木造住宅の普及推進で森林と住む人の健康を…北斗市

一頃、使い捨て割り箸は、資源の無駄づかいだと指摘する声が多くありました。
誰も細い割り箸をつくるためにだけ、森林の丸太を伐採などはしないのですが、使い捨ての習慣を危惧した事なのでしょう。

木材は、太い丸太を育成するまで間伐材として多くの細い樹木の多くが間引きされます。
間引きされた、この間伐材を炭や活性炭、割り箸や集成材などにも活用します。
山林の育成には、このような作業が不可欠であり、手間も期間も要します。

その山林が存在してこそ、私達の生活で発生させる炭酸ガスを吸収してくれるのですから。
山林も公園樹木も街路樹も私達にとっては、生存環境を保持する大切な植物のようです。
この樹木を製材し、木材にして家づくりを行うのが木造住宅です。

ハウスメーカーの多くは、プレハブ鉄骨工法や、壁構造の２×４工法を採用しています。
これは木材の収縮特性と云う、家が出来てからのメンテナンスがとても厄介な要素を回避する事もあります。また量産するには、従来の軸組工法よりはるかに造り易いのです。

写真はファースの家で断熱・気密層の出来た内部を撮りました。
エアライトと云う樹脂は、数層の重ね発泡で断熱層と気密層をワン工程で形成させます。
これは一部の木材を埋め尽くして防水構造となりますが、木材の呼吸を促す透湿性を持たせています。

つまり呼吸する木材の特性を疎かにしないような工夫を施しているのです。
ともかく森林育成を行い、住む人の健康を保持するには、木材をふんだんに使用した家づくりを行うべきです。
作り易い、売り易い、メンテがし易いなどは、全てが売り手側の都合では……

さて、今日は10月最終日ですがこの時間で既に薄暗くなり、執務室から見える函館山の頂にポチポチと明かりが灯り始めました。一気に冬の季節を迎えそうです。



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さくらちゃんと、こころちゃんの家…森町～函館～北斗市

先月29日掲載の北海道新聞・コラム欄「朝の食卓」に私が書いたコラムタイトルが「さくらちゃんの幸せ」です。
最初の「さくらちゃん」は、七飯町に建築したファースの家で大野様のお穣さんでした。

【さくらちゃんが幸福に育つ家】は地鎮祭の時に書いたブログです。
この家を見学してファースの家を決断したのが中村さまで、2人のお嬢さんがおります。【凛ちゃん涼ちゃんの幸せづくりを】このブログはその見学会での様子です。

北海道新聞のコラムは、本州のファース工務店で働く大工さんのお嬢さんの「さくらちゃん」ですが、そのテーマでコラムを書く動機があります。今年竣工したファースの家の建主さんに2人の「さくらちゃん」がおりますが、その2人とも愛らしいお穣さんでした。

同じく七飯の「さくらちゃん」の家を見てファースの家に決めて戴いたのが森町の松本さまで「さくらちゃん」と「こころちゃん」の二人のお嬢さんがおります。
今日は森町の「さくらちゃんとこころちゃん」の家で、構造見学会を行っており、現場を訪問して参りました。その「さくらちゃん」が会場におりましたよ。

写真はその構造見学会現場で仮設階段を降りてくる、松本さくらちゃん（手前）です。
はつらつとしてとても元気で可愛いのです。
一方、中村さまの凛ちゃん涼ちゃんの家は、間もなく竣工するところまで工事が進んでおります。
愛娘を元気で健康に育てたいと、若いご両親の思いの籠った家づくりを行っています。

春に竣工した七飯町の「さくらちゃん」の家では、既に１歳のさくらちゃんが、すくすくと育っています。
私達、家づくりを行うものは、建主さんのご家族や子供達を慈しむご両親の真心を家と云う器にするのです。ファースの家に住むすべての人々が幸せに暮らせる事を念じながら…
今日は終日、気温は低いものの快晴に恵まれました。

明日も森町の「さくらちゃん・ファースの家」は見学会を行っております。
【さくらちゃんと、こころちゃんの家の会場】へ是非どうぞ…


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視点で異なる評価とは…博多～福岡空港～中部国際空港～函館空港～北斗市

世論調査なども問い掛けの仕方で返ってくる応えが異なってくるようです。
原子力発電の発電原価もリスクをどのような視点でコスト換算するかで異なってきます。

移動中の機内で読んだ朝日新聞の今日のコラムには【内閣府の原子力委による「原発事故のコスト試算」も、事故への対応にかかるコストは「１キロワット時あたり最大で1.2円」という。だが試算の過程で「低値誘導」されているようだ。もとになる今回の事故の損害額が、ずいぶん低く設定されているとの指摘も聞こえてくる】との記述がありました。
原発原価で嘘を主張したのではなく、基準や視点を何処に置いたかによるのでしょう。

同じコラムの中で「規則を曲げて無理な仕事をさせても、仕事以外で人の面倒をよく見る」との上司を良いという上司と答える人は84％となります。ところが前後を入れ替えて、「仕事以外でも人の面倒をよく見るが、規則を曲げて無理な仕事をさせることもある」となると、47％に減ったそうです。まったく同じ質問でも聴き方によるようです。

このような捉え方は、私達がプレゼンテーションを行う際にも、云い方ひとつで受止め方が真反対になる事も時々あるものです。そのような時は、「そのようなつもりでなかった」との言い訳をしたくなるものですが、そのような受止め方をさせた当方にも相応な責任が。

私達は、経営手法の合意、研究開発のプレゼン、ソフト開発のプレゼンなどと、打ち合わせ事項が山積しているのですが、そのプレゼンで真逆の受止め方をさせる場合も…
今日、先般の講演に参加した人からの質問メールがあり、真逆の理解をしていたようです。

さて雨の博多から飛行機で1時間半のセントレア（Contraire）国際空港（写真はそのロビー）は快晴でした。そして1時間半の函館は晴れ。数日ぶりで戻った北斗市本社の自分の執務室から見える函館山が、ぼんやりと所在なさげに佇んで見えます。
函館山にしても見る角度や環境で姿を変えるのですが…


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経営者の潮流を読み込む洞察力…佐世保～福岡市内

私達、企業経営者は、常に明日、来月、3年後、5年後、10年後の先を読んであらゆる手立てを講じて行かなければなりません。
今現在、企業が存続していると云う事は、少なからず、その先を読む洞察力を備えていると云う事なのでしょう。

昨日のセミナー主催者、佐世保市の溝上産業社長の溝上純一郎さん、今日訪問した福岡市内の㈱アイム社長の井上浩之さん（写真）も、午後に訪問した機材メーカーの協立エアテックの久野社長さんも、常に先を読む先見性すなわち鋭い洞察力の持ち主です。

彼らは、構造不況と言われる住宅産業にあっても常に時代に見合った製品を開発し、そして顧客開発（営業開発）をも同時に行っており、一定の企業収益を上げておりました。
企業経営者は、大勢の社員や協力業者、そして協立エアテックさんのような上場企業は株主さんへの配当責任が伴い莫大な責任を背負っている事になります。

昨今は時代の流れが特に速くなり、このIT社会では1年一昔とも言われます。
私達の住宅業界でも情報の遣り取りの多くがネットを介して行うようになりました。
今日、訪問した株式会社アイムさんの会社は、リフォームを主体にした会社さんですが、施主さんへの情報発信をネット社会の有利性を経営にフィットさせておりました。

リフォーム受注と新築受注をあえて連携させず、受発注を分離する方法は、私達が見習うべき要素が山積しているように思います。
それも人真似ではなく、常に時代潮流を見定めているからこそ出来る技なのでしょう。
経営者の洞察力を目の当たりに九州出張でした。

さて、天気に恵まれた九州訪問も宮崎、熊本、長崎、今日の福岡と多くの方々懇談が出来ました。明日は、福岡空港から名古屋乗り換えで北斗市に帰社したします。



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リフォーム工事を営業媒体にする地域工務店経営…熊本～佐世保市内

地域に密着した工務店経営は、新築専門、或いはリフォーム専門などと、そのジャンルを絞るべきでないのです。
それは正しい新築施工を行なえる技術やノウハウ、情報を備えていなければ、適格なリフォームを行う事が不可能だからです。

営業の苦手な地域工務店は、営業をせずともリフォーム工事なら受注が出来るものです。
大手リフォーム会社は受注営業だけを行ない、地元工務店に下請けさせる業者がおります。
しかしリフォームは、実際に施工を行う職人が建主さんと直に話し合い、直に現場を見て、その状況を肌で感じなければ、互いに満足の出来る仕事を行う事は困難なのです。

このような日頃の地域住民との心の触れ合いや、建主さんとのリフォームを通じた交流こそが、建替え新築の機会となる事でしょう。
普段のメンテナンスや小さなリフォーム工事は地域工務店の有効な営業行動なのです。

地域密着の工務店は、常に建主さんの近くにおり、その工務店経営者や大工さん、協力業者さんなど、顔の見える場所に存在しております。
家は住んでからガラスや壁、設備機器の破損、棚板一枚、ドアの建て付け、嵐の時の雨水の吹き込みなど、住まいのトラブルはつき物なのです。

家のトラブルは急病人のように、日曜祭日、早朝深夜など、時に関係なく襲ってきます。
地域密着の工務店は、住まいの町医者的な存在で、常に痒いところに手の届くような対応が出来るて、加えて私達、ファースグループは高性能リフォームの技術も持っております。　　

今日は熊本から3時間かけて佐世保市に移動してきました。
佐世保市内の老舗販売代理店、溝上産業さん主催の地域工務店セミナーで2時間半の講演を行い、上記の地域工務店の在るべき姿を勉強して戴きました。

写真は先程撮った佐世保駅の西側にある佐世保湾から日本海に沈む太陽を………
今夜はこれから懇談会に出て佐世保に一泊し、明日、福岡に移動を。


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夫婦・笑顔尊し…宮崎～阿蘇郡～阿蘇市～熊本市

世の中には色々な夫婦の姿が存在しています。
私のように全国を飛び回る事で、色々な夫婦の姿を見られるのも仕事冥利に尽きます。
工務店経営者のご夫婦、販売代理店経営者のご夫婦、一部上場企業経営者のご夫婦、大工さんのご夫婦、左官屋さん経営者のご夫婦などなど…

自分の仕事柄、大企業の社長さんや零細企業の経営者、そしてそこに働く一般社員、更には新入社員やそのご家族などと、たくさんのジャンルの方々ともお会い出来るのです。
またご夫婦そろってお会いする機会も多いのですが、似たもの夫婦やまったく異なる夫婦。

今日は熊本県阿蘇郡産山村と云う、熊本市内から１時間ほどの阿蘇山にある、㈲南部志賀工務店さんを訪問しました。
写真は社長の志賀正明さんと奥様の志賀さゆりさんです。
ご夫婦そろって、こんなに笑顔の素敵な工務店経営者さんも少ないような気が致します。

ファースの家の勉強を欠かさす、リフォーム工事や新築工事の施工管理などを行いながら、野球少年の息子さんを懸命に育て、地域の方々からもご夫婦そろって慕われています。
笑顔が先か、慕われるのが先かと問われたら志賀さんご夫妻は笑顔が先だったと思います。

志賀社長の傍らでいつもニコニコと頷きながら要所、要所で資料やお茶出しをしてくれます。
そばに存在するだけで雰囲気が柔らかくなる存在の奥さまです。
色々な夫婦形態の在る事は否定しませんが工務店経営には、最高のパートナーなのでしょう。

柔らかな雰囲気は、そこに居る人の気持ちを和ませるものです。
今日は阿蘇市の販売代理店で阿蘇市内のトップ企業、㈱古木常七商店さんを訪問し、社長さんの古木正行さんとも懇談する機会がありました。
古木さんもまた廻りの人の気持ちを穏やかにするお人柄です。

さて今日は、宮崎から車で４時間の産山村、そこから１時間の熊本市内と地上移動の長い一日でした。明日はまた長崎県の本州最西端までの移動となります。



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この世で一番大切な人は…北斗市～函館空港～羽田空港～宮崎空港～宮崎市内

あなたの一番大切な人は誰ですか………
このように問うと様々な「大切な人」がいるのが解ります。
子供、妻などの家族、社員や仲間、親友であり、尊敬する人なども。

人を大切にすると云う事は、自分を大切にすることで成り立っているように思います。
自己犠牲の精神論は必要なのでしょう。
しかし、自分が犠牲になっては人様を幸せになど出来ません。
自分の幸せを一番にしなければ、人様の幸せづくりに貢献出来ないのです。

歌謡界の大御所と言われた三波春夫さんは、「お客様は神様です」と崇めました。
彼がステージに上がる時の心構えだったのでしょう。
お客様を神様に上げてこそ自分が幸せのお裾分けが戴けると云う信念だったようです。

私達工務店経営者にとって、施主さんは神様なのか………
それはステージで演じる歌い手と異なり工務店は、施主様を神様にしてはいけないようです。建主さんを幸せにするため、とりもなおさず、この建主さんと戦う事も厭わないのですから。

家づくりには、観念や先入観が後々、大きな悔いを残す事も多くあります。
私達は、様々な事例を体験してきました。
建築する地域、場所、間取り、向き、それに家の性能と住む人のライフスタイルで柔軟に対応する事が不可欠なのです。

お客様を幸せにするため私達はそのお客様と戦う事も。
この行為の全ては、自分と関わる人々を幸せにしたいとの心根があり、それ即ち自分自身の幸せに繋がるからなのでしょう。
つまりこの世で一番大切なのは自分自身である事が、他人を幸せにするための前提では。

今日は宮崎市の仲間である㈲カワコウさんを訪問しました。
写真はファースの新社屋となった芝生のある屋上で撮りました。
社長の川越さんと息子さん貴大君ですが、実に仲の良い家族であり、建主さんや協力業者さんを幸せに出来る背景が充分に整っています。

今日はこれから仲間達が創ってくれた懇親会に出ますが明日は熊本へ移動します。


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身を尽くす（みおつくし）…東京都内～羽田空港～函館空港～北斗市

高田郁（かおる）著の「みをつくし料理帖」と言う本に感銘を受けています。
江戸中期、ある事情で大坂から江戸に出た若き女性料理人が主人公の小説です。
上方と江戸との食文化の大きな異なりに戸惑いながらも奮闘する内容です。

単にお腹を満たすだけの食べ物から、生きる力をあたえるような料理もあります。
主人公の澪（みお）は、厳しい世間の風を受けながらも、廻りで支えてくれる人々の恩に報いるため奮闘し、様々な人間模様を描き出します。

この小説の中で腕の立つ大工棟梁の妻が大病を患います。
彼は任せられている大きな屋敷の普請仕事を休んで愛妻の看病にあたるかどうかを悩みます。そして結論は、妻を知り合いに看病を任せ、普請現場へと向かうのです。
澪はその棟梁の行動に憤慨するのですが。

或る日澪は、母親当然のお師匠さんが寝込んでしまい、自分が店を休んで看病すると云いだします。するとその師匠から初めて強い叱責を受けます。
「お前の料理を待っている客を蔑ろにし、自分を看る、そうまでして看られる自分の立場がない！」と…以前、お前が非難した棟梁が愛妻を任せて普請現場に云った事を罵ったが、逆の立場を考えよと。

昨日、訪問した新潟の小柳工務店、社長の小柳均さんも尊敬するお母さんが重篤な状態にあり、日々を看病と仕事の遣り繰りで葛藤しながら工務店経営業務にあたっています。
「身を尽くす」と言う事は「心を尽くす」事の同意語であり、使命と天命の異なりを分別せと云う事か。

さて今日は建材見本展示会を訪問後に羽田空港ラウンジで仕事しています。
写真はビジネスラウンジの様子ですが、さすがに土曜日でビジネスマンが少ないようです。
今日は土曜日、コラムはこのラウンジから更新し函館空港から直帰を…間もなく搭乗です。



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売る営業と育てる営業…新潟豊栄～新潟～東京都内

何処の地域にも低価格の住宅を販売する会社は必ず出て来ては消えて行きます。
総じて快適そうな家を販売しておりますが、快適そうな家と真の快適な家は全く違います。
家を量産する販売会社は、快適そうに見える家を実に上手に売っています。

量産住宅を販売する会社は、徹底的にコスト削減に取り組んでおり、品質を落とさずにロット仕入れで価格を抑制しています。したがって建材や資材の品質が劣る事はありません。
しかしながら、その優秀な資材や部材を組上げるのは全て施工現場での人力なのです。

ある量産住宅会社の施工現場には「住む人の将来を思考しながら心を籠めて！」と言う横断幕が張ってありました。そこで仕事をする作業員はその横断幕を横目に見て「この手間請け代金で心を籠めろと云う神経を疑う」とのぼやきが聞こえます。

「資材を納めるメーカー、販売代理店、作業員の負担は、出来た家に住む人の負担になる」

適正価格で家を建て、出来てからのアフターフォローが完璧かどうかで、その真価を問う。
つまり夫々が分担して施主を育て、販売代理店を育て、工務店を育てる必要があります。

地域密着型の工務店には、技術や情報インフラが不足しています。
資材メーカーは、販売代理店を通じてこの情報インフラを指導啓蒙して行く事が今や必須の時代です。

今日は三協立山アルミ新潟支店を訪問しました。
写真は右が支店長の平野雅範さん、左が部長の松井隆夫さんです。平野支店長と松井部長さんは、単に売る営業から情報や技術を添えて、まさに育てる営業を思考しておりました。

時代は、価格販売から付加価値販売へと移行期に入っております。
三協立山アルミのような大企業は販売代理店に対し、午後に訪問した地域密着工務店の小柳工務店さんは、施主さんに対し、付加価値の訴求を知らしめる活動を行っております。

さて、地上移動の長い一日でしたが、舞い戻った大都市東京の夜は雨が降ってきて…


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沈む太陽、明日また必ず昇る…東京～長岡市～新潟市

被災地を見舞い訪問した国連の事務総長は、「震災のつらい経験から皆さんを救ってあげたいと思うが、そうした経験があるからこそ、皆さんは困難な状況にある人に対し、より優しくなれる。生きることの尊さに感謝できる人になれる」と呼びかけました。

困難さを経験すると、経験しない人よりは、はるかに大きな対応力が身に付きます。
苦難の中では、ほんの僅かな出来ごとに感銘し、感激する場合があります。
平素では全く気にも留めないような些細な事にも感受性が働くものです。

東北大震災と大津波では我国の国民の殆どが大衝撃を受けました。
自然災害は、いつどのような形で私達を襲ってくるのかは誰もが知るよしもありません。
しかし、我国は過去に阪神大震災、奥尻沖地震、中越沖地震、中越地震などと幾多の震災に見舞われ、その災害を糧にして力強く復興してきました。

今日は、中越沖地震の際に街全体が壊滅的な被害を受けた、旧川口町など中越地域を訪問しました。ここには、大被害を受けた工務店さんが3社存在しています。
私は、中越沖地震の7日後に現地に入り悲惨さに目を塞ぎ、復興などは無理ではないかと。

今日は震源地であった旧川口町の付近を案内して戴きましたが、あの見るも無残な面影を何処にも発見出来ません。立ち上がろうとする人の英知と勇気と回復力は、平素の何十倍も発揮されるのでしょう。東北被災地3県も必ず見事な復興を成し遂げるのでしょう。

写真は先ほど撮った日本海辺りに沈む夕日です。沈む太陽は明日また必ず昇ってきます。
明日は新潟市内で企業訪問の後、夜に東京都内に戻ります。



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全国家事調停委員懇談会・日比谷大会…北斗市～函館空港～羽田空港～東京都内

人間も人間以外の動物も、誰もが本能的に異性を好きになるように出来ているのでしょう。人は熱烈な恋愛を行い、結婚して家庭をつくり子供を育てるのが、いわゆる普通の姿です。
あれほど愛し合って結婚した夫婦が、いつしか親の敵のような憎悪の塊になるとは…

家庭内紛争を当事者相互の妥協点を見つけ出そう、一緒に解決策を探ろうとするのが家事調停と言う業務です。愛し合った夫婦ほど、心情が行き違った時の憎悪の根っこが深く、私達調停員は、調停室で向き合う当事者双方の苦悩を何処まで分かち合う事が可能か。

今日は東京日比谷公会堂に全国から1300名の家事調停員が参集して、調停事案のケース研究を行いました。写真は全国調停協会連合会理事長の挨拶風景です。
今日は、昨今多くなったと言われる「中年世代の離婚調停」をどのように行うかがテーマです。

今日のケース研究では、「精神的・経済的不安を抱えた夫婦」と言うサブテーマが。
誰もが家庭裁判所の調停室に来るまでのあいだには、精神的に追い込まれています。
また、精神的なストレスは仕事にも少なからず影響を与え、経済面での不安にも繋がります。
愛し合った男女が憎悪の極限まで達した時は、そのストレスたるや想像を絶していそう。

当事者を調停室に迎え私達、調停員が行う事は、彼らの信頼を一身に集める事でしょう。
裁判所の門をくぐる前から緊張度合を増してくるのですから、その緊張を解き、調停員は、このストレスを解消してくれる救世主であるが如く安心感を与える事も必要です。

調停進行は、自らの人間力と法的知力の合わせ技のようなものであると云えそう。
私達は年に数回以上の研修を受けますが、全てが知力、人間力の向上が目的。
今日は4時間半のハード研修でしたが多くの法的知識を学びケース研究が出来ました。



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今の学校教育の現場では…北斗市

将来の社会を担う事になる子供達はどのような学校教育を受けているのだろうか。
自分達の中学の時は、一学級人数が50名を超えていました。
ただ坦々と教科書を解説するだけの授業だったような気がします。

今日は予定していた家庭裁判所の家事調停業務が取り下げとなり、急遽、午後からの時間が空いたため、上磯中学校公開研究会に参加する事が出来ました。
社会科授業の他に数学、国語、柔道などの授業を参観する事が出来ました。

方程式を教える数学では、マジックボックスのようなトリッキーな道具を用い、生徒を常に教壇に興味を持たせています。国語では、文章の創り方の内容で、導入と主語を転結に繋ぐため、その道理を図解で教える工夫を行っております。

写真は社会科の授業ですが「大きな政府、小さな政府」とのテーマで、かなり政治的な内容でした。生徒それぞれの意見を集め、それを集約して生徒一人一人に判断させるのです。
自分が中学の時の社会科授業では、大きな政府主義の一辺倒だったような記憶があります。

このようなイデオロギーに関するようなテーマでも、生徒の意見を聴く、そしてどんな意見をも肯定的に受け止め、評価した上で生徒それぞれに思考させる授業法です。
私もこのような授業を受けていたらもっと賢くなっていたのではないか…

自分の不甲斐なさを授業のせいにするのも、修行が足りないと自戒する研究会でした。
明日から東京出張ですが今日の北斗市は、気温9℃と寒くて忙しない一日となりました。


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大人の政治環境とは…函館～北斗市

先週訪問したシンガポールは、テレビや新聞などでの報道に厳しい検閲があります。
指導者などをあからさまに批判したりすると、即刻逮捕と言う事態になると言います。
私達をエスコートしたガイドさんも、言葉の節々に気遣いする様子を伺えました。

シンガポールを紹介する情報誌には報道規制は、北朝鮮なみのとの解説もあるくらいです。
政治体制の問題と言うよりは、政治指導者にの批判より穏やかな平定を望んでいるようです。つまりは極端に悪くない指導者であれば、あれこれ批判しない方が賢明だと。

シンガポールを独裁的社会主義国家と断ずる解説もありますが、大きな紛争を聴いた事がありません。国民が極めて寛大で大人であるように感じてしまいます。
我国みたいに閣僚の言葉尻を掴まえて糾弾するなどの報道などは在り得ません。

確かに我国の政治現況は、のんびりと構えている余裕など全くありません。
と言ってヒステリックになり、大臣のスキャンダルを追いかけるマスコミがいて、その報道を見る国民がおります。そしてたった二言の発言で重要閣僚を辞任させるのです。

総理大臣をコロコロかえるのもマスコミ報道に翻弄される国民にも相当の責任があるように思われます。厳しい報道規制を望むものでは決してありません。
しかしバラエティーと政治番組の境界が希薄になり、視聴率重視で報道内容の吟味が足りないのではないか。

製品のメイドインジャパンは圧倒的な評価ですが、政治体制の劣化を多くの外国人から指摘されています。大人の報道、大人の選挙民にならなくては…
写真は会社前にあるマルメロの実ですが、秋が深まり濃厚な大人の薫りを放っています。


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シンガポールの風俗と習慣…北斗市

冬の無いシンガポールですから人々は皆、年中半袖の服装で過しています。
ところが、ビルやデパート、車の中などは冷房がキンキンと効き過ぎていて、私達にとってこの人工的な寒さを不快に感じます。

とにかく外は33℃、湿度80％もあります。どこの建物にもベランダがあり、その場所が最高の居場所だと云うシンガポール人もおりました。
レストランは１階の通りに面する場所にベランダが設けてあり、２階の冷房が効いている場所より人気があり、いつも混み合うそうです。

シンガポールはタバコの吸い殻と空き缶や紙屑のポイ捨てには、厳しい罰金刑が適用されます。また風俗やヌード写真も禁止されています。日本の週刊誌のグラビアヌード写真は、切り取ってからでなければ大衆が見える所に置けば罰金が。一方、公認の売春エリアをちゃんと設けてあり、厳しさと優しさをも合わせ持っているようです。

言葉は、シンガポール語、中国語、マレー語、インド語などが混在しています。しかし、その多くがイングリッシュ（英語）を解っていれば通じるのだそうです。
英語の全く話せない当方の言語におけるだらしなさは、いまさらながら痛感しました。

写真は私が自分で撮ったマーライオンですが上半身がライオン、下半身は魚の像。
波を象った台の上に乗り、口からは水を吐いています。
過去に、雷が落ちてライオンの顔と土台の一部を破損する災難に見舞われ、事故の直後は、居合わせた観光客が飛散した破片を交わそうと、大騒ぎになった事があったそうです。

さて、今日は留守中の書類や決裁メールが山積しておりましたが、何とか片付きました。


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地震の知らない国の建築物…シンガポール～羽田空港～函館空港～北斗市

シンガポールは独立国で世界2位の人口密度だと云う事です。
世界的にも人口密度の高い東京とも比べられないほどで、人が重なって暮らしているような感じです。また、細い柱の上に馬鹿でかい建物が乗っかっていて見るからの危険そう。

いまだに大きな地震に見舞われた事がなく、政府も国民も地震対策には無関心のようです。
最新の建築物では、有名人がコンサートなど行い、またカジノを装備した事でアジア各国から多くの観光客を集めている1000室ホテルの「マリーナ・ベイ・サンズ」です。

写真はその雄姿を遠くから撮りましたが、近くに寄って写真を撮っても何が何だか…
この辺りから撮れば様子が解ります。57階建ての三本のタワーホテルのビルの頂上に船の形をした建造物が乗っています。阪神大震災のような地震が来たら一溜りもないのでは。

とにかく南国特有の高温多湿な風土には、高床式（3m）もの家屋が基本となってきました。
まさに赤道直下で冬がありません。一番寒い時期が2月、気温24℃程度、そのため床下も窓も、入口も常に解放したままで年中過す事が出来ると云う事です。

どこまでも開放的で、家屋などの建造物もまた人間的な心情もオープンな感じがします。
隣のマレーシアにはビルが殆どありません。土地価格がシンガポールと比べ100倍だと。
土地が広いので平屋建てが中心、5階建てのビルなどは数えるほどしかありません。

住むならマレーシア、仕事ならシンガポール、と割り切っているようです。
ともかく大きな地震を経験した事のないシンガポールと言う国の建造物には驚愕します。
地震学者は、たまたま今までに無かっただけとかで震度5強で殆どに建造物が倒壊すると。

2泊5日と機内泊2日のハード日程でしたが夕方、北斗市に無事、帰還です。


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