豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

省エネ住宅をつくり続けて30年…北斗市

2020-05-30 15:23:52 | ファース本部

 

今後の家づくりは、温熱性能を意識なければ工務店経営が出来なくなります。

熱損失係数(Q値)とは、「外皮」と言われる床面、壁面、屋根面、開口部、換気や隙間から逃げる総熱損料を延べ床面積で割った数値です。

 

近いうちには、熱損失係数と「一次エネルギー」消費量の計算表を確認申請に添付する時代がきます。

一次エネルギーとは主に電力で、暖房、冷房、給湯、照明、換気等、生活に使用するエネルギーの事を言います。

 

これは、断熱性能を高くして暖房エネルギー、開口部の遮熱対応や天井断熱材等で冷房エネルギー、エコキュート等のヒートポンプを用いた給湯エネルギー、LED等の用いた照明エネルギー等をいいますが、これを削減しなければなりません。

 

ZEH(ネット・ゼロ・エネ・ハウスの略)とは、空調、給湯、照明、換気に用いる一次エネルギー消費量を太陽光発電量で、年間の熱収支を概ねゼロにする事を言います。

ZEHの定義には含まれませんが、冷蔵庫、冷凍庫、テレビ等の家電製品や厨房で使用するIHヒーター等でも一次エネルギーを消費する事になります。

 

これら生活に必要な電化製品には、徹底的に省エネ性能を向上させた機器も多くあります。

真空断熱材を用いた冷凍冷蔵庫、液晶テレビ等を使用すると相当な省エネになります。

太陽光発電パネルは、それをのせる屋根面積にも限界があります。

 

とにかく断熱力は、暖房にも冷房にも省エネ効果があることは証明されています。

私達ファース・グループは30年にわたり、この省エネ住宅をつくり続けて来ました。

今後も省エネ健康住宅の研究開発と推進普及事業に邁進して行きます。

写真は青森市内の北海道ハウスさんが建築した「#ファースの家」です。

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庇の出幅と地域と季節…北斗市

2020-05-29 17:36:47 | ファース本部

多層断熱ガラスの実験ハウスは、断熱ガラスの性能と同時に出来る実験も行っています。

ともかく6枚ガラスの取り付け方法では、熱貫流率(UA値)が0.22w/Kと驚異的な断熱力のあるガラスの組み合わせを編み出しました。

 

グラスウール断熱材の熱伝導率は0.04w/Mです。

この100㎜のグラスウールの熱貫流率(UA値)は0.4w/㎡となります。

6枚ガラスのUA値0.22とはグラスウール断熱材200㎜に相当いたします。

 

写真の実験ハウスは、そのUA値0.22のガラスを使用しています。

冬になると太陽高度が低くなるので庇があっても日射熱が入り、内部気温が高くなります。

-10度の時でも内部温度が20度に達し、ほぼ30度の温度差が付きます。

 

写真は今日の昼頃に撮ったのですが、庇の影が断熱ガラスの下部まで達しています。

そのため直達日射熱は殆ど入りません。

しかし朝からの陽射しが庇有効の位置まで来るまでに入った熱で35度になっていました。

 

この庇の出幅は南下するほど太陽高度が高くなるので短くなります。

赤道直下では太陽高度が真上になるので庇は必要ないと云う事になります。

北海道は、真冬の省エネを図るため日射熱の活用が省エネの要点でもあります。

 

この出幅は早見表があり、何処の地域かごとに分類されています。

しかし南中時の出幅であり、時間度に横から入る日射熱は複雑な計算が必要です。

庇は雨水を遮るだけでなく、日射熱の調整に極めて有効な部位でもあります。

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幸せの方程式は気付き…北斗市

2020-05-28 17:34:33 | ファース本部

志(こころざし)の高いヒトは、常に変化を求めています。

つまりはイノベーションを成し遂げようとしているのでしょう。

私は、イノベーションの原点は気付きからが基本だと思っております。

 

今より高みを望むことです。

それもヒトを押し退けて高みを目指せば必ずいつかは挫折します。

自分と同等に関わる人の幸せを思考し続けることなのでしょう。

 

幸せの方程式は気付くことでもあります。

家庭裁判所で多くの夫婦間調整事件に関わってきましたが、互いに気付かないから家庭内紛争となり、それに気付いた時には解決します。

 

志の高い人は、常に現状に変化を求めています。

変化を求めるから気付きも生まれます。

気付くためには、好奇心、行動、努力を惜しまないのです。

 

成功する人は、常に自分が遣らねば誰が遣るのかと意識しています。

成功とは成幸を意味します。

その成幸を成し遂げるための気付きが原点となるのでしょう。

 

それは見る、聴く、触れる、話す、そして感動、感銘する事で「幸せづくりの気付き」が成就されるのでしょう。つまりは「幸せの方程式は気付き」なのですね。

画像は、幸せづくりの家づくり・ファースの家のホームページ画像の一部です。

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鎹(かすがい)と箍(たが)になろう…北斗市

2020-05-27 16:54:50 | ファース本部

 

「鎹(かすがい)」と言う、木材を繋ぎとめる金物です。

「鎹」は、建築用の金物の中でとてもシンプルな金具と言えそうです。

木材であれば、あらゆる角度の継ぎ手にハンマーで打ち込むだけで済む金物です。

 

私は家庭裁判所の調停委員で多くの夫婦関係調整事件を担当してきました。

「子は鎹」、破綻した夫婦も子供のためとしだいに普通の夫婦になるケースもあります。

まさに子供は、その夫婦の大切な繋ぎ役を果たしていたのですね。

 

ある工務店経営者が、離婚危機になっており、その夫婦から相談を受けたことがありました。

私は、個別に互いの言い分を存分に聴かせて貰いました。

抱えていた鬱憤を吐き出すことで「子供の幸せ」の在り方に気付いたようです。

 

10年後に伺った際には、そのお子様が一流大学を出て官庁就職が決まっていました。

あの時、離婚しようと云いだした理由が未だに二人とも忘れたと苦笑いしていました。

所詮夫婦は他人同士の共同生活から始まったのです。

 

木樽を形成している「箍(たが)」が外れると木樽は跡形もなく壊れてしまいます。

鎹は鉄の棒、箍は竹を割った棒でしかありません。

写真の鎹も、木樽の箍と同じように備わる場所にいるからこそ役割を果たします。

 

私達人間社会は、鎹や箍によって構築されているようにも思われます。

特に私達「#ファース・グループ」の家づくりには、ヒトとモノを繋ぎ合わす絆が必須のようです。

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自分の評価は他人が行うモノ…北斗市

2020-05-26 17:34:51 | ファース本部

 

先般は検察長63歳定年問題で色々な報道がなされておりました。

昔の企業定年は55歳定年という会社もあったそうです。

昨今は経営者の年齢が総じて高くないっているとの統計もあります。

 

実際には現在の55歳、60歳、65歳では仕事のコツを知り尽くし、気概さえあれば大きな業務貢献の出来る元気さを有しているヒトばかりです。

加齢によって足腰にシャキシャキ感がなくなる年齢は、80歳過ぎだとも云われます。

 

現在の自民党幹事長の二階さん81歳、自民党副総裁の麻生さんは79歳です。

二階さん、麻生さんに限らず政治家は、政治姿勢の在り方はともかく、寿命の尽きそうな年寄りに見えません。写真の登山家・三浦雄一郎さんは87歳でヒマラヤに登頂しました。

 

年齢に関係なく社会貢献を行う人は、自分の不始末を他人のせい、社会のせい、会社のせいだなどとは云いません。

自分の不始末を、他に責任転嫁した時点で、その人の限界であるとも断言できます。

また加齢現象で象徴的なのが「昔は良かった」と言い出した時からだとも云われます。

 

ヒトは、前向きに歩み続けている限り成長は止まらないものです。

自分一人では、社会も会社も変えられないけど、自分自身は変えられます。

昔の自慢話しかできないヒトも成長が止まっている証しです。

 

人生の積み重ねでは、誰でもが一つや二つの功績は持っているものです。

人様に自分の功績を自慢したところで得する事などは、何もないのです。

ビジョンを掲げそれに向かい前向きに邁進する限り年齢に関係なく成長は止まらず、社会での存在感は増すばかりです。「人は古希にして未だ発展途上」との格言もあります。

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懐の中に入って改革を…北斗市

2020-05-25 17:48:29 | ファース本部

 

検事長の賭けマージャン騒動がマスコミを賑わいています。

1円でも賭けてゲームを行えば法律違反であることに変わりはありません。

「負けたら夕食を驕ります」等はよくある事ですがこれも犯罪です。

 

我国では合法的なギャンブルが幾つかあり、競輪、競馬などがそれにあたります。

合法的なギャンブルにはどんなに大金を注ぎ込んでも、それ自体は違法ではありません。

それによって家庭内の財務破綻を起こし、離婚などの家庭内紛争になる場合があります。

 

金銭ではなく負けた時にご飯を奢る程度のギャンブルでは、金銭の遣り取りがないので厳密には違法であっても検挙されない場合が多いようです。

しかし金額が万円単位となり、常習性があれば立件されて有罪になる場合があります。

 

賭博罪(刑法185条と186条第1項)で、50万円以下の罰金または3年以下の懲役になります。しかしマージャン好きな人は、何も賭けずにマージャンを行うヒトなどおりません。

新聞記者は、検察庁の内部や検察官の懐に入り込まなければスクープ記事など書けません。

 

今日は前衆議院議員の前田一男さん(写真)がご来社されました。

現在この道南地域は、野党の立憲民主党の議員が議席を持っております。

国政全体のバランスをとるためには、野党と与党の議員バランスも必要です。

 

それでも自治体経営は、与党議員でなければ地域誘導の陳情がとても難しいそうです。

やはり政府与党との直接的な人脈を持つことが優位に働く事は事実のようです。

前田一男さんは、議席が無くとも懸命に地域経済のために尽力している事が伺えます。

それは与党議員の懐の中に入ってこそ、有益な仕事が出来る事を知っているからです。

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家づくり・坪単価について…北斗市

2020-05-24 12:31:14 | ファース本部

 

家づくりの坪単価なるものは、小さな家なら高額になり、大きな家なら低額になります。

また真四角の家なら安くなり、細長い家や複雑な形状の家は高くなります。

小さな家でも、お金の掛かるキッチン、トイレ、洗面所、玄関などは一緒です。

 

この家は「坪」いくらですか、などと聴かれる事が度々あります。

総工費2000万円で40坪なら2000÷40=坪単価50万円との計算が成り立ちます。

しかしこの2000万円の中は、冷暖房機器などが入っているかどうかは解りません。

高気密・高断熱の温熱性能は、専門家でなければ解らない数値で表記されます。

 

建築費は、住んでから具現化するランニングコスト、メンテナンスコスト、更に建替えまでの住宅寿命などを勘案していない場合が殆どなのです。

最初に安価な坪単価を示して住んでから欠かせない冷暖房設備を、後付けになっているケースも少なくありません。

 

私達ファース・グループが建築するファースの家は、30年前から断熱層、気密層と換気設備、冷暖房と調湿機能などを組み込んだ家づくりを行ってきました。

ファースの家に住むと真冬は全館温かく、真夏は全館涼しくし、冷暖房費は幾ら以内で済みますと約束できる温熱性能を最初から有しているのです。

 

温熱性能は住んでからでなければ実感できませんが、とても重要な要素です。

この住み心地や省エネなどと、見えないところに相応のお金が掛かります。

ファース工務店の拘りでもあります。

写真は「#ファースの家」内部見学会の様子です。

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床下環境は家の健康・住む人の健康に…北斗市

2020-05-23 14:14:27 | ファース本部

家づくり計画の際は、床下の湿気環境を徹底管理することが重要になります。

地べたより床下面の高さは、150ミリ以上高くすることが望ましいと思われます。

その床下面には、コンクリートでもポリフィルム等の防水シートの敷設が鉄則です。

 

床下の多湿化は、土台(木材)の含水量に変化を与える場合があります。

北側の土台は、低温になっている部分の木材含水量が増加しています。

含水量15%の土台でも20・30%に増え腐朽菌によって腐り始める場合もあるのです。

 

雨水が地べたを浸透して床下に回ると、床下湿度が80%まで上昇している場合があります。

80%の時は、気温が30℃で露点温度(結露が始まる温度)が26℃です。

北側土台温度が26℃以下の場合は、湿気が木材に凝縮(吸収)されて含水量増加します。

 

私達のファースの家は、床下環境の整備が先決で、床下で空気洗浄、調湿を行います。

床下を完全乾燥にしてから、シリカゲルを処方改善したファースシリカを敷設します。

家全体の空気をこのファースシリカ(写真)に触れさすことで、湿気を吸着(40坪の家で約200リッター)し、乾燥した時には放出させる機能を持たせています。

 

このような機能を持たせるためには、GLと床下面の高さが重要となります。

この床下環境の良好性は、家の健康と住む人の健康に直結していると言えそうです。

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騙されて良かったと云わせてみよう家づくり…北斗市

2020-05-22 17:24:51 | ファース本部

断熱力を計算するには、断熱材の厚さ(メートル換算)÷断熱材の熱伝導率(λ)で熱抵抗値を算出し、その熱抵抗値の逆数が熱を逃がす量の熱伝導率です。

100㎜のグラスウールは約0.04の熱伝導率(U値)なので「0.1÷0.04=2.5」が熱抵抗値となりますが、その逆数を出すには1÷2.5=0.4、この0.4が逃げる熱量です。

 

外壁には断熱材の他に外壁材、内装材なども使用されており、それぞれに断熱力はありますが、およそ95%は断熱材が担っております。

私達が住宅の熱損失係数を計算する際は、この断熱材だけの断熱力を算出します。

後の細かい断熱要素は、プラスαのおまけみたいなモノです。

 

サッシ(写真)はエクセルシャノンの超高断熱サッシUA値0.8でファースの家の多くに採用されています。このUA値は、計算でなくサッシ仕様書にJIS規格で熱貫流率が明記されてきます。

我国の一般のアルミサッシで単板ガラスの熱伝導率(U値)は、6.5w/㎡・Kと先進国では、最低のレベルでしかありませんでした。

 

日本国内には約6000万戸の家がありますが、その80%を最低レベルのサッシが使用されておりました。昨今は断熱性能の説明義務化の影響で、断熱材やサッシ等も相当に断熱力を意識されるようになりました。

それでも施主の方からU値やQ値などを要請される場合は、まだまだ稀なケースです。

やはり工務店側からお施主様に気付いて貰う事が大切です。

 

しかしながら冒頭に記述した熱貫流率などの話をしたら、途端にひかれてしまいます。

素人の施主は、外観や内観、キチンセントや間取り、建具などと見た目の優美さにビジョンを描いているからです。そこを巧みに突くのがハウスメーカーの営業マンです。

 

眼に見えない熱貫流率などが関係する住み心地は、まさに住んでからでなければその意義が伝わらないのです。良い家は住んで初めて良さを分かち合えるのです。

「私に騙されてください!」と進言することです。

「必ず騙されて良かったと云わせてみます」とも付け加えてください。

 

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スタッフの気遣いに感謝…北斗市

2020-05-21 16:55:27 | ファース本部

 

日曜祭日も常に執務室で執筆や研究調査を行っている当方を気遣い、総務課のスタッフが、デスクの上の観葉樹と光触媒観葉樹を揃えてくれました。(写真)

光触媒観葉樹には、室内の空気汚染物質を分解する役目があると説明書に記載しています。

この他に乾燥を防ぐための気化式加湿器も設置して頂きました。

 

弊社は北斗市本社に16人のスタッフが所在しており、今日21日から研究開発室スタッフとして新入社員1名が増えました。

更に札幌事務所3名、東京事務所3名のスタッフが常駐しており、今日21日から札幌事務所所属で推進担当の1名が増員になり、総勢25名体制になりました。

 

ファース本部スタッフの勤続年数は、40年の大ベテランや3年目の新人まで揃っています。

研究開発室の業務は、熱損失計算等の難しい仕事を短期間のうちにマスターします。

推進事業部は、新規加盟工務店の発掘や経営指導、受注指導などを行います。

 

ハウジング事業部は工務店部門であり、年間10棟近くのファースの家を受注施工しており、当然ながら大工さんも社員として常駐して家づくりを行っております。

ファース本部は研究開発、推進事業を行うにあたり、自らが工務店経営を行なうことに意義を持たせております。

 

北海道北端の宗谷岬から本州南端の大隅半島、それに加えて沖縄那覇にまでファース加盟工務店の仲間達が奮闘しております。

地域ごとの気象や風土の異なりを加味しながらも仲間達が建築する「#空気サラサラ」のファースの家で、お施主様を幸せに導く事での安定受注を支援しています。

 

これに管理部として総務や経理を行う総務課があり、この光触媒観葉植物(これも空気サラサラにするそうです)は、その総務課スタッフが備えてくれました。

当方は今日もこの執務室や実験ハウス、研究開発室を往き来して研究を行い、レポートや連載コラムなどの執筆を行っております。

 

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スキン層のある樹脂断熱材…北斗市

2020-05-20 17:48:18 | ファース本部

家づくりは、建設費がリーズナブルで快適で光熱費も安価、メンテナンスコストも抑えられ、構造においても住む人と同様の健康な環境を保持できることが必須です。

私が1985年から取り組んで来た硬質樹脂のスプレー断熱材を用いてのファース工法の家は、インナー通気層に冷暖房の熱を循環させ、床下を通過する際にファースシリカ(シリカゲルを専用処方)に接触させ、家屋内の湿度を一定化する調湿性能を保持させました。

 

この樹脂断熱材のエアクララは、スポンジのような連通(空気が抜ける)気泡ではなく、湿気の通過を阻止するため樹脂の独立気泡率を95%まで高くし、薄く何層もスプレーして、スキン層を何枚も重ね合わせながら厚さを持たせました。

外部の気温と湿気にも影響されない断熱・気密層を構築できるようにしました。

 

このような構造で「調湿の出来る家」が出来るのですが、真冬や春先の乾燥時期は、室内発生湿度を保有して、しっとり感などの潤いを保持できています。

温暖地の夏場には外気湿度が80%を超える日々が続きます。この多量の湿気を室内に取り込むとエアコン室内機のフィンに湿気が引っ付く際には大きな凝縮熱を発します。

 

湿気の持った潜熱(見えない熱)は、結露する際のこの凝縮熱で具現化し、必然的にエアコンは稼働モードを高めて電力を消費することになります。

このような「#空気サラサラ」の調湿の出来る構造特性を持たすことは、断熱と気密だけでなく湿気の持つ潜熱のコントロールが出来ることで省エネに大きく寄与できます。

 

平成元年に構築したファース工法でしたが、この工法の公的な認定を受けなければ確認申請も通りませんでした。認定申請でも学識者の先生方は、グラスウール断熱が基軸で成り立っていた断熱法に視た事もないスプレー発泡断熱工法に困惑し、公的認定まで5年の歳月が掛かりました。無いモノを生み出し理解しても貰うには、一朝一夕では行かないモノです。

 

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感染者ゼロ継続の苦労とは…北斗市

2020-05-19 18:01:42 | ファース本部

 

猛威を奮う新型コロナウイルス禍も、ひと頃の勢いは少しばかり落ち着いて来たようです。

私も過去に経験のない感染病の流行です。

このまま収束しながら終息してくれることを切に願いたいものです。

 

今日は北斗市市役所に陣中見舞いに行き、市長の池田達雄さんと懇談(写真)してきました。

この北斗市は感染者ゼロ地域です。

隣接する函館市、七飯町、木古内町でも感染者は出ていますが、この道南地域は懸命に感染防止に取り組んでいるようです。

 

この北斗市は人口46,000人で、決して数千人の寒村ではありません。

私が同窓会長を務める上磯中学校の生徒数600名、上磯小学校200名、智社長がPTA会長をしていた浜分小学校は1,000名の生徒数がおります。

 

このような街で新型コロナウイルス感染者ゼロ人を維持するには、運が良いだけでなく、行政指導も徹底しているようです。

「#池田達雄市長」の元で教育現場指揮をとる教育長の永田裕さんの指導力も多いに評価すべきです。

 

勿論、たまたま運が良かった場合もあるのですが、市役所に行くとその徹底ぶりが伺えます。

北斗市には多くの養護施設、介護施設などもありますが、福祉政策でもその施設の衛生面の確立した管理面も評価できます。

感染者ゼロは、単なる運任せではなさそうです。

 

それも油断は大敵です。

私達ファース本部のスタッフに感染者を出すと北斗市のゼロ推移に泥を塗ることにもなり、いっそう完璧な防疫管理を行うべきと再認識してきました。

 

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マグカップの向こうの人々を…北斗市

2020-05-18 17:33:47 | ファース本部

 

普段は何気に使用している日用品を見て、そのモノに関わる人々をイメージしてみました。

写真は以前にファース全国大会で記念品に使用したマグカップです。

陶器は粘土を練る人、ろくろで形にする人、取っ手を付ける人、写真のマグカップにはファース工法のログマークが入っています。

 

このマグカップは1000個単位での発注でしたので、大きな釜で焼き上げたのでしょう。

焼き釜をつくる人、薪を伐採する人、割って干す人、燃やす人、その釜に入れる前には、

粘土の選定、土練り、ロクロなどでの成形、自然乾燥、素焼き、絵付け、釉薬、本焼きなどと実に多くの手順を経てこのマグカップが出来上がります。

 

このマグカップは私が自分でデザインしたので、企画料は掛かりませんがデザイナーに依頼すると相応のデザイン料金は必須です。

モノがあり、仕組みがあると、その向こう側には実に沢山の人々の存在があります。

 

私達が使用している新幹線や列車、モノレール、飛行機などに乗る際は、見えない処でアシストする人々の姿を想像すると、とても有難く思えてくるものです。

私達の家づくりでも関わる業種は、姫路城の改築工事に劣らない人々が存在しています。

 

今年の「第21回全国大会in釧路」の開催は新型コロナウイルスの影響で中止としました。

したがって写真のマグカップのような記念品のデザインを考える作業はなくなりました。

また全国大会を開催するには、ファースメーカー協力会やホテル関係者、準備スタッフ等の何回もの打ち合わせもなくなりました。

 

新型コロナウイルス禍で多くの人々の営みが失せてしました。

人間社会は、多くの人々の関りで構成しており、作業がなくなった分のスキルも失せているように感じてなりません。しかし、コロナもやがて収束し、そして収束する事でしょう。

次なる「#ファース全国大会」は、マグカップの向こうにいる人の気持ちも汲んだ内容にします。

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現場を見ない経営はいつか瓦解する…北斗市

2020-05-17 14:31:17 | ファース本部

 

現場とは、エンドユーザー、社員、資材納入業者、孫受け、下請けなどに属する人々の状況や環境の事でもあります。

彼らと一緒に苦労や幸せを分かち合える経営者こそ、一流経営者と言えそうです。

社会は、とかく規模や利潤率だけが優良企業と評価されがちなのが気になるところです。

特に工務店は、小規模でも地域住民に慕われ信頼されている事が優良工務店の証しです。

 

経営の神様と称される松下幸之助翁も、トヨタグループの豊田佐吉氏も、また世界のホンダの本田宗一郎氏も、世界企業を目指して創業した訳では決してありません。

懸命な努力と研究は勿論ですが、潮流、時勢と言う波に乗れた事も成功の要因でしょう。

 

彼らからは、その哲学や手法を学んでも同じ事を我々が真似しても成功などあり得ません。

経営能力の違いもさる事ながら、時代背景、自己環境、時勢と潮流が異なるのです。

上記の三人の経営者は、いずれも汗まみれで物づくりの現場から企業を興しました。

 

全国に200万社も存在すると言われる企業の殆どは、我々のような零細企業です。

店頭公開も含め、市場で株式を上場する企業はこのうちの数パーセントにしか及びません。

この僅かな上場企業に、部材供給や下請け、孫受け等の大半の零細企業が成立しています。

 

労働者の大半は零細企業に属し、零細企業で大企業が支えられ日本経済が成立しています。

コロナウイルス不況の中でも利益減少を嘆くトヨタ自動車は、それでも年間1兆円もの純益があります。その多くは、下請け、孫受け業者達の汗の結晶でもあります。

 

大企業だけにスポットは当たり、それを支える零細企業が注目される事はありません。

天下の大企業も現場で汗を流す人々の存在を忘れた時は、その屋台骨が瓦解します。

私達「#ファース」グループの工務店経営者は、現場作業員をもっとも大切にしています。

写真はハウジング事業部(フクチホーム)の工事現場です。

 

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屋根断熱材の下地材…北斗市

2020-05-16 15:20:44 | ファース本部

屋根の表面は、直達日射を受けますと90度くらいまで温度が上昇します。

トタン板葺などでは、その収縮率もまた大きくなります。

その熱い熱が暖房材を貫通して天井面から輻射熱で室温を高くしてしまいます。

 

寒冷地での天井断熱や屋根断熱は、暖房熱を逃がさないために厚い断熱材を敷設します。

グラスウールでは300㎜や400㎜も珍しくありません。

私達ファース・グループが建築するファースの家は、100㎜前後の屋根断熱で充分です。

 

それはグラスウールの約2倍半の断熱力があるだけでなく、断点がなく断熱材の能力以上の効果を発揮するからです。

写真は、ファース工法の屋根断熱材エアクララを施工する前の下地を張っている工事です。

 

このメッシュに下部から樹脂スプレー発泡断熱材のエアクララ(熱伝導率0.021、ちなみにグラスウール熱伝導率0.045)を吹き付けます。

何故にメッシュにするかというと、メッシュを突き抜けて垂木に絡み付き、構造部材と一体化させます。

 

まさにシームレス状に家をスッポリとエアクララで包んでしまう事が目的です。

この下地にエアクララをスプレー発泡すると壁断熱と継ぎ目なく連結して隙間相当面積係数(C値)が0.3以下になります。その0.3の殆どはサッシのビートなどの止むを得ない数値です。

 

当然、断熱部分の隙間がゼロでなければ「#ファース工法」のような0.3にはなりません。

このくらいの気密性能がなければ湿度管理等は、とうてい無理だとも断言できます。

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