豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

1年間の単年度勝負の学校業績…函館市~北斗市

2016-09-30 17:50:27 | ファース本部

毎年、甲子園にエントリー出来る高校には、全国各地から強い選手が集まってきます。
優れた顧問やリーダー、それに学校全体で強化環境を構築すると素質のある選手が必然的に参集します。
そのような環境の野球部を持つ高校は、強豪校になって行くのでしょう。

今日は上磯中学校学校の学校祭に参加してきました。
昨年の3年生は特に優れていたと云われ学業成績も特化して良く、吹奏楽部が地域大会を勝ち抜き、全道大会に出場しました。去年は今年がピークかな…心から思っていました。
吹奏楽部もその3年生が卒業して行き、新たな3年生には大きなプレッシャーに…

ところが吹奏楽部の今年の3年生は、地区大会から、全道大会に駒を進め、札幌地区を勝ち抜いた強豪校と競抜き、全道大会を勝ち抜いて全国大会への出場を決めました。快挙です。
素人の1年生を鍛え、2年生で地力を付け、3年生で開花させ、卒業準備へと送り出します。
今日の学校祭では、その吹奏楽部の大演奏をじっくりと鑑賞できました。(写真)

演奏会場では、北斗市の永田教育長と一緒に肩を並べて聞き入っておりました。
音楽の知らない人でもあの演奏は、生で聴いたら心を揺す振られることでしょう。
上磯中学校はサッカー部も全道大会を制して全国大会に駒を進めています。
相応するように学力も上がっており「昨年がピークか」の不安は、一掃しています。

私達企業経営では、新入社員に対して時間を掛け、様々な工夫で仕事を覚えて貰います。
人材が人財となり、育てた社員は、後に会社を牽引する事になるのですから…
学校の成果は、まさに表題のように「単年勝負」なのですね。

先月までランドセルを背負っていた中学1年生は、たった3年間で見間違うような成長ぶりを発揮します。
生徒達に対し、一心に育む姿勢を貫く、教員の先生達に敬意を。
永田教育長とともに鑑賞しながらも、ともにその成長ぶりに感銘して来ました。

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窓の結露と向き合うには…函館市~北斗市

2016-09-29 17:42:40 | ファース本部

今朝の北斗市は、気温14℃前後まで下がりました。
私の家の居間の窓ガラスに結露が見られました。
自分の家はいまだに「ファースの家」ではありません。
研究開発に資金は使えても自分の家に継ぎこむ事が出来ないでおります。

今日もネット活用の家についての悩みごと相談を行っていました。
ある人から「築20年の木造在来の戸建てに住んでいます。寒さ対策で窓の断熱工事を考えています。
窓に結露している水分は窓断熱をすると、押入れとか便器まわりに付着するのでしょうか。窓枠を樹脂にするか、内窓を付ける、或いは、現状の一枚ガラスを複層真空ガラスに交換するのとどちらが良いでしょうか」このような質問です。

現在のアルミサッシに、複層ガラスを受けるアタッチメント部材を取り付けると、安価な価格で施工できます。
複層真空ガラスは確かに相当な断熱効果がありますが、代金が高額、本件のようなガラスだけの部分変更の施工には不向きです。

樹脂や木製の建具を内窓にもう一組、取り付ける方法もありますが、外側の従来サッシの結露を助長してしまいます。
出来れば、複層断熱サッシごとの取替えが望ましいのですが、価格的にも複層ガラスをアタッチメント(取り付け枠)で挿入施工する方法が適切です。

結露は、室内を20℃に暖房し、洗濯物や煮物などを行うと、室内湿度が50%くらいなり、この時の露点温度が9℃(9℃以下の部分に結露する)です。
つまりサッシだけで結露を完全に防ぐ事は出来ません。

トイレなどの水周りで換気量が少ない場合、その付近に結露が発生する場合があります。
つまり結露のメカニズムを知っておこうとの回答を行いました。
今日は久々に家庭裁判所に用務があり、上磯中学校の学校祭に見学できました。
ともあれ私も早くファースの家に住みたいものです。

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IT進化に心情的な進化が…東京都内~羽田空港~函館空港~北斗市

2016-09-28 17:52:09 | ファース本部

今や高速インターネットで世界中の情報を瞬時に入手できるようになりました。
それに携帯電話がこの世に存在した時は、まさに夢のような出来事でした。
最初は移動電話と言って電池や受信機が大きいので自動車電話としてデビューです。

間もなく肩下げタイプでショルダーバッグタイプの携帯電話が発売されます。
自動車の固定される電話より便利なので1・2年の期間で、ポケット電話と言われる大きさになり、現在は名刺入れの大きさに電話とパソコン機能を持つようになりました。

デジタル化が進んでからは、説明すら出来ないくらいの超高性能になっています。
15年前は、誰もが考えも及ばなかった技術の進化です。
私達ファースの家の空気環境を制御するAIキットは、熱交換式換気扇、サイクルファン、排気ファン、吸気シャッター、除湿機などの機器を総合してモニター出来るコントロールユニットがあります。

当初はリレーなどを用いたアナログ機器で13年間続きました。
現在は、デジタル化に変更となり年々、バージョンアップが出来るようになりました。
各機器のシビアな稼働状況を確認でき、更に外気温、床下気温、天井裏気温、居室気温の4箇所の気温を常に確認出来ます。

アナログ技術の進化はゆっくりで、そこには情緒性を育む余裕があったような気がします。
デジタル技術になると想像も出来ないような超速度で進化して参ります。
この進化に人間の心情や情緒性がどこまでついて行けるのでしょうか。

「進化」が「真価」と、イコールにならいような気も致します。
少なくとも技術の進化が、心情の後退にならないよう意識する必要がありそうです。
今日は、弊社東京事務所で、大学講師で工学博士の先生と、ITエンジニアの方との技術懇談会を行いました。
ともにデジタル化に人の関わり方の在り方がテーマとなりました。

さて、今日は気温30℃、湿度80%の東京から気温20℃、湿度60%の北斗市本社に戻りました。
日本列島の縦長の形状は、ここまでも気候条件を異ならせているようです。

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人格否定攻撃はいつか自分に撥ね返る…北斗市~函館空港~羽田空港~東京都内

2016-09-27 18:55:10 | ファース本部

東京移動で函館空港ラウンジを訪れると、そこにはチェックカウンターで受付する人、手荷物検査をする人、飛行機を誘導する人、給油や機体点検をする人など大勢の人々によって空港が運営され、飛行機も運行されていることが解ります。
しかしながら、この誰かの微細なミスや見逃しでも飛行機は遅延することがあります。

アメリカの現代史家、ジョン・トーランド氏は「人間には100%の悪玉も、100%善玉もいない、しかし、何かひとつ過ちを犯すと、その人物のすべてが悪であるようなイメージを抱く」と言っております。
マスコミ報道の仕方で民衆を煽りたてる事も影響しているようです。

報道は些細な事でも、ことさら大きく善行としてアピールした時、そのすべてが善人のようなイメージを与える事例も多く目にしてきました。
上場している大企業は、悪行として報道させると株価が下がり、株主からは厳しい叱責をうけます。
ライバルメーカーはここぞとばかりに「悪行メーカー」と攻撃をかけます。

東京都知事選挙では、あれだけ口汚く小池ゆり子候補を罵っていた人が、世論を味方に付け答申した小池知事に擦り寄る姿を見て唖然とします。
どんなに厳しい選挙戦でも人格否定するような攻撃は、獲って帰って自分に撥ね返ってくるのでしょう。

人には、100%の悪玉も、100%善玉もいないけど100%の人が過ちを犯します。
誰にも悪意がなく、意地悪をした訳でもないのに災難などは、加害者も被害者も降って湧いたように発生するもののようです。
人間社会の構図は、一人では何も出来ないことに気付いていれば悪口も悪行も抑制されるのかも知れません。

今日は、アメリカ大統領候補の二人の討論会が行われ、罵詈雑言で注目されて来たトランプ候補は、やはりクリントン候補の正統派に論破されたようです。(写真)

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現在の景気動向に注目を…函館市~北斗市

2016-09-26 17:33:10 | ファース本部

現在私達の建築業界は、完全に人手不足状態となっております。
数百万戸も家余り状態であるにも関わらず、何故か次々と家が建っています。
完全に意図的で政策的な経済環境と云えそうです。
急成長経済がそのまま右肩上がりまま保持する事は在り得ません。
必ず何処かで成長の頂上となり、それから下降経済になるのは必須なのです。

会社を創業するため設立資本金を出し、商品を仕入れ、それに利幅を乗せて販売します。
その利幅から店舗費用や人件費を支払う事になりますがリスクは常について回ります。
出資した方もその店舗(会社)倒産すれば無一文の代償しかありません。
商品を仕入れても売れなければ、大量ゴミの処分にコストがかかる場合もあります。

「安物買いの銭失い」と言う格言があります。
支払っただけの対価しか戻って来ないと言う事でしょうか。
仕事にもリスクは付きもで、リスクのない仕事に利益を見出すことも出来ません。

人の寿命には限界がありますが、企業は永続的に保持する必要があります。
特に私達家づくりを生業にするものに、お施主様がおり、家に責任を持っています。
一時的なマインドに左右されると必ず酷い状態に巻き込まれるでしょう。

しかしながら私達のような地域密着型工務店はむしろ大いなる明るい展望が開けてきます。
住宅市場は、私達地域工務店が得意とする、余った家の再築、改築、リフォームと建替え需要にシフトして行きます。必然的に地域工務店にとって有利な状態となります。

ただしそれには確たる技術スキルを持っていることが前提となるのでしょう。
スキルの向上こそがリスク回避と事業繁栄の要素と云えそうです。
今日は久々に普段、札幌常駐している扇常務と専務と三人で対策を協議しました。

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我国の日本の木造住宅の思想を伝承しよう…北斗市

2016-09-25 17:01:31 | ファース本部

最初は、薄茶の木肌だったケヤキの柱が、年月を経るごとにその色を濃くして行きます。
写真のケヤキもしだいに濃い茶色から黒色へと変わり、真っ黒から深黒色へと変化します。
その変わり行く木肌を眺めながら住む人は家と一緒に齢を重ねて行ったのでしょう。

昔の人は風流で情緒性が豊かであったと思われます。
まさに演舞しているような杉の木の文様が。
檜の艶木肌の美しさ、松の白色木肌の気品ある艶など。
この自然の木の目や木の肌、木の表情を楽しむのが、日本の家の特徴でした。

まさに木材の板目と柾目、木裏と木表を見分けながら墨を付け、ノミやノコを入れるこだわりの家づくりなのです。
しかし、この日本古来の技術、技能である匠の技を発揮する機会がとても少なくなりました。

時代は変わり、家に求めるものが変わりつつあります。
既に完全に変わってしまったと言うべきでしょうか。
欧米文化が到来して家には合理的な機能が求められます。
それが、現在の生活スタイルにフィットするようになりました。

そして木柱を両側から壁材で挟み込む大壁方式が一般的になりました。
愉しみ方が、カラフルな内装材、照明器具、家具調度品などに変わったのでしょう。
しかし家づくりにおける日本の固有の伝統文化的な思想は、何処かに生かすべきです。
例え高気密・高断熱住宅であっても木材の特性を生かす事は可能なのです。

今日は純真無垢な木材でファース施工が可能かの質問があり、出社して回答しました。
ファース工法では、まさに木材の持ち味や特性を活かした家づくりを行っております。

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独立気泡率とウレタン断熱材…北斗市

2016-09-24 14:13:21 | ファース本部

弊社は、平成5年に国内初の木造住宅の断熱材で、従来のグラスウール断熱材に変わる素材のウレタン樹脂を、現場でスプレー発泡する工法の公的な評定を交付されました。
ウレタンは可燃性が高いのでその対応策に特段の工夫を施しました。

しかしながら、私にとってもっと重要なのは、木材にスプレー発泡して木の呼吸を遮る事に危惧を感じておりました。木材は人口乾燥材でも15%の含水量があります。
その木材含水量は、やがて10%を切ってしまいますが、それが法隆寺のように1000年も高寿命の要因でもあります。

コンクリートや鉄でも1000年を堪え得ることは出来ませんが、木材は乾燥状態を保持し、紫外線をあてなければ1000年以上も強度を保持することが出来ます。
神秘的な強度の木材に、樹脂をスプレー発泡で被せることには大いに苦慮したものです。

先ずは木材の持っている水分を吸吐するような樹脂にしなければなりません。
更には、木材に余分な湿気を吸わせないようにする必要もあります。
そこで注目したのが樹脂の独立気泡率という特性です。

独立気泡率とは、ガスの閉じ込めた気泡粒と隙間の割合です。
極端に云えば独立気泡率100%は、木材の呼吸を完全に止めます。
スポンジのようなウレタンは気泡率0%で湿気を通し、木材に水を吸わせてしまいます。
昨今大流行りの100発泡ウレタンは、独立気泡率が50%くらいのモノが多いようです。
確かに木材の呼吸を促しても水を通して調湿効能を得ることは出来ません。

私はこの独立気泡率こそキーワードになることを突き詰め、95%前後とし、5%で木材の呼吸を促し、表面スキン層で湿気をシャットアウトさせることが出来ました。
写真は、工業品の高性能ファースボードに専用断熱材エアクララを発泡したものです。
この間に木材が入っていても全く問題はなく、既に30年の実績があります。
夏は、多湿の外部の湿気を遮り冬は、家屋内で発生した湿気で潤いを保つ事が出来ます。

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家の熱容量(蓄熱量)とタイトプレート…函館市~北斗市

2016-09-23 17:57:51 | ファース本部

ファースの家は、秋口の構造体の温度26℃をそのままで一冬を乗り切ってしまうような構造になっております。
断熱・気密層の内側にある部材の全てが蓄熱材となります。
ファースの家は、断熱材の外側に通気層を設けますが、その内側の断熱材と内壁材の間に上昇気流層をつくり、天井裏から床下に押し込んだ空気を外皮部分から循環させます。

天井裏で全熱交換式換気扇から取り込んだ新鮮空気は、外皮から上昇して来た空気と、ミキシングチャンバーを介して循環されますが、このミキシングチャンバーに夏はエアコン冷熱、冬はエアコン温熱を挿入して全館の輻射熱冷暖房を行っております。

写真は床下の「タイトプレート」と言う潜熱蓄熱材と、白い砂が調湿空気洗浄材のスカットールです。
スカットールはシリカゲルを湿気の吸排が出来るように処方してあります。
蓄熱とは、物体の比熱、比重、体積、温度を掛け合わせることで計算できます。

昔は比重の高く表面積の大きな砕石を用いておりましたが、施工効率と床下管理をし易くするために写真の潜熱蓄熱材のタイトプレートに切り替えました。
潜熱蓄熱材とは、温度によって固体から液体に状態変更する部材です。

写真のスカットールは、ポリプロピレンの容器に入った処方された硫酸ナトリューム(温泉成分の一種)が、温度が上がると液化し、下がると固体化して比熱変動で蓄熱量を増大させます。
しかも冷暖房にもっとも適温の15℃~26℃周辺温度を蓄えるように処方してあります。

昔に使用していた砕石では、真冬にカチンカチンに凍った石を施工家屋内に搬入すると、何日も寒くて入ることすら困難になります。夏場はその逆となります。
また砕石の水洗いや搬入施工の困難も、タイトプレート採用で解決できました。
このような構造体によってエアコンのエネルギー消費効率は、通常の2倍以上の省エネ効果をもたらすようになりました。今日も専用部材の研究開発の業務に携わっています。

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スプレー発泡断熱材の強度と役目…北斗市

2016-09-22 16:10:29 | ファース本部

弊社は、平成5年日本で初めて樹脂スプレー発泡断熱工法の公的評定を交付されました。
それまでは定温倉庫やビルの結露防止材として住宅以外での使用事例が多くありました。
生身の人が暮らす家を包む断熱・気密材としては、未知数な部分が多かったのです。

吟味に吟味を重ね、施工法を住宅用として造り上げたのは平成元年でした。
その断熱と気密性能の高さに作った自分でさえも驚愕したものです。
公的な評定交付を受けるには、グラスウールで断熱を行う事を基軸とした建設省(現在の国土交通省)の審査機関を司る学識経験者の先生達に認めて戴かなければなりませせん。

燃える、環境ホルモン、木材の呼吸を止める、人が住むことのリスクがある、などなどと拒否する理由は山積しておりました。当然私も人が住むに足りる環境保持の意識を。
樹脂を難燃性の高める処方を行い、壁に火炎が入ったら酸欠を起こさせる工夫を。
環境ホルモンや人の住むことのリスクについては、様々なストレスを掛けながら、試験ボックス内の空気成分を調査機関で分析データを集めました。

何十回も公的機関に足を運び、最終的に審議会の先生の方々に現場実証して戴き、5年の歳月を経て平成5年の年度明け早々に公的な評定を交付されました。
その後は、堰を切った怒涛のようにスプレー発泡工法が広まって行きます。
当時1・2棟が今は、年間数万棟のスプレー発泡の住宅が建築されるようになりました。
しかしその全てが良い訳ではありません。

写真は、私達の専用断熱材エアクララ(右)と発泡倍率を上げた100倍発泡材です。
発泡材を入れることで発泡率をいくらでも上がることが出来ます。
当然、価格も半額以下にまで下げる事は可能です。
硬質樹脂のエアクララは、密着強度を極限まで上げ、15㎜程度のスキン層を何層も重ねて断熱層を形成させます。
木材を呼吸させつつ、水分を吸収させない極めつけの独立気泡率をキープさせました。

転がしても壊れない強度で過去の大地震でも一棟たりとも構造的な被害はありません。
断熱性能は当然ですが、家屋内の湿気管理、樹脂の経年劣化対策も万全です。
写真のような方法で試せば一目瞭然、安物は相応のリスクを抱える事になります。

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一般住宅の冷房空間とは…飯田市~東京都内~羽田空港~函館空港~北斗市

2016-09-21 18:35:36 | ファース本部

私は暑さが苦手ですが、キンキンとした冷房空間も大嫌いです。
今日の電車内も冷房が効き過ぎて憂鬱でした。
だからと云って冷房をしなければ一気に不快感を増幅させてしまうものです。

写真は、30年前に建築した群馬県前橋市の一般住宅の冷房空間をサーモグラフィーで撮った映像です。
この時の外気温は33℃でした。
一般住宅と云っても壁グラスウール100㎜、天井裏のグラスウールを200㎜です。
当時は、気密性能の概念がないため、ご覧のような状態になっているのです。

私達はこのブルーになっている部分で暮らすことになります。
気密性能を無視するとこのような冷房空間となります。
当然、真冬の暖房は、この逆で部屋の半分から上が真っ赤になることでしょう。

このサーモグラフィーは、住宅の断熱性能、気密性能で家屋内の温度分布が手にとるように解ります。
ごまかしの出来ない家づくりは必須になりそうです。
これから住宅を計画の方は、このサーモグラフィーで上下が同色になるような家づくりを探索してください。

住宅の見学会にサーモグラフィーのカメラ(3万5千円でスマホに取り付けられます)を持ち込み、写すような事になれば住宅性能は必然的に上がって行くことでしょう。
Q値とかUA値、C値などの数値が独り歩きしていますが、このサーモグラフィーでは、真に住んでから快適な家の性能を突き止められます。ちなみにファースの家は、この上下温度は殆どありません。

さて、今日は信州飯田市から茅野市に行き、特急あずさ号で移動し、羽田空港から帰社しました。
澄み切った空気は、やっぱり北海道なのです。

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家づくりの潜在市場を掘り起こせ…長野市~上田市~飯田市

2016-09-20 23:13:44 | ファース本部

自分の家づくりは、1階建て平屋住宅にだけ拘っているユーザーさまもいます。
少なくとも自分の住宅においては、重なり合って暮らす必要などはないと思う人です。
一方、高い吹き抜け空間で天井を気にしない家づくりを希望している人もいます。
更には、愛犬家で犬と一緒に暮らすことに特化した思考の人もおります。

平屋を求める人は、平面で用事を足せることの便利さを強調しますが、一理二理も理由があります。
人の頭の上で暮らすことの違和感などと…
天井の高い家を求める人は、自然空間に存在する感覚を保持することにあると云います。
確かに天井の高い家に住む子は、頭の良い子に育つと云う文献を見た気がします。

また、犬と一緒に暮らすには、犬は人間以上に温熱環境に敏感なのだそうです。
暑い時は、冷房し、寒い時は暖房し、また丹念に毛づくろい(ブラッシング)をしてあげる必要があるようです。
更には散歩が欠かせなく、家への出入りには足を洗い、温風で乾燥させるなどの装備も必要だと云います。
ペットと暮らせば健康寿命が伸びるという研究する先生もおられます。

今日は、飯田市のFAS加盟工務店、株式会社U建築さまを訪問しました。
写真は、私の左が社長で1級建築士の三村勇二さん、右が三村社長のお兄様で、荻原室長さん、後ろが常務の小沢健さんです。
U建築さんは、住宅市場に潜在するユーザーニーズを先取りし、一棟一棟に特徴を持った家づくりを行っておりました。地域工務店としての徹底さが伺われます。

私達地域工務店は、潜在する市場をいかに掘り起こせるかに掛かっているようです。
今日は暴風雨の中の移動でしたが、上田市の仲間である栄興建設さんの「ファースの家・最新バージョンのモデルハウス」の訪問や信州大学では、結露対策に関する素材開発で色々な意見交換も出来ました。

また夜は、何年ぶりかでU建築さんの三村社長の招きで、飯田市の夜の盛り場を楽しんできました。
明日は東京に移動して北斗市本社に帰社する予定です。

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それぞれの旅立ち…北斗市~函館空港~羽田空港~東京都内~長野市

2016-09-19 18:21:39 | ファース本部

3連休の最終日の函館空港構内は、多く方々で賑わっておりました。(写真)
おじいちゃん、おばあちゃんと思われる人に見送られ、幾つかの土産を両手に持って名残惜しそうにゲートをくぐる小学生と思われる子の、はにかんだ笑顔が印象的です。

無表情にゲートをくぐる中年男性も三連休を田舎で過ごし、明日からの仕事に合わせて飛行機に乗るのでしょうか。
相当な高齢者と思われるおばあちゃんは、高校生らしい少年に優しく支えられるように、搭乗者待合室に入って行きました。美しい人の行動の光景です。

私のように明日からの日程をこなすため前日移動を行うビジネスマンもいるのでしょう。
チェックインカウンターでは、地上係員にフライトが遅れて新幹線に乗れなくなると、大きな声で苦情を申し出る人もいます。
何処のターミナルでも、旅立ちや出会いでの喜怒哀楽を見ることができます。

ここに集まる一人一人に過去があり、家庭があり、この先の未来があります。
このように見ると私達の人間社会は、実に多様で面白いのかも知れません。
移動の時の殆どは小説を読んでいますが、時々周りの人々の動き方と小説とのギャップや整合を見ることも旅の醍醐味なのでしょう。

さて、辿り着いた長野市は、傘の必要としない程度の小雨が降っています。
台風の被害の少ないことを切望します。

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良い畳はカビが出易い…函館市~北斗市

2016-09-18 16:06:13 | ファース本部

「女房と畳は新しい方が良い」と言われますが、本来の畳の藁床とイグサから発する薫りと風合いは、新畳である一時期に限られるからなのでしょうか。
今日はネットから畳にカビが発生したことに対するお悩み相談がありました。
畳床は、乾燥させた稲藁を強く圧縮して縫い止め、厚さ5cm程度の板状に加工します。
伝統的なこの製法は、藁床(わらとこ)と呼ばれています。

稲藁を有効に活用したもので、適度な弾力性、高い保温性、室内の調湿作用や空気浄化作用などの機能を持っています。
畳は、芯材になる藁を板状に束ねた畳床(たたみどこ)の表面を畳表(たたみおもて)で包んでつくります。
畳縁には畳表を止める役割と装飾を兼ねています。この畳縁(たたみべり)と呼ばれる帯状の布は、一般に無地のものが多いのです。

また昨今は、この畳縁を付けずに畳表で巻き込んだものあります。
近年は、材料入手の困難さやダニ等の害虫が繁殖し、カビが生えやすいなどの理由から新素材が利用される場合が多くなりました。

圧縮成形材や発泡ポリスチレンを単板あるいは積層させたもので建材畳床、化学床などと呼ばれ、安価で軽く、階下への防音性能に優れ、カビ難くなっています。
最近の畳の殆どに使用されています。

本来の畳の風合いや薫りを楽しむには本物の伝統的な畳となります。
しかしながらカビが出易いことは承知しなければなりません。

さて今日日曜日は連休二日目ですが、全国的に悪天候のなか北斗市はとても穏やかな時間が流れています。
明日は信州に移動いたします。

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孔のあいたファイアーストッパー…北斗市

2016-09-17 16:10:09 | ファース本部

ツーバイフォー住宅の構造体は、細長い板を垂直に立て、その振れ止めとして途中に水平板を付けますが、それがファイアーストッパーの役割を果たしております。
そのため、建築基準法の準防火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、火災保険などの優遇措置などが適応されております。

軸組み工法でもファイアーストッパーは、取り付けられない事もないのですが、準防火構造に準ずる防火性能としての認定を受けるが難しいようです。
ツーバイフォー住宅は、かつて自動車や電化製品の輸出国だった日本が貿易収支のバランスをとるために、海外木材を輸入し易くするために講じた政策的な兼ね合いを感じます。

ともあれ壁体内に火炎が入ると一気に炎が上がりますが、このファイアーストッパーがあれば上昇する火炎を抑える事が出来ます。
私達のファースの家は、外皮(外部に面する壁)にインナー通気層を備えており、この通気層を常に上昇気流を流し、家全体の空気循環を促しております。

このような構造になっているため、火炎が入ると一気に家全体に炎が回る事になります。
必要な通気を促しながらのファイアーストッパーの開発が必須でした。
写真はファース工法用のファイアーストッパーですが、孔が空いており、その外側にスプレー発泡断熱材を施工致します。
この穴の大きさと間隔が要点なのですが、小さな実験用の壁をつくり、何十回も繰り返し火を付けての試験を行い、写真のような形状となり特許も取得しております。

孔を大きくすると火炎は抜け、小さくすると通気を抑制してファース工法の機能を逸してしまいます。
この孔の大きさと間隔の特定に何十組の試験壁を焼き尽くしたものです。
これを取り付けた壁と取り付けない壁の対比試験の動画もありますが、取り付けした方は、見事に酸欠を起こして火炎が消えてしまいます。

これもファース工法部材のひとつですが、今日も見えなく部分に使用するあらゆる部材の研究開発を行っておりました。

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電話機、パソコン、書類の無いオフィスとは…函館市~北斗市

2016-09-16 17:51:26 | ファース本部

部署ごとに机を並べ、机の上の中央にはデスクトップ型パソコンが居座り、そのパソコン画面を見ながら、電話機で話し込み、脇には小山ほどに積み上げられた書類がある。
我社も含めた見慣れた普通のオフィスの光景です。

表題の「電話機、パソコン、書類の無いオフィス」をイメージしてみてください。
社員は、一体どんな風に業務をこなしているのかを…
今日は、弊社でパソコンも含めオフィス用品を納品いただいている、函館に本社のある株式会社 近藤商会さまを訪問して、そのオフィスを見学させて戴きました。

近藤商会様のオフィスの机の上には、まさに電話機、パソコン、書類などがありません。
各社員に渡したスマートフォンは、社屋内に入ると内線仕様に切り替わります。
パソコンは全てノートパソコンで全て自己管理、仕事が終われば自分のロッカーに。
契約書などの書類やカタログ、紹介冊子などは、専用収納庫に保管します。

管理部署にのみデスクトップ型パソコンと書棚がありますが、その他の部署のデスクには何も置いておりません。その替わりに大型会議室、ミーティングブース、コミュニケーションルーム、ストレッチブース、応対ルーム、ティーコーナーなどが配置してあります。

写真はオフィス内を案内してくれた設計課の池田美紗希さんです。
池田さんも旧オフィスから次世代オフィスに切り替わった際は大いに戸惑ったそうです。
近藤商会さんは、営業主体の会社ですが慣れたら業務効率が格段に上がったそうです。
書類が山積しているデスクで必要な書類探しを行う姿を目にする事が多くあります。

私は、仕事柄いろいろな会社を訪問しますが、東京都心の会社も含め、此処まで洗練されたオフィスを見たのは初めてでした。弊社も本社屋が35年前のままであり、リニューアルを検討しなければならない時期ですが、大いに参考になりました。

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