日本列島の沖縄を除くすべての都道府県は、真冬に0℃近くまで気温が下がります。
特に温暖地と云われる宮崎県は、本州でもっとも年間平均気の高い地域です。
ところがその宮崎県で超高断熱のファースの家が多く建築されています。
温暖地ゆえに、住宅への断熱意識は低くなるのは、道理とも云えそうです。
ところが温暖地では、断熱材の入っていないために真冬の疾患率(病気になる確率)が高くなり、特に脳疾患で寝たきりになる高齢者が北海道よりはるかに多いのです。
賢明な人は住んで健康で暮らせるファースの家を建築するのでしょう。
今回は、暖房を必要としない南方地域の夏場の過ごし方や、家の構造を見るため、台湾の台北を訪れています。
エアコンで冷気を送風するのが一番なのでしょうが、もっとも安易な手法とも云えます。
私自身も冷風のドラフトが大嫌いなので、全館輻射冷暖房のファースの家を開発しました。
それには、断熱、気密の高い樹脂層を講じており、そのための換気や湿度管理にも多くのスペックを有する事になります。
断熱、気密層も必要としない台湾での夏場対策には大きな興味を抱いたのです。
写真はある家の厨房ですが、中段に平らな天蓋が部屋を貫いております。
南国は、太陽高度があるため、日本のように北風が特に冷たいわけではありません。
開口部の縦型ルーバーの出幅が20センチもあります。
微妙な風の動きでも室内に取り込み、涼風をうる構造にしておりました。
自然志向といえばそれまでですが、とても計算された、冬のない暑い地域での構造に感銘したしだいです。
このような構造手法は、通常の家づくりも活用が出来そうです。

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