このグラスウール断熱材に北海道で断熱研究を行う学者達が着眼します。
そして日本独自のグラスウール断熱と気密の手法を構築しました。

当方も昭和50年代は、そのような偉い学者の先生の論文や書物を読み、研修会を受講して家づくりを行ったものです。北欧と北海道は気候がとても似ております。
しかしながら当方が住む道南では、夏場の湿度が高くなり、ふとんと同じメカニズムを持つグラスウール断熱材に湿気を含む場合がありました。

北欧は、日本のように多湿な夏はなく、気温が上がる場合があっても湿度は低いのです。
ふとんやグラスウールは、乾燥した空気を静止させることで得る断熱メカニズムです。
このような空気断熱の場合は、空気を乾燥したまま長期間保持することが必須となります。
私は、既存の断熱手法に疑問を感じて研究開発を行ったのがスプレー発泡断熱工法です。

誰も実践したことのない断熱工法を試すには、容易な事ではありません。
当時ビル工事の結露対策や定温倉庫などにはスプレー発泡断熱が使用されていました。

樹脂断熱材を木造住宅に使用するには、火災や木材呼吸、環境ホルモン、密着強度など課題が山積です。
特に「通気を善し」とした日本建築で木材の呼吸を止める事は致命的です。
何シーズンもの根気比べのような試験を繰り返して構築したのはファース工法でした。
平成5年度明けに申請していた「断熱評定」は、3年がかりで交付され、公になります。

当時のこの発泡断熱工法のシャアは無論0%でしたが、今や年間数万棟も家が建っています。
評議員の先生達とは、引っ張り強度や透水率、木材の呼吸メカニズムなどを色々な実験データを揃えて議論したものです。それが写真右のファース工法用です。
20ミリのスキン層を何枚も積み重ね、100ミリ以上の厚さと、木材や合板への密着強度を確保し、独立気泡率調整で水を通さず、木材に呼吸をさせる機能を持たせました。

ところが弊社が評定交付されると堰を切ったように多数の樹脂メーカーが参入します。
写真左は、膨らす倍率を上げた樹脂断熱材です。強度や湿気阻止機能は殆どありません。
それでも仕上がった表面は、殆ど同じに見えてしまいます。

売らんがための家づくりが蔓延るのは、無知で売る業者と施主がいるからなのでしょう。
お施主様によっての家づくりは一生一代の大事業となります。
価格の差は、相互の幸福度の差になります。売る方も買う方も勉強を!

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床下環境が家を制する…知内町~北斗市

2015-09-23 16:09:59 | ファース本部

既に20年間にわたりネットによる住宅無料相談を行っています。
その中では、床下の木材にカビが生えており、「施工業者の責任を取らせたい」との内容が多くあります。このような事案は、施工業者への責任を問うている場合ではありません。

一刻も早く床下部分のカビが生えた要因を特定し、然るべき対策を講じなければ、家が腐ってしまう場合があります。家づくりの際に、床下環境に特別な配慮をする建築業者は、人の住む家を分かっている賢明な人だと言えそうです。

床下は、常に乾燥状態を保持する必要があります。
そのため先ずは、外部の地べた(グランドラインGLという)より、床下面を必ず15センチ以上を高くする必要があります。大雨でも雨水が地べたから浸透させないためです。
また、地べたの湿気を防ぐ措置を防水シートの何重もの敷き込みなどの施工を講じます。
更には、乾燥した通気を促し、多湿の空気を入れないようにも…

床下は家の最低部にあるので、風呂、洗面、生活用水などの漏水が溜まり易い場所です。
漏水を防ぐことは言うまでもありませんが、漏水しても通気させて直ぐに乾燥状態にしなければなりません。床下のカビは、生活者の生活排水を流し込んだ場合も少なくありません。

写真は、ファースの家の床材を敷き込む前の見えなくなる床下部分の画像です。
土間コンクリートをあえて地べたの湿気を上げないように、独立気泡率を高く処方した樹脂断熱材のエアクララで覆ってしまいます。その上に空気清浄調湿材スカットールと長方形の白い板は、潜熱蓄熱材(比熱を変える液体を重点)のタイトプレートです。

この床下に家中の空気が外皮と天井から通じて循環されます。
つまり床下は、家屋の中で最もクリーンで神聖な場所であり、その環境を家全体に行き渡る仕組みをつくっています。床下は、住む人と家の健康づくりに大きな役割を果たしています。

さて、今日も床下環境の相談メールに回答してからは、彼岸の墓参りに行ってきました。
自分の父母の墓は車で3分、北斗市内の曹洞宗の檀家寺に。
北島三郎の本家筋にあたる妻の父母兄弟の墓は車で45分の知内町の神道墓所にあります。
同じ一角に北島三郎(大野家一族)の墓があり、一緒にお参りを。

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シリカゲルと言う砂を…函館市~北斗市

2015-09-22 16:17:00 | ファース本部

北海道はいよいよ秋が深まり、暖房の準備にはいる季節となりました。
冬になると日本列島は何処もカラカラの乾燥状態に陥ります。
空気が乾燥すると奥様方が嫌う乾燥肌、それに風邪のウィルス菌が繁殖し易くなります。
更には、乾燥状態で人のカラダから水分が蒸発して体温を奪い、寒さを助長します。

私達が行う家づくりは、真夏はジトジトの多湿状態から、真冬はカラカラの乾燥状態から室内を一定の気温と湿度に保持する機能を持たすべきなのです。
私は昭和60年に、樹脂スプレー発泡断熱材で家をすっぽりとシームレス状に包みつつ、木材に呼吸をさせ、住む人に自然の潤いを促す住宅工法を開発しました。

外気に影響されない家屋内にシリカゲルと言う白い砂を活用することから始まっています。
お菓子や海苔などの乾燥剤は、シリカゲルと言う多孔質のガラス成分で作られております。
多孔質のシリカゲルには、毛細管現象で湿気を抱え込む特性があります。
このシリカゲルは、湿気を室内乾燥した時に放出する事で室内湿度を一定に致します。

この乾燥剤のシリカゲルを処方し直して作ったのが「ファースの家」の床下に敷設しているスカットール(写真)です。
平均200㎏のスカットール敷設で約180リッターの水を溜め込むキャパシティーです。

この吸着作用は、夏場の湿度を20%ほど低く抑えて冷房省エネに貢献できます。
水蒸気を吸うと凝縮熱を発しますが、吸排出を繰り返すことで気化熱と相殺されます。
冬の暖房時は、スカットールが吸った水分を放出して湿度を15%くらい高く推移させます。

このスカットールは、空気中の有機ガスを水酸基と言う多孔質状の突起で科学吸着して、家屋内の空気を綺麗にしてまさに森林浴状態に保持することが出来ます。
弊社の研究開発室は、恒常的に家屋内の至るところの空気クオリティーを調査しています。

家づくりの機能研究開発には色々な夢や展望が開けて来るものです。
さて、シルバーウィーク4日目も快晴で爽やかな秋空の中で時間が流れて行きます。

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駅と人…北斗市

2015-09-21 16:37:22 | ファース本部

NHKのBS放送で東京駅舎(写真)の物語を再放送しておりました。
私も、数日前も含め幾度となく訪れる駅舎です。
出会いの場でもあり、別れの場でもあります。そして単に通過するだけの駅になるのかも。

1日に100万人近い人が利用する言われる東京駅舎は、実に立派です。
様々な装飾が為され、アートが施されています。
しかしその駅舎に居るのは人なのでしょう。
高名な芸術家が作った彫刻は、ただひたすらに行き交う人々を見つめています。

人も駅と同じように、出会っては別れ、また出会いを繰り返しているようです。
人は駅と異なり、人だけでなく、四季と言う自然と会い、そして別れなどが。
人は駅舎よりはるかに多くの出会いや別れを行っているのかも知れません。

そして人は、心を駅(ターミナル)にすることも出来ているようです。
どんなに立派な駅舎より人の心の駅は、カウント出来ないような様々な発着を繰り返していそうです。人の心の駅に勝るもの無し……

さて、朝から晴れ上がった北斗市です。
今夜もきっと流れ星が見え、その姿を心の駅舎に刻むことでしょう。

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温度と湿度と絶対湿度…北斗市

2015-09-20 17:35:42 | ファース本部

ファースの家のユーザー様から湿度が低すぎるのではないかと問い合わせがありました。
湿度25%しかないとのことです。その時の温湿度計の気温を聞いたら28℃とのことです。
この気温28℃、湿度25%の時の絶対湿度は5.9gです。
気温20℃、湿度40%の時の絶対湿度は5.8gですから許容範囲と言うことになります。

一般的に%で表す湿度は、相対湿度と言う単位です。
その時の気温で抱えている湿気の割合を示しており、気温が上がれば湿気を抱える器が大きくなるため湿気の割合が低くなります。
逆に北海道の冬は相対湿度が90%にも上がることがありますが、気温が低くなって器が小さくなり、割合が上がっただけです。

この絶対湿度とは、空気中に含まれる水分量です。
真冬外部の絶対湿度は日本全国の何処でも1.2gから2.0gまでの乾燥状態となります。
人のカラダに優しく快適な絶対湿度は、4.5gから⒔g程度までと言われます。

このように気温と湿度は、まさに相対関係にあるのだと言えそうです。
写真は、先ほど弊社研究開発室の温湿度計ですが、27℃の56%、絶対湿度は12gですからギリギリ許容範囲と言えそうです。温湿度計は日射のない場所におくべきです。
さて、北斗市はとても爽快な秋晴れになったシルバーウィーク2日目でした。

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オーラを放つ人とは…北斗市

2015-09-19 13:49:35 | ファース本部

「あの人にオーラを感じる」と言う人がいます。
そのオーラとは、まさに覇気そのものなのでしょう。
武道では、達人の前に出れば、その放つ「気」だけで身動きが出来なくなると言います。

仕事の出来る人は、仕事に向かう際に覇気を感じさせるものです。
仕事の出来る人は、身体全体から「気」を発散しているのでしょう。
放つ気を感じ取れるためには、やはり同じように気を発しているのかも知れません。

放つ気が、両人を挟んだ空中で、厳しくぶつかり合っているのでしょう。
心根の優しい人は、どんなに怖い格好や姿をしていても伝わるものがあります。
優しい気を放っていれば、その「気」は人を優しく包み込むからなのでしょう。

おなじオーラでも、ギラギラの「気」を放つ人には、様々な物議を醸し出す場合があります。バブル時期に大金持ちになった経営者には、このギラギラオーラを放つ人が多く居ました。しかしながら、バブル崩壊と一緒に市場から消え去って行きました。

北方謙三の水滸伝に登場する武将たちは、その武将が率いる軍から放つ「気」を見る事でその強さをはかる事が出来ると言います。あながち小説だからだと言うのではなく、実力者が率いる企業や団体は、その組織そのものがオーラを発しているように思います。

自分自身が、優しく、穏やかな「気」を放つようになれば、必然的に周辺の人々も同じ「気」に染まりそうです。有名人でも時勢に乗っただけで中身の無い人には覇気がありません。
事を成して社会的な地位を極めた人は、そのような風格風貌と覇気が備わるものです。

私は、いつもこの写真の富士山に平伏すほどのオーラを感じます。
エネルギー不足やアイディア補充の時は、富士山を眺める、海外旅行を行うなどを…
富士山が放す覇気はパワーをくれます。海外で初めてみる景色に閃きのヒットがあります。
さて、今日から5連休の会社もありそうですが、当方も早めに切り上げます。

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部材メーカーとの付き合い方…東京都内~羽田空港~函館空港~北斗市

2015-09-18 18:08:01 | ファース本部

私達は、樹脂断熱材メーカーの倉敷紡績様、空調キットの協立エアテック様、調湿空気洗浄材メーカーの富士シリシア化学様、それにサッシ開口部を三協立山様、樹脂サッシに限り、エクセルシャノン様に、それぞれファースの家専用仕様の製品供給を受けています。

ファースの家専用部材とは、一般商流されている製品を更にスペックアップしたものです。
そのためには、何シーズンも掛けて様々な試験を繰り返し、一般品との違いを出します。
温熱性能に関しては、他工法と何処がどのように異なる仕様書を提示しています。

断熱材は、断熱材単体の性能で提示しても、それが家にどのように施工されたかで温熱性能が大きく異なってきます。
したがってファース本部では、施工後の性能を担保する方式をとっております。

空調キットに関しては、熱交換式換気扇の交換率だけでなく、騒音、風量圧損、有効換気量などが大きなファクターとなります。何度も確認のための実験を行ってきました。
サッシなどの開口部は、三協立山と長い連携関係を構築してきましたが、昨年から樹脂サッシに限り、エクセルシャノンもファースの家専用に組み込まれました。

開口部は、断熱施工と同様、温熱性能にとって大きなウエートをしめる部位となります。
使用する側にとっては、ラインナップが広がって行くのですが、同じ専用部材でもメーカーにとってはライバル会社となります。
異なるメーカーが上手に市場分担の出来るように調整するのも私達ファース本部の大切な役目とも言えそうです。

写真は、今日の午前に弊社東京事務所に来社された三協立山株式会社の広域開発課、課長の上島真人さん(左奥)、同じく主事の山下勝利さん、手前右が弊社推進事業部、課長の藤原智人です。
三協立山さんとは、市場開発の連携の在り方を色々と詰めさせて戴きました。

さて、日本列島の太平洋沿い全体に発令されていたチリ地震の津波注意報は、16時40分に解除されました。チリ地震での津波では、過去に大災害に見舞われており、対象地域の方々は素直に注意報に耳を傾けておりました。ともあれ、何事もなく幸いでした。
明日は北斗市内でファースの家お引渡し式に参加いたします。

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ひとり一人の幸せを重視すると…新橋~多摩市~東京都心

2015-09-17 21:47:07 | ファース本部

安保法制で国会が大騒動しております。
誰のための政治なのかを私達は冷静に問わなければなりません。
医療は、医師会や薬品工業会、それに連なる既得権者が有利な業態になっているようです。
また私達の住宅産業は、多くがハウスメーカーの都合に合わせた制度にされております。

既得権者は、その既得権益を守るためには、あらゆる手段を用いて防護するのでしょう。
焼け野原で、家もなく医療も整わない戦後復興時には、「それゆけどんどん」の掛け声で、人が生きるために必要な制度が次々に作られ、そしてそれが制度化されてきました。
その過程で既得権者が形成されて来たのでしょう。

時代は既に成熟期に入っており、大きな富を有する既得権益を一般民衆に分配する時代にして行かければなりません。
ところがその既得権者の鋼鉄のようなガードを開放するには、並大抵のエネルギーでは為し得ないのです。しかし、一歩一歩と既得権益を取り払っておられる先生がおりました。
写真は、首都大学東京 名誉教授の星旦二 先生と撮りました。

星先生は、教科書文献にも登場するような医療研究を実践している高名な医学博士です。
星先生いわく東大卒でなかった医学博士は、常に上から目線に晒される現実に奮起したと言います。
現場主義つまりは医療の受ける側の現況を検証し、確認しながらエビデンスを積み重ねています。
人様の幸せを作り上げるには理屈より、そのエビデンスなのだと。

その面では、私達の住宅産業も同じであり、新しい仕組みを作り上げても公的な承認を受けるために幾通りものハードルが待ち受けています。
ファース工法の樹脂スプレー断熱の断熱評定が交付されるまでは数年の年月を要しました。

既得権益を崩すには、やはりユーザー様を幸せにしたエビデンスの数々です。
役所や学識者を説き伏せるには、理屈でなく結果を出して見せることです。
ひとり一人の幸せを重視し、社会を心豊かに司るには、まさに一般庶民と同じ目線で結果を出し、それをエビデンスで証明して行くことなのでしょう。

今日は初めて多摩市を訪問しました。
星先生は、この多摩市で様々な研究を実践され、多摩市民の方々に敬われ、そこから得られる笑顔が大きな活力になると語ってくれました。
医学博士の星先生のお力を借りて、住まいと医療の現状を研究検証して参ります。
ファースのユーザー様には、色々な健康調査のお願いをする時は宜しくお願い致します。

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会社の存在価値とは…吹田市~伊丹空港~羽田空港~東京都内

2015-09-16 20:45:54 | ファース本部

会社は株式公開していなくとも、利益の上げている企業の株価には潜在価値があります。
多くが社長の持ち株となっている零細企業でも、社員などのモチベーションを上げるため、ボーナス変わりに額面株価の株券を渡す場合もあります。
その会社の業績があがって法人税を支払えば、その株の価値も上がります。
その上がった時点で、創業時の額面で供与した場合には、贈与税が課税されます。

私達工務店の殆どは、金融機関からの融資によって経営の資金繰りを行っています。
会社の代表者は、殆どが個人で法人借入の連帯保証をしているのが現実です。
債務の多い会社で自分以外の人に事業承継させるには様々な課題があるのです。
節税対策に奔走するような会社なら、後継者の問題に悩むことなどないのですが…

我々のような地域密着工務店で家づくりを行う経営者には、出来上がった家を生涯にわたり守り抜く義務を背負っています。個人の身体は老化衰退しますが、工務店は企業として永劫であるべきです。
特に地域において家づくりを生業とするモノの宿命かも。

以前に私は、「人は有限、企業は無限」と題したコラムを書いたことがあります。
高度経済成長の原動力を担った団塊世代の経営者は、既に還暦を過ぎ、肉体的な限界を自覚する方々が大勢います。零細工務店の経営者は、後継者問題が大きな課題です。
借財のある零細工務店は、適切な後継者候補を確保するのが容易な事ではありません。

地域工務店の最大の経営資源は、社長のパーソナリティーそのものだとも言えます。
施主にとっては、一生一代の大事業となる家づくりに失敗は許されません。
工務店経営者は、お引渡しした家の建主様を幸せに出来るハードを整え、家づくりに関わる人々に対する気遣い、更には竣工した家のメンテナンス対応の万全さが。
これらのハードとソフトを持った工務店は、金額に変え難い潜在価値を有しています。

今日は仲間の地域工務店の経営者から後継問題についての相談がありました。
私と同年代となった彼には、気概を感じます。また後継者に出来る人財もいそうです。
彼には、真っ赤に燃えるような情熱が備われば、絶対に大丈夫とする自信を付けて……

さて、今日はお江戸日本橋にオフィスがある企業訪問を行ってきました。
日本列島の軸となる日本橋が、首都高速道路に挟まれて風格が損なわれています。(写真)
次世代を担う後継者は、このような心の伴わない仕事を行わないように願いたいものです。

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