豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

冷房が不快なわけ…東京都内~羽田空港~函館空港~北斗市

2014-08-30 14:58:16 | ファース本部
先般、ホーチミンを訪れた際にも感じたことだが、気温35℃、湿度86%でも一般住宅ではクーラーを設置してはいるものの稼働させていない家の方が圧倒的に多いのです。
何故かと聞くとクーラーからの冷風が嫌だと即座に返事が返ります。

多くの家は、大きな欄間を開放し、ドアの下部に大きなスリットを付け、通風で涼をとっているようです。クーラーを設置しているのは、雨季に雨が続いて家屋内に熱気と湿気が溜まりすぎた時、一時的に稼働させるのだそうです。

ホテルやオフィスビルは冷房していますが、外に出るとメガネに結露が生じます。
彼らはクーラーの効いた空間を不健康な異空間と位置付けているようです。
ここでエアコンと書かずにクーラーとしているのは、向こうに暖房機能は不必要なのです。
日本国内では、冬場に暖房を行うため、エアコンを冷暖房機器と呼びますが、ホーチミンは、暖房を必要とする時が皆無だからなのでしょう。

もともと私達人間は、自然の中で生きてきたのですから、空気を無理やり冷やす空間は、不健康な空間と言っても過言ではないのでしょう。私なども、冷風が直接カラダにあたる空間にいると、足の爪先を氷の上においているようなキンキンと冷性的症状となります。

住宅の断熱、気密、蓄熱性能が拡充すると新型エアコンから吹き出た冷風は、構造体を冷やし、一定温度になるとドラフトと言われる空気の流れが自動的に穏やかになります。
一定温度になった構造体から放熱される冷気は、いわゆる輻射冷熱なのでカラダに負担をかけないのです。ところがホーチミンなどでは、そのような事象になる以前にクーラーの不健康イメージが観念的に定着しているように思われます。

ホーチミンだけではなく日本国内でもエアコン嫌いの人が実に多いのです。
私自身もエアコンの冷風、温風は嫌いです。然るにファースの家は天井裏のエアコンで冷気や暖気で床下、壁の中、天井裏を循環させ輻射熱で冷暖房を行うように致しました。
快適な空気の動きは1秒間に15センチ程度と言われますが、これは壁の中に暖かい空気が流れて輻射熱で室温が出来上がる際、壁面に出来る上昇気流の速度です。

写真は今日の羽田空港ですが、東京も戻った北斗市も気温20℃、冷房も暖房も不要な天候でした。さて、8月最後の出勤日の業務を終えて休養に入ります。

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日本家屋は西洋を超えたアートと力学が…東京都内

2014-08-29 21:21:28 | ファース本部
現在は、図面に沿って自動的に木材を切り刻み、施工現場では印字された番号通りに組み上げる、プレカット方式の家づくり一般的となりました。
以前は、大工さんの棟梁が尺金(さしがね)一本を用い、手板と言われる四角い黒点と黒線で繋いだ平面図だけで墨付けを行い、手刻みで家づくりを行いました。

シンプルな手板の点と線で大工さんの頭の中は、細かい細工だけでなく立体的な二次元、三次元の空間を一本の尺金で構成して来たのです。
まさにコンピューターのマクロを組んでいる世界と共通しているようです。
日本の家屋は、理に叶った力学を備えた芸術だと絶賛する外国人建築家も多いのです。

今日は、銅御殿(あかがね御殿)<屋根が全て銅板で噴かれているため>と言われる都内文京区小石川の大谷邸を訪問させて戴きました。
写真は大谷邸の門を撮ったものですがこの門は、私達のような建築を行っているモノにとって正に構造力学的には在り得ない建造物としか見えません。

今日は、ご当主の大谷利勝様ご本人から直接、この銅御殿の成り立ちや、この不思議な門の力学的な解説をして戴きました。
大谷さんは、日本大学教授を務め現在、名誉教授です。工学博士である大谷先生の解説で理解しました。
この門を下から見ると庇の突き出た丸い登り垂木を支える梁が存在しません。
写真で見ると門の庇に中央が盛り上がっています。

100年前にこの門を作った大工棟梁は、西洋力学など全く眼中になく、独自の才覚で受け梁のない庇を拵えたのでしょう。
梁が無いのに何故、2mもの庇が浮いているのか…
丸い垂木の突先が太く、付け根は細くなっており、荷重が掛かると中央の円形に浮いた部分が下がろうとして横に広がり、荷重応力に変わるからだそうです。

この門も含む銅御殿は国の重要文化財に指定されています。
またこの門は国宝級、いやいずれ国宝になるだろうと思われます。
芸術を追求するために力学的な裏付けをしっかりと為されており、現に100年もの期間内に大震災などの天災にも耐えて現存しています。

単にデザインだけを主にした建造物ではなく、デザイン力は構造力学で為されるものだとする、真の建築家の神髄を大工棟梁の才覚に見た気が致します。日本技術の誇りです。
さて、今日は近代技術展を見て、その後に大谷邸を。
そして夜はマスコミ関係の招待で、東京ドームでの日ハム戦を観戦させて戴きました。明日は北海道に戻ります。

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住宅フランチャイズ本部の在り方…北斗市~函館空港~羽田空港~東京都内

2014-08-28 21:41:26 | ファース本部
私達ファース本部も世間に多くの数を占める住宅フランチャイズのひとグループです。
一頃は、住宅フランチャイズを加盟金ビジネスと言われ、さほど中身の薄い内容であっても、地域工務店を巧みにその気にさせて、多額の加盟金をせしめる業者が多くありました。

フランチャイズチェーンとは、コンビニが解り易く、フランチャイズ本部が指定エリアの独占権を与えます。
フランチャイズ本部は時勢や環境などを研究し、売れ筋の商品を、加盟店に供給します。
加盟店は取得したエリアで本部指導のもと独立採算で経営します。
このような形態は、住宅フランチャイズも概要が似ているようです。

住宅フランチャイズの多くは、地域工務店を対象に零細工務店でも受注し易くなる仕組みを研究して提供しております。
地域工務店の弱いところは、デザイン力、提案力、敏速性などですが、受注しなければ何も始まらない零細工務店に必要な内容です。

ところが加盟金に見合うような受注が出来なかったフランチャイズが多くありました。
また加盟金の他には、月会費や受注上納金などの賦課金を徴取する業者も多く存在し、テレビコマーシャルや共同宣伝など行うための費用にあてられます。
ともあれ、全てが加盟店の負担になるわけで本部丸儲けと言われる理由ですが、加盟店は安定受注できなければ加盟店を脱会して行くのは必然なのです。

私達ファース本部は、地域工務店が単独で開発することが難しい、健康省エネ住宅の性能研究を昭和60年から行ってきました。平成元年ファース工法が出来上がり、平成5年からフランチャイズ展開を開始しました。
過去に右肩上がりの急成長をしたことがありません。
家をたくさん売らないようにすることが信念です。急成長が無ければ急降下もありません。

建築した建主さまが施工した工務店の営業マンになって戴けるようになるには、先ず建築した家が暖かい、涼しい、光熱費が掛からない、カビが出ない、メンテナンスが簡単で光熱費が安価などの性能を有していなければなりません。
ファース本部は、そのハード研究を行っています。
建築した家のメンテナンスフォローの仕方がフィットすると安定受注が可能となります。

「家の良し悪しは建主さんから聞いてみよう」を格言にしております。
今日は東京で様々な住宅展開を行なっている業者会に参加して勉強してきました。
写真は勉強会の会場付近で気温20℃と北海道から寒さを持って来たような…

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歴史に残る武将達…北斗市

2014-08-27 18:35:11 | ファース本部
天下統一を目指す織田信長は、自分の進むべき道に立ちはだかる武将などを徹底的に抹殺したと言われます。「鳴かぬなら、殺してしまえ、ほととぎす」
信長に忠実に仕えた豊臣秀吉は、自分の思う方針に、周りの人や環境を馴染ませて行く方法をとったと言われます。「鳴かぬなら、鳴かせてみよう、ほととぎす」
天下泰平の時代を作った徳川家康は、周辺環境が整って行くのを忍耐強く待つことに長けていたと言います。「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ほととぎす」

この戦国時代に生きた3人の武将達の生き様は、数百年を経た現在においても語り継がれております。
名高い武将達の生き様と、歴史に名を残す偉大な経営者も共通性があるように思われます。
天下泰平の時代を構築した徳川家康においても、織田信長、豊臣秀吉の一連の連なりで成り得たものであるように思われます。

時代の潮流に身を委ねるだけなら歴史に名を残す人物とはなりません。
地域での派閥戦争を制するには、天下統一をはかることとしか在り得ないと決めた信長が、平和主義と真逆の邪魔者を抹殺するとの恐ろしい制圧力が必要だったのかも知れません。
信長の意を継いだ秀吉は、天下統一をはかるため「人たらし」と言われるような、人の気持ちを掴みつつも、時には武力を用いた力で実践したようです。
この信長と秀吉の二人が構築した体系を上手に纏め上げたのが家康だったのではないか。

考えてみますとIT業界、海運会社、航空業界、海運業界、ホテル業界、食品業界、観光業界など、業界と称する業種が成り立っている根源には、先駆者達の尽くしがたい苦労があったと思われます。

一方私達の住宅業界は、高度成長期に必然的に出来上がった住宅市場に、身を委ねながら現在の市場業態の現況のように思えてなりません。
私達ファース本部は決して歴史に名を残そうと活動している訳ではありません。

しかしながら、少なくとも戸建住宅の温熱性能には、従前に無かった多くの技術を研究開発して発表してきました。歴史に名の残した武将達の多くは、後世にその功績を評価されています。
私達もかなり未来になってからこの地道な取り組みが見直されるのかも。
さて、今日は写真のように秋晴れに恵まれた一日でした。明日は東京都内で活動します。

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湿気に含まれる熱とは…七飯町~北斗市

2014-08-26 18:38:00 | ファース本部
私達は、気温だけが熱だと思っている人が殆どだと思います。
ところが熱には、湿気が持っている見えない熱が含んでおり、気温の中に潜った熱で潜熱と言います。
私達専門家は、気温を写真のような寒暖計に見える熱を顕熱と言います。

私達は、気温の顕熱と湿気の潜熱、合わせて全熱といいますが、その中で過ごしています。
顕熱は寒暖計で見えますが「潜熱」は、酸素や炭素など同等粒子の気体なので見えません。
ところがこの見えない熱の潜熱は、膨大な熱量を有しております。

例えば、写真は現在の当方の執務室の温湿度ですが気温25℃、湿度50%です。
この場合の50%に含有している潜熱が顕熱と同温の25℃にも及び、全熱は合わせて50℃になります。
これが気温25℃、湿度30%になると全熱が40℃と10℃低くなります。
潜熱と言う熱は、触っての熱さを感じませんが様々な形で生活環境に影響を与えています。

秋の兆しが強まったと言っても温暖地ではいまだに厳しい残暑にあえいでいます。
エアコンが大活躍しておりますが、外気の湿気がエアコンの室内機のフィンに触れると結露が生じます。
この時に凝縮熱として具現化し、エアコンは熱としてサーチすることになり、エアコンの稼働率が高まり消費電力がアップすることになります。

外気の湿気を入れないようにすると言ってもポリフィルム一枚で防ぎ切れるものではありません。完全な気密層が出来れば、湿気まで遮断するだけでなく、換気で入る空気中の湿気を追い出す機能の付いた、全熱熱交換式換気扇で半分の湿気を追い返すことが可能です。

今日は色々な方々の来客対応などを行ないながら、専門紙から依頼された潜熱に関するコラムを書いておりました。さて、かなり日が短くなり、執務室から見える函館山の灯がともり始めました。
今日は終日20℃前後の肌さむさを感じる一日でした。

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デリケートなエアコン機能…七飯町~函館市~北斗市

2014-08-25 18:09:07 | ファース本部
エアコンの上につく「高効率」「高性能」「高機能」とほぼ同じように聞こえます。
「高効率エアコン」と「高性能」エアコンとは、同等と定義づけても良いのでしょう。
双方とも1kwの消費電力でその何倍のエネルギーを汲出せるか(暖房時)、或は吐き出せる(冷房時)かの数値が高いエアコンを表しているようです。

例えばAPF(通年エネルギー消費効率)4.0の場合は、1kwの消費電力で4kwのエネルギーを運搬する性能です。つまり電気ヒーターの4分の1のエネルギーで暖房できます。
ところが、このAPFと言うのは一定条件下(暖房の場合、外気温7℃で20℃の室温をキープするJISでの条件)での効率です。
北海道のように氷点下になるような地域を想定しておりません。

一方「高機能」エアコンとの言うのがあります。この高機能エアコンは、厳寒地でも使用出来るような機能を搭載しています。従来は厳寒期でのエアコン暖房が出来ませんでした。
暖房は外気から熱を汲み上げるのですが、室外機の冷媒ガスが外気温よりマイナス10℃低くなるように設定されています。
外気温マイナス10℃の時は冷媒ガスがマイナス20℃になり、その温度差の10℃を汲み上げるのです。
これがエアコン暖房の基本的な仕組みです。

外気には限りなく熱が含まれておりますが、外気の湿気が室外機のフィン(熱交換羽)に触れた瞬間に凍って熱回収が出来なくなります。
これを凍り難くするする機能を搭載したのが高機能エアコンと言うことになります。
ところが日本で供給されているエアコンは、様々な自己保護装置がついており、少しでも異常性をサーチすると停止するとてもデリケートな機械なのです。

私達のファースの家は、このデリケートなエアコンを狭くて高さのない天井裏に取り付けております。
人の居ない天井裏は、セッティングを間違えば直ぐに停止してしまいます。
この特殊な環境への取り付け法を研究してきましたが、上手に行うとAPFが4.0のエアコンを倍の8.0にまで機能アップさせされることが解ってきました。

電気料金の値上がりが続いておりますが、電気以外の化石燃料も高騰しています。
高機能エアコンを上手に使用すことで乗り切って行けそうです。

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自然の輝きを美しく感じた時…北斗市

2014-08-23 16:18:00 | ファース本部
「蛍の光、窓の雪」と言わるのは、「爪に火を灯す」ように、僅かな明るさに希望を見出しながら、懸命に生きないという意味が込められていそうです。
戦後の我国は、国民総意で勤勉実直を誓い、ただ黙々と国づくりに励んできました。
このような戦中派と言われる人々の尽力があり、戦後の貧困を脱し、経済大国へとして成長した現在があります。

そして現在は、モノが溢れ、情報が溢れ、飽食の時代とも言われています。
誰もがラクをして、のんびりと優雅な暮らしをしたいと思うのは人情なのでしょう。
のんびりと優雅な生活ができるところに人々は向き、厳しい環境を避けようとします。

医師の人数は増えているのに田舎には医者が行きたがらないため、地域医療が疲弊し、勤務内容の過酷な産婦人科医や小児科医が不足していると言う事です。
世界に目を転ずれば、飢えに苦しむ民衆、教育も受けられない子供、治安が悪くて道を歩けない、衛生環境が劣悪で疫病が蔓延…このような国々が多く存在します。

我国は、教育を受けられ、夜道を無防備で歩け、ご飯を食べられるなどが当たり前であり、このような事を喜びでも何でもなくなってしまったのではないか。
「幸せとは何か」をもう一度思考し直す必要がありそうです。

真夜中に写真のように輝く月の明かりを見て眩しく感じるでしょうか。
綺麗な小川のせせらぎを見て自然の偉大さと思えるでしょうか。
足元に咲き誇る草花を見て愛おしく、美しく感じるようになれば、きっと幸せって何なのかが理解できる事でしょう。

この夏休みは、生物好きの孫の穣太郎に野草の奥深さを知らされ、自然の偉大さを思い知っていました。
さて、今日は土曜日、当番出勤のスタッフも引き上げ社内が閑散としています。
当方も早めに引き上げることに致します。

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原発問題がイデオロギーで議論に…北斗市

2014-08-22 17:29:24 | ファース本部
原発が止まり円安に中東情勢悪化で輸入燃料の高騰に伴い、電力料金値上り状態です。
そして停止したままの原発再稼働を話題では、経済優先か、安全優先かが問われます。
経済と安全と問うならば、生命危険を冒しての経済活動は、否定するのが当然です。
つまり安全面を優先するため、原発再稼働は出来ないとの世論が浸透しています。

昨今、ファース本部のある北海道電力は昨年に続き電気料金の再値上げ申請を行いました。
特に深夜電力を使用するオール電化住宅のユーザーさんには大幅な料金負担になります。
この再値上げ申請が許可されなければ北電の債務超過は、免れることは出来ません。

北電の泊原発は、3・11以後、安全対策を行っていながら再稼働は為されておりません。
原発の安全神話は完全に崩れ、私自身もその安全神話に騙された気持ちでいっぱいです。
このように、原発イコール危険という観念が国民全体に沁みついてしまったようです。

この信頼を取り戻すには、一朝一夕で行かないのは確かです。
しかしながら北電、泊原発の安全対策は、3・11以前に比べ、何倍も施していると発表しています。しかしマスコミの殆どは、何処をどのように対策を行ったかの報道が殆どなされておりません。再稼働の主張する人を、右翼や原子力利権がらみなどと云われています。

原発は、停止した状態でも原子炉を冷やし続け、膨大なメンテナンス費用をかけています。
原発に頼らないエネルギー政策を主張することは、今や国民世論になっていそうです。
しかしながら代替エネルギーを廉価で安定供給させるには、相当な年数を必要とします。

然るべき方法で一定の安全確認をした時点では、原発の再稼働を実践しつつ、代替エネルギーの開発準備を早急に進捗させるべきと思われます。こう書けば、当方もまた右翼扱いされるのかも知れません。しかし原発問題は、イデオロギーで語るべきでありません。

ともかくマスコミは、原発も含めたエネルギー状態の客観的な情報を、国民に正確に知らしめることを実践して戴きたいものです。特に北海道は氷点下になる冬を控え、北電が債務超過で電力の安定供給が出来なくなると、それこそ生命を危ぶむ事態になりかねません。

さて、今日も僅かな電力で冷暖房を可能するためのハード研究を行っておりました。
写真はエアコン消費電力を表示モニターですが、外部が肌寒いため自動停止しています。

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立場が変われば見え方も変わる…函館市~北斗市

2014-08-21 18:15:21 | ファース本部
私達のような企業経営者は、事情があって退職する社員との人間関係がとても重要です。
社内の裏表を知り尽くしている人と敵対関係になっては、双方とも失うモノが多いのです。
我社は、退職者が出た場合、退職式と称した壮行会で再スターを祝福する行事を行います。
会社内での様々な課題は、スタッフと連携して解決し、信頼関係の構築に尽力しています。

上司が部下を指導のつもりで叱責したことが、セクハラと指摘される場合もあります。
愛情のこもった叱責だったかどうかが問われ、普段の信頼関係の有無にもよるのでしょう。
更にセクハラなどは、普段の人間関係のあり方で何気に行った言葉が問題になることも。

私のような創業経営者は、会社が破綻しない限り、関わりが無くなることはありません。
私のような経営者は、辞めれば他人になれる社員と立場が全く異なのでしょう。
しかしながら、どのような経営者でもやがて心身ともに限界点がくるため、本来は辞めれば他人になれる社員や役員の中から後継者を作って行くのも重要な職責です。

私達経営者は、辞めれば他人になれる社員の立場になってみれば、きっと異なる世界が見えてくるような気も致します。逆もまたありで辞めれば他人になれる社員は、逃げも隠れも出来ない経営者になった時、これまた多くの学びもありそうです。

建主様にとって一生一代の大事業である家づくりは、私達のような家づくりを生業にしているモノが建主さまの立場に成りきれなければ良い家など出来ないものです。
また建主様も、家を供給する立場になってみた時には、工務店と一体化で良い家づくりが出来そうです。

今日は家庭裁判所で調停業務を行ってきましたが、夫婦でいるときに見えていた人物像は、離婚して他人になったとき、別人のように心豊かな人に感じることもあります。
私達が行う夫婦関係調整は、正常な婚姻生活を取り戻すための調停が基本です。しかしながら、むしろ他人になった方が幸せになる場合も少なくありません。
幸せの方程式の答えは、ひとつではなく幾つもあるということでしょうか。

今日は裁判所で調停を成立させ、工務店経営者の悩み相談も何とか解決できました。
さて、写真は会社敷地にある向日葵ですが太陽の方向しか見ていないのでしょうか…

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前向きに明言素言葉で過ごそう!・・・北斗市

2014-08-20 18:06:59 | ファース本部
人格者と言われる人様から信頼されている人は、忙しい、疲れた、痛い、痒い、難しい、不幸だ、大変だなどと「暗病反言葉」を言わないものです。
困難のない人など存在しません。その困難を乗り越えた向こうに光明があるのでしょう。
その直面した困難を超えるためにこそ、やってみよう、やれる、出来る、元気だ、素晴らしいなどの「明言素言葉」を口にすべきなのでは。

否定的な思考のことを「陰転思考」と言うそうですが、全てが暗病(ネガティブ)な方向に向かうものです。一方、肯定的な思考を「陽転思考」と言って、全てが積極的(ポジティブ)な方向に向かうものとされます。
課題山積で行き詰まった時などは、リーダーが心機一転この陽転思考へリセットを。

私達の家づくりにおいてはまさに課題ばかりが羅列されます。
ともすれば陰転思考になりがちですが、話題を顧客から誉められた話などを織り込むと、陽転思考に切り替えられ、一転して明るい妙案が自然に出て来るものです。

我国は、少子高齢化、国家財政赤字、中東問題などで政治的、経済的な環境は極度な劣化状態にあります。そのような状況下に3・11の未曾有の大災害です。
更には、原発事故と、とんでもない大惨事までが付随してきたのです。

間違った戦争を引き起こして敗戦し、全土が焼け野原となり、広島、長崎では、世界初の原子爆弾被災を受け、それでも奇跡的と云われる復興を成し遂げてきました。
私達の先輩たちは、「もはやこれまで」との陰転思考など、ひとりとして持ちませんでした。
戦後復興は、国民一体で暗病反言葉を口にする事なく、白い米が食べられる事を嬉しい思い、電球が付いた事を幸せだと言い合うなど、明言素言葉しか云わなかったのですから。

それを次々と「暗病反言葉」ばかりで報ずるマスコミには大きな責任がありそうです。
また経済成長後の平和ボケは、日本人を堕落させた…つまりこれが「暗病反言葉」かもね。

今日は、幾つかの悩み事相談にあたっておりました。
解決法は陽転思考の明言素言葉です。
写真は会社前から頭の垂れた稲穂越しに撮った函館山ですが、完全に秋空の様相となりました。
秋になり冬が来れば、また新しい発想が誕生する…と思考するのが「陽転思考」です。

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地鎮祭の意義とは…函館市~北斗市

2014-08-19 19:22:58 | ファース本部
日本では古くから家を建てる際に、最初のお祭りとして地神様を鎮める地鎮祭を行う風習が根付いてきました。地鎮祭とはその地べたに住みついている神様の恩恵に感謝し、数多の神々のご照覧(八百万の神とも言う)のもと、崇敬を表すものとされています。

一般的には神社の神主さんによる神事を執り行いますが、弊社ハウジング事業部でも住職による仏式や牧師さんによる地鎮祭や上棟式を行ったことがあります。
神事では、神主さんが参列者の心身を祓い清め、その土地の神様(守護神)をお迎えして、献饌(けんせん)と言われる神様の好物をお供えし、祝詞(のりと)を奏上して工事の安全と関係者の五穀豊穣を祈念いたします。

写真は今日、執り行われた福原邸の地鎮祭で、右から神主さん、建主さんの福原直樹さん、奥様の福原亜也子さん、ご長男の陸斗(りくと)君、ご長女の咲希(さき)ちゃんです。
今日は強い雨が降り続く生憎の天気でしたが、「雨降って地固まる」と言われる諺のように、昨今雨が降らなかった乾いた大地には恵の雨だったようです。

当方の今日は、家庭裁判所の調停業務の予定が入っており、この写真を撮ったあとに直ぐに裁判所に駆け付け、退庁してから本社会議室で「福原邸着工研修会」を開催しました。
この研修会は儀礼式ではなく、工事に携わる大工さんや協力業者さんを建主さまご家族にご紹介する大切な内容です。

他に工事現場の注意点や工程などを建主ご家族と一緒に確認し合います。
人間的な付き合いを促し、建主さまご家族と協力業者さんとの信頼関係を構築する意味合いがあります。今日は、福原様ご一家との生涯付き合いの初日だったかも知れません。

私の今日は、住宅110番回答や来客対応、地鎮祭、家庭裁判所業務、着工研修会などジャンルの多様な一日でした。さて、この強い雨の後は、いっそう秋の気配が深まりそうです。福原様のファースの家は、11月末に竣工です。今年は暖かい家の中で冬を過ごせそうです。

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木材での家づくりを…北斗市

2014-08-18 18:34:09 | ファース本部
私はもともと鉄骨トビ職が建築を始めた動機でした。
鉄骨は加工が容易で間口の広い、柱の少ない大断面ダイナミックな家づくりが出来て、更には腐らず、シロアリなどの被害などに遭わないと思っていました。しかし、結構手入れが必要なだけでなく住む人、特に日本人の感性には木造が合うことを暫くして実感を。

木材を多用した家に住む人は、情緒性が安定しているとの調査データなども存在します。
日本家屋は、木材を実に器用に刻んで組立する独特な技能を持っております。
木材の継手に釜継ぎ手、追っ掛け継手など、継いでしまうと一本の木になる特殊な技も。

写真は道南杉ですが木の薫りが漂っており、確かにこの木だけで家づくりを行ったら情緒が安定するだろうと思えてしまいます。山林を護るためにも適度な伐採と植樹が不可欠なのでしょう。
それには、私達家づくりを生業にするモノたちが木材を使用することに気概を持つことが。

経済性や合理性だけを追求すると手間の掛かる木造住宅は敬遠されがちですが、木材を使用することの環境面も含めた多くの背景を思考すべきなのでしょう。
ちなみに当方の家は鉄骨住宅でファースの家ではありません。研究開発にお金が掛かるためついつい自分の家は後回しになってしまいました。
出来るだけ早めに木造のファースの家に建て替えたいものと思っております。

さて、今日は夏季休暇が終わっての週明けでしたが、休み中も出社して仕事をしていたので慌てふためくことはありませんでした。終日にわたり気温20℃、肌寒い一日でした。

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北海道はお盆が過ぎれば短い秋に…函館市~北斗市

2014-08-16 15:18:19 | ファース本部
孫達家族が東京へと戻って行きました。
東京の今の気温32℃、北斗市22℃で10℃気温差があります。
東京の孫の長男は、3週間の滞在で北海道気候に慣れ、東京の暑さは厳しく感じるかも。

北海道は既に周辺の山々の木々や草花の色合いに秋の風情を感じるようになりました。
北海道の秋は短いだけでなく、厳しい厳寒期を迎えるための準備期間ともなります。
昨今、日本列島全体の空模様は常に不安定で、日照りの後の土砂降りやモンスター台風の襲来などが続いています。

先日の台風11号と12号は、北海道の直接的被害が無かったものの、函館名物の活イカなどが店頭に並ぶことはありませんでした。海に大きなうねりと波が立って漁船が出港できなかったからだそうです。この様な事は、とても珍しいことだそうです。


写真は今の本社屋ですが、曇った空模様の中に社旗も垂れ下がったままになっています。
夏休み中の社員達も今日明日はカラダの休養に努めて戴きたいものです。
ともあれ、賑やかだったお盆でしたが、また家内と2人の生活に戻ります。
さて今日は、仲間の工務店経営者からの問い合わせに回答してから早めに帰宅します。

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換気扇での熱回収の仕組みを問う…七飯町~函館市~北斗市

2014-08-15 18:00:18 | ファース本部
真冬に外気温がマイナス10℃、室温20℃の時、第三種換気(排気型)を行う場合、吸い込み口からマイナス10℃の気温が侵入してきます。
この取り込んだ冷たい外気温と内部気温20℃の気温差30℃は、その分まで暖房熱を負荷する必要があります。

このように気温差30℃を少なくするのが熱交換式換気扇です。
国内で供給されている熱交換式換気扇の熱回収率は、おおむね70%前後と言われております。
つまりは、外気温マイナス10℃なので吸気口から入る気温は21℃と言うことになります。

これが100%の熱回収率になると、外気温マイナス10℃の時の吸気気温は、室温と同温の20℃と言うことになります。物理的に無理だとする意見もありますが、限りなく100%に近づけることは可能です。
そのような実験を繰り返し、ファースの家専用熱交換式換気扇(写真は実験中の装置)として供給を開始致しました。

時には室温の20℃を0.5℃ほど上回り、20.5℃になったことがあり100%超えのことも。
これは、熱回収に用いる送風機の熱量が加わると在り得ることです。
しかしながらこれは、気温差が30℃もあるときのデータです。
温暖地での気温差は15℃程度ですから、気温の熱回収した熱量だけでは採算ベースとなりません。

ところが、全熱式熱交換式換気扇は、湿気も一緒に回収します。
湿気に含まれる熱は潜熱(見えない熱)とも言われ、気温と同等の熱を有しております。
室内で発生した湿気の持つ潜熱も回収するのですが、温暖地の外気湿度は膨大です。
夏場には、この室内に湿気を取り込んでしまうと、冷房室内機のフィンに結露して凝縮熱を出すため稼働率を上げ、電気エネルギーを多く使用することになります。

熱交換式換気扇は、気温差だけで熱収支を判断出来ません。
性能に拘ると外部から入ろうとする湿気を熱交換式換気扇は、外部に50%以上もフィードバックすることにもなります。
ファース本部では、湿気も含む熱量計算で熱交換式換気扇の仕組みを開発しています。
勿論、家の気密性が外部の湿気を遮断するくらいのレベルは必須ですが。

今日は、湿気熱の計算法の質問がファース工務店さんからあり、回答のため出社しました。
さて、今日の道南は気温が常に20℃前後、時々小雨がぱらつくくらいで、穏やかなお盆の中日の時間が流れて行きます。

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水滸伝からKWを思考すると…知内町~函館市~北斗市

2014-08-14 16:36:09 | ファース本部
夏休みに入り、家族サービスの合間に、北方謙三著の水滸伝を読み返していました。
この小説で、「賢者は石にも木にも獣にもなれる」との記述に感銘を受けています。

KYとは、空気(K)を読めない(Y)人の事を言うのだそうですが…
周辺を見渡すと、けっこう周りの雰囲気を読めない人間がいるものです。
会合などではまったく方向違いの意見を述べ、質問をする人などもKYなのでしょうか。

静寂な空間で突如として大きな声で話す、くしゃみ、咳払いをする人もKYです。
私達は、時として自分一人だけでこの世を闊歩していると錯覚を起こす場合があります。
KYとは自分自身を俯瞰視(高い鳥の目線)出来なくなっている証しかも知れません。

このようなKYと逆に、その場の空気、雰囲気に自然に溶け込める人も多く存在します。
小説、北方謙三著「水滸伝」には、人は石にも、木にも、獣にもなれるのだと言う記述が。
これこそ賢者の為せる業と思えるのですが、その場の雰囲気、環境、状況、そこの空気に同化出来ると言う事なのでしょう。

石になる…ひたすら耐え忍ぶ忍耐力であり、建物や人様の生活を下から支える事かも。
木になる…地面に根をはり、大風や大雨を遣り過し、四季の季節をつくり、自然環境と一体となれる事なのでしょう。(写真はまさに地球と一体化した森林)
獣になる…刃向うものと果敢に逞しく闘いを挑み、強さを強調する姿の象徴であろう。

石になる、木にもなる、獣にもなると言うのは、まさに完全にその空気の静寂さ、嵐の喧騒、樹木との乱舞などと自然の空気と完全に一体化していると言う事になのでしょうか。
特に会社などは、「石」「木」「獣」の役回りを分担し合っていることなのでしょう。
この小説の中の一文は、時々当方のブログやコラムに登場してきます。

さて、今日は親戚宅の墓参などに出掛けてきましたが、気温25℃、少しためですが空気が乾いて爽やかな夏空が広がっていました。

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