豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

ご縁は尊とし…東京都内

2014-11-30 22:45:14 | ファース本部
従妹の勧めで、国立劇場で開かれた演舞鑑賞をしてきましたが、国立劇場の小ホールがいっぱいになり、立見席まで観客が溢れておりました。
藤間流家元が出演する演目があり、5時間以上もの長時間にわたる日本舞踊なのです。

舞踊は門外漢なので飽きてしまうかと思っていましたが、5時間がステージに釘付けに。
藤間流の元祖家元は、人間国宝だった尾上松緑です。
今日の演舞の主催者は尾上松緑の子息である藤間勘左です。

写真はロビー撮ったのですが、私の隣が勘左の妻で樋田和映さん(私の従妹)、勘左のファンだと言う嵯峨通子さん、そしてご主人の嵯峨 睦さんです。
私の長男が四谷三丁目で経営する芸術喫茶 茶会記(さかいき)の常連客である、映画会社の東映エージェンシー役員の嵯峨 睦さんが、藤間勘左と親戚だと言うことを知り、奥様が元々勘左のファンだと言うことから、今日はご夫妻にて国立劇場で鑑賞して戴きました。

尾上松緑は、藤間流家元であり、歌舞伎俳優として人間国宝になったと言われ、英国のエリザベス女王が来日された際に歌舞伎を披露致しました。
今日は勘左が主催者でしたが、最後の演目が現在の藤間流家元で尾上松緑の孫、勘左の甥にあたる藤間勘右衛門と共演し、藤間流の歌舞伎名演目の「棒しばり」を演じました。

歌舞伎以外の演目は、まさに日本舞踊なのですが、十数名の演舞者一人一人がまさに今日の国立劇場での演舞のため、最高の状態に稽古を励んできたのでしょう。
一人一人の演舞者の身体からオーラが放出しているようでした。

舞踊の殆どは、セリフがないため、手先の動きや目線、動作などでシナリオを演じます。
この舞踊の好きな人の心中が、理解出来る気がします。
そして嵯峨通子さんが勘左のファンと言うのも、とても納得です。

人々の全てが、ご縁で繋がっていることは尊いことです。
さて、帰りは四谷三丁目の茶会記に立ち寄り、コーヒーを戴いてからホテルに戻ってきましたが、11月最後の30日、とても満足な時間を過ごした一日でした。

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リーダーの苦悩と人間力…北斗市~函館空港~羽田空港~東京都内

2014-11-29 21:45:26 | ファース本部
春にはベトナムのホーチミンに、先週はインドのデリーに数日間滞在して感じたことは、
我国の治安、情報管理、自治、行政の在り方など世界に誇れる部分が多いようです。
路上生活者が多い諸外国を見てくると日本の社会保障制度は、正当な理由があって働けない人には相応の生活が出来るよう、セーフティーネットが組まれています。
写真はインドの大都市デリーの様子です。

出張中の衆院解散は、まさに青天の霹靂、何を問う選挙になるか釈然と致しません。
理由もなく働かず貧乏している人は、日頃の悩みなど、きっと無いのだと思えます。
人間社会は、悩みが多いほど社会的な責任を果たしているようにも思えます。
悩みには、仕事だけでなく、健康問題、家族問題、対人関係などと色々あり、誰もが共通して持っている悩みなのようです。

自分ひとりの生活もままならない人もいるものです。
一方、多くの方々の生活を多方面から支えているリーダーも存在します。
私も一人の職人として過ごした時期がありましたが、肉体を動かし、たくさん食べて、夜はぐっすり眠れたものです。企業経営する人の多くが不眠症に悩まされていると言います。
当方もその一人と言えそうです。

企業経営者だけが苦労しているわけでありませんが、悩める質が異なるのでしょう。
創業者の殆どが、自分の全ての資産を担保にして事業投資をしており、破綻を招くことになれば、家屋敷の全てを失うことになるのです。更には、企業関係者の生活の基盤を担っているのですから、相応の緊張を余儀なくされます。

一人の生活基盤を一人で受け持つのは、本来、誰でも容易に出来る事なのでしょう。
偉大なリーダーほど苦悩する量が大きくなるのでしょう。
当然、その苦悩を上手に消化してゆく術も身に付けていなければなりません。
大いに苦悩し、その苦悩をバネにしてこそ、本当のリーダーになって行くのでしょう。

安倍総理はあえていばらの道を選択したのでしょうか。
自分のリーダーとしての資質を評価して欲しいと言うのが本音なのかも。
しかし師走の選挙戦は迷惑そのものなのですが…

さて、今日は週末を利用して身内のイベントに参加するため東京に来ておりました。
北海道と東京とも雨の予報でしたが一粒の雨にも当たらず、来ることが出来ました。
写真は羽田空港の粛々とし、穏やかな様子です。



明日は国立劇場で親戚が主催する藤間流の舞踊鑑賞です。

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世界の知恵と工夫の七不思議…北斗市

2014-11-28 17:58:38 | ファース本部
タージ・マハルを訳せば「王冠宮殿」もしくは「宮殿の王冠」という意味になるらしい。
インドから200キロの地にある、この総大理石の霊廟は1632年に着工して20年の歳月をかけて竣工したと言われます。亡くなったお妃のために造らせた霊廟と言われます。
新・世界七不思議の名鑑にも登録されている正に世界七不思議の遺跡だそうです。



1600年代の我国は、豊臣秀吉などが登場する戦国時代なのでしょう。
このタージ・マハルを見学し、確かにその時代には、満足な道具も揃わない時代にこれほどの建造物を作り上げた事が七不思議だと言うことです。

ユネスコに登録された新・世界七不思議には、このタージ・マハルの他に、メキシコのピラミッド、ブラジルのキリスト像、中国の万里の長城、ペルーのマチュ・ピチュ、ヨルダンのペトラ、イタリアのコロセッウムが登録されています。
いずれも何故、此処にこのような建造物が出来たのかは、謎が多いのだそうです。

私などは、大阪の石垣に使用されている、あの蛸石と言われる130トンもの大石を何処からどのように運び込んだのかも七不思議のような気がいたします。
また姫路城の木組みを見ても、直径1.5メートルの大丸太をどのように刻み、立て込んだのかも謎が残ります。一応、文献なのに当時の資料らしいものが載っていますが、実際に現場で行うとしたら現在の理屈では無理です。しかし、現実に存在するから不思議です。

私達のファースの家は、茅葺屋根の思想をもとに水分管理で暖かく、涼しくする仕組みを構築しております。その根源がインドにあると言うことがインド旅行の企てでした。
このタージ・マハルとデリーの途中の農村には、藁葺小屋が彼方此方に建っておりました。立派な建造物を作れない貧困層の民の知恵と工夫が為したモノなのでしょう。

貧しくて食べるため、住むために働かした知恵と工夫は、後世に残る技術や技能ともなるのでしょう。

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国が変わればライフスタイルも…北斗市

2014-11-27 17:04:20 | ファース本部
私達のような家づくりを生業にしているモノは、様々な建主さまに出会うことになります。
まさに1,000人1,000様と言えるため、百貨店で商品をうるような訳には参りません。
人の生活には、住まうだけでなく、食べる、着る、そして楽しむと言う要素も必要です。

写真は、一昨日に撮ったインドの首都ニューデリーの繁華街の裏通りです。
このような場所に日本人が行くことはないのでしょうが一本表の通りは、もう少し綺麗に整備されており、日本人の観光客もちらほらと見受けられます。

私は、観光より、インド文化の根源に迫りたいとの思いから決めたインド訪問だったので、あえて観光客の行かない場所を選択しました。
このような場所に行くには、三輪人力車に乗ります。
100キロ近いレスラーみたいな日本語ガイドと2人で乗り込んだ人力車は、僅か1メートル程度の隙間をすいすい通り抜け、色々な場所を見せてくれました。

この辺りは繁華街で、向かいに見えるバラックのような建物には人が住んでおります。
市街地の真ん中にある商店街なので、この付近に住めるのは恵まれている方なのでしょう。
ここには、貧困層の方々だけが買い物に来るわけでありません。
一本向こうのメイン通りには高級車も止まっており、富裕層の人々の姿もあります。

我国の首都である東京都内には何処を探してもこのような雑然とした場所などありません。
日本人の清潔感や几帳面さなどは勿論ですが、行政もこのような危険状態は、絶対に放置したままにしておかないで事しょう。

私達のファースの家もインドの富裕層には、とても興味深そうな反応がありました。
しかし、一般民衆の多くは、屋根があって壁があれば「善」とする家屋に住んでいます。
写真の左端にエアコンの室外機が見えます。他の部屋の前にある室外機は架台だけが見えますが、エアコンは取り付けられておりません。

真夏になれば気温は、連日40℃~45℃にまで上昇するそうです。
訪問時は23℃程度でしたが、40℃越えの家の中でのライフスタイルは想像すら出来ません。
私達日本人は、諸外国にこのようなライフスタイルが在ることを意識すべきでしょう。
さて、今夜はこれからファースの家の建主様のお通夜に参列してきます。

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セルフイメージと国家の目指すものは…北斗市

2014-11-26 17:29:48 | ファース本部
数日間インドに滞在しそのインドは、どのような国家体制を目指しているかをしっかりと認識することが出来ませんでした。インドのカースト制度は、何と4000年以上もの歴史に裏付けされているそうで変えようがないとインドの識者は言いきります。

写真はインドの富裕層の邸宅ですがここには、貧民層から2人の警備員、2人の召使い、3人のお手伝いが住込んでおり、妬み根性も優越感も在り得ないのだそうです。
インド民衆は、自分の身分の在りようを「セルフイメージ」しているのでしょうか。

セルフイメージ、つまり貧民層は、「自分はこんなモノ」、とする潜在観念が心身ともに浸透し切っているように思えてなりません。
私達が普段、判断し、選択する心の領域を顕在意識と言いますが、それとは関係なく、日々の生活環境で体験した事、見た事、聞いた事などをそのまま貯蔵している部分を潜在意識と言います。
私達は、この潜在観念の「思い込み」で行動しているようです。

この潜在意識からは、少しずつ脱皮して行かなければ今より開けた未来を拓くことが困難なのでしょう。今まで出来なかった小さな事をコツコツと習慣化させれば、自分に『何でもやればできる』というセルフイメージがついてきます。
インドのカースト制度の利点を生かしながらも沁みついた民分制度の難点を改善するには、それこそ100年単位の長期間を要するのでしょう。

日本に帰国すると既に解散を受けての選挙ムード一色です。
12月1日の告示を前にして選挙戦は中盤に入ったとの情報もあります。
多くの有権者は、「自民党は」「民主党は」「共産党は」などとの潜在意識を沁みこませているようです。争点なき解散、身勝手解散などと揶揄する声が多くあります。

「選挙で政治家が変わっても政治は変わらない」とするセルフイメージをこそ変えなければなりません。確かに野党がバラバラなら選択肢が限られますが、そのような我国の国家体制は、いつの間にか官僚組織によって構築されていたのでしょう。
インドのカースト制度と異なり、我国の官僚制度は、歴史があるわけではありません。

選挙で変えられる選択権は、私達有権者に与えられております。
有権者は、選挙を通じて賢明な選択をしなければ、全てが私達の責任になります。
さて、帰国後初日は予想通りに溜まった業務に追われました。

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インドと言う国の奥深さ…デリー~ガンジディ国際空港~成田~東京~函館~北斗

2014-11-25 15:32:59 | ファース本部
日本には、インドと言う国をこよなく愛する人々が多くいる存在すること知っています。
私も8,000年にも及ぶインド民族の歴史が在ると言うことにとても興味を持ってしました。
ある人は、百年近くも歴史が止まったままと言う人もおります。
例えば、大都市のターミナルの光景は、50年前の上野駅に似ています。

シャキッとして颯爽とビジネスマンが行き来する傍らに、寝そべる老若男女が大勢います。
東京駅などでは、警備員にあっという間に追い払われてしまうことでしょう。
インフラも道路は凸凹、一流ホテルのアプローチの周辺が雑草に覆われています。
交通法規も在るのか無いのか、先に行ったモノ勝的の無秩序状態です。

5日間のインド滞在で目にしたことは、真の民主主義の在るべき姿を見たような気がします。
我国、日本を成功した「社会主義国家」と称する政治評論家がおりますが、言っている意味が分かった気が。日本は、官僚による統制社会なのかも知れません。

衆議院が解散されてこの師走に総選挙となりますが、政治家が変わっても根源的な政治体制が動じることは無いようです。我国は、官僚達が国の隅々まで細かい統制ネットワークを張り巡らしているからでしょう。しかし、確実に淀みがあり、体制改革は不可欠です。

ところがインドはどうでしょうか。世界的にも悪弊だと批判されるカースト制度は、インド国家の歴史を司り、粛々と自分の身分の在りようを受容している不思議な民族です。
インドを発展途上国と評するべきではないように思います。
インドは超大国に肩を並べるだけの技術、知恵工夫を備えており、世界経済を牽引するだけの底力を既に有しています。

そのような牽引する特別な有識者を陰で支えるのが貧困層と言われる人々です。
カースト制度の上級層と中間層、そして低階層の人々は、常に様々な形で表裏一体、この国の体系を為しているように思うのです。
人口12億人社会に根付いたカースト制度は、変えようがないのだという説も理解できます。
写真は、一般民衆が集う市場の付近ですが、ここに金持ちも買い物に来ます。
インドを魅了させる一因のようでもあります。

それにしても、テロを警戒してなのか空港への立ち入りは厳しく制限されておりました。
また、大きな屋敷には、必ず数人の警備員を配置しております。ガンジディ国際空港内は撮影禁止、ネット連結も制限されておりました。ここは羽田です。これから函館に…

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生まれながらに生家の都合で富裕層に…デリー郊外~デリー市内

2014-11-23 22:18:32 | ファース本部
僧侶や軍隊下士官などの家に生まれるとインドカースト制度の最上級に位置するのだと。
ところがカースト制度の最上級層と富裕層とは、必ずしもイコールでないのだそうです。
一昨日、訪れた最下級、貧民層のお宅でも、家があり水道は無くとも電気がつきます。

ところが、橋桁の下や空き地などにテントを張って暮らす人々もいます。
戸籍に記されない人々で、カースト制度の枠には納まらない民衆がいることになります。
これはおそらくインド人口12億人にもカウントされていないのかも知れません。

車が赤信号で止まれば、4・5歳の子供が車に向かって挙って物貰いに寄ってきます。
小さな花束を持って買って下さいと…インド人ガイドさんは、この姿を見れば、同じインド人として、切なくて哀しくなると話していました。インド以外の国の紛争なのでインドに入ってきた難民もいるようです。このような無国籍の人々もおります。

インドのI T産業は世界トップクラスの技術を持っております。超近代的な技術を開発して世界進出を図っており、その技術で事業を行っている人々が、まさにインド経済を牽引していると言えるのでしょう。今日はインドの実業家ある、ミセス ジェンさんのお宅を訪問しました。写真は私の隣がジェンさん、そして現在の社長のご子息のお嫁さんです。
宝石や織物などの貿易商で日本やヨーロッパなどにも出掛けて行くそうです。

ミセス ジェンさんの邸宅は、約150坪、4人家族に3人の女のお手伝いさん。2人の男使用人がこまめに気遣ってくれました。ミセス ジェンさんは、生まれた時から資産家の娘さんで、同じ資産家の方と結婚されております。つまり、生まれながらに富裕層なのですね。

橋桁の下のテントで生まれた子供の生い立ち、貧困層で生まれた人の生い立ち、中間層の家庭に生まれた人の生い立ち、そしてジェンさんのような富裕層で生まれた人達。
それぞれが、その生い立ちを「受容」しているところがインドたる所以なのでしょうか。

富裕層 ジェンさんのお宅では、ご主人やご子息が代々預かった家督を護るため、血の滲むような懸命な努力を行っているそうです。運命を受容することもまた苦労が伴うものです。
さて、今日は、ホマユー廟を観光してからジェンさん宅を訪問し、インド訪問の目的を達したように思います。明日はデリー郊外を視察し、帰国のため国際空港ターミナルに…

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権力者の為す事と、平和とのバランス…アグラ~デリー

2014-11-23 00:23:46 | ファース本部
今日は、早朝の特急列車に乗って2時間半でアグラの街に、そこから車で40分の場所に世界遺産に指定されている総大理石の建造物であるタジマハールに行ってきました。
タジマハールは、時の王様がお妃の亡くなった際の遺言を聞き入れて建造したそうです。
大理石だけで建造物をつくる困難より、大理石を集める方がもっと困難だったと言います。

時の王様の権力は、平民達に様々な要求をしたのでしょう。インドの遺産に限らず、日本の大阪城などの神社仏閣などは、時の権力者の豪権力で建造されたようです。
勿論、権力者は、権力を逸すると追放や粛清などのリスクを追いながらも、民からの搾取と平穏のバラランスを取りながら政治を司っていたのでしょう。

インドには大昔からカースト制度が根付いてきました。
一番の底辺にいる人々の労働力が、この大型の建造物を造る際に活用されたのでしょう。
このタジマハールから車で30分のところにアグラ城が建造されております。このアグラ城もまた、お妃の遺言に沿って建造されたそうです。

写真は終日にわたりアテンドして戴いた、アサヒトラベルのラフール・シャルマさんです。
シャマルさんは、日本の東京大学に相当する、デーリー大学卒のエリートで6ヶ国語を喋れることが出来る秀才です。彼はカースト制度の利点を説明しておりました。

身分制度を悪制と見ることが多いのですが、4階級の身分制は、生を受けた時に決まっており、その身分制で一定の秩序が保持されていると言うのです。
昨日は低民層のお宅を訪問しました。
今日はタジマハールなど、権力者の象徴を目の当たりにしてきました。
そして明日は富裕層のお宅を訪問します。
少しずつインドの伝統文化のルーツが解って来たような気がします。

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身分制度と民の文化度は…インド・デリー市内

2014-11-21 22:04:46 | ファース本部
日本の人々に親しまれている仏教は、インドのお釈迦さまの教えが伝来した宗教です。
このお釈迦さまの教えと一緒に技能や工夫、伝統なども伝わった部分がありそうです。
私達が全国展開しているファースの家は、水分管理で寒さや暑さを防ぐ工夫をしています。

この家づくりにおける水分管理とは、茅葺屋根に蓄えた雨水が夏に暑さで蒸発して家屋内の熱を奪い涼しくし、冬は水分を放散して人のカラダから熱を奪わないようにする工夫を。
数千年も前から、高気密高断熱ではなく水分管理で快適性を保持してきました。
この茅葺屋根の伝来を突き詰めて辿れば、インドだと言うことが解ります。

私は、茅葺屋根の思想を追い求めるだけではなく、その他の知恵や工夫がインドに潜在しているように感じておりました。
インドは、身分に格差をつけるカースト制度を実施しています。日本にも士農工商と言う格差社会がありました。現在も同じような名残が無くなっている訳ではないようです。

インドでは、上流階級、中間上階級、中間下階級、下流階級の4段階に分類されると。
私は、日本でも石垣や城郭などを設計施工し、職人の階級など低層階級だったようです。
私は、職人達の地を這うようなコツコツとした知恵と工夫にこそ、秘訣があると思っています。カースト制度で最も低い階級の人々の暮らしのなかにヒントがありそうな…

今日は、アサヒトラベルさんがオファーしてくれた、ガイドさんの計らいでデリー市内の低層階級と言われる街を訪問しました。水道が無く、給水車に水汲みが日課だと言われるのですが、皆さんが自分の立場や為すべきことを弁えており、総じて明るいのです。

写真は、迎えてくれたSHWETA DHOUHAN さん家族です。前列真ん中がDHOUHANさんで、私の前がお母様です。彼女は来年2月に結婚するのだと彼氏の写真を見せ、家族と一緒に懇談することが出来ました。やはり、同階級のフィアンセだそうです。
その同階級の枠をはみ出すことのない暗黙の了解項目が、社会風土になっているようです。

インドの指導者は、国民から敬愛されているインディラ・ガンジーさんでした。
平和主義者のガンジーさんでさえ、カースト制度をなくする政策はしなかったようです。
身分制度を風土にする方法もあるのですね。明日は、観光の時間を長くする予定です。

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窓の結露と寒さ対策の相談事が…北斗市~函館市~東京都内~成田空港

2014-11-20 15:18:01 | ファース本部
移動中にネット相談にて、窓の結露に関する相談がありました。
九州の方で「築20年の木造在来の戸建てに住んでいます。寒さ対策で窓の断熱工事を考えています。窓に結露している水分は窓断熱をすると、押入れとか便器まわりに付着するのでしょうか。窓枠を樹脂にするか、内窓を付ける、或いは、現状の一枚ガラスを複層真空ガラスに交換するのとどちらが良いでしょうか」

同じような質問回答が以前にもありましたが、「20年前、九州に建築されたと言う事は、当時、アルミサッシに単板(一枚ガラス)の窓が普通でした。この単板ガラスを、複層ガラスに取り替えるだけでもかなりの省エネ対策となります。単板ガラス、アルミサッシのK値は約6.0w/㎡Kくらいです。複層ガラスに取り替えると約⒉5w/㎡Kくらいになります。つまり、窓から逃げる熱を半分以下に出来ると言う事になります。

現在のアルミサッシに、複層ガラス用アタッチメント部材を取り付けると、安価な価格で取り付けられます。複層真空ガラスは確かに相当な断熱効果がありますが、代金が高額のと、本件のようなガラスだけの部分変更の施工には不向きだと思われます。

樹脂や木製の建具を内窓にもう一組、取り付ける方法もありますが、外側の従来サッシの結露を助長してしまいます。出来れば、複層断熱サッシごとの取替えが望ましいのですが、価格的にも複層ガラスをアタッチメント(取り付け枠)で挿入施工する方法が適切です。

結露は、室内を20℃に暖房し、洗濯物や煮物などを行うと、室内湿度が50%くらいなり、この時の露点温度が9℃(9℃以下の部分に結露する)です。
つまりサッシだけで結露を完全に防ぐ事は出来ません。写真は結露画像です。
トイレなどの水周りで換気量が少ない場合、その付近に結露が発生する場合あります。
窓の結露がそちらだけに集中することはありません。
このような質問が多くなる時期でもあります。今日は同じような質問が数通ありました。

今日はこれからインドに旅立ちますが、向こうの住宅事情にも興味があります。
さて、これからこのPCや荷物を出してから出国てつづきに入ります。インドでのネット事情は行って見なければ分りませんが、当地の画像をアップ出来ればと思います。

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雇用制度と優良社員の定義…函館市~北斗市

2014-11-19 17:15:36 | ファース本部
我国で培った終身雇用制度は、まさに我国日本だけの雇用形態だったようです。
しかしながら何の努力もなしで身分が保証される終身雇用制度は、罪悪だと断罪され、能力主義的な制度をとる企業が増大しました。
正規雇用、非正規雇用などと言う言葉すら昔は無かったようです。

アメリカのような自由競争社会では自分を高く買ってくれるところに躊躇なく職場変更し、企業側もまた直ぐに解雇できるのが合理主義、個人主義の特徴のようです。
アメリカは、ライバル企業でも、自分を高く買ってくれる企業だと平気で移籍する国柄であり、日本の企業風土と決定的な相違点だと思います。

会社は、徹底して社員を擁護しその社員が会社を愛し、会社を拠り所に出来るのでしょう。
会社に守られる社員には、愛社精神が育まれ、会社継続の社風が出来上がって行きます。
それが終身雇用制度の大きな利点だと言えそうです。

愛社精神とは、自分と会社の立場を常に心身ともに一体化できるかどうか。
会社を愛すると言う事は、自分自身が会社の一部であり、会社の目、耳、頭脳となれる事が本当の優秀社員の条件だと思うのです。
弊社、福地建装ファース本部では、常に次々と開発プロジェクトを進めております。
黙々と研究しても成果は数年後、十年後、それでも頑張れる姿は愛社精神なのかも。

自分が居なくても会社の業務に影響を与えないとなるとその存在感が無いもの同様です。優秀な社員の条件とは、会社の一部になろうと懸命に努力している姿の有無でしょうか。
自分自身が会社の中でどう位置づけられているかを今一度、意識してみたらどうか。 
「自分は会社にとって優秀な社員か」と、自問自答してみることです。

担当業務の成績や所属部門の実績は、上司との関係、部下は育っているかどうか、また関係する人々に尊敬されているのでしょうか。
この全てに叶っていたとすると本当に優秀な社員と言う事になるのでしょう。
優秀な社員の定義は、会社と同じ立場になる事が出来るかどうかに尽きると思うのですが。

さて、今日も終日一桁台の寒い一日でしたが、常務家族の告別式も終わり、金融機関との懇談も無事に終了しました。
明日からは、カーストなる身分制度が定着しているインド視察出張、その準備に入ります。
写真は、明日行くことになるモノレール乗り場ですが、ビジネスマンが行き交っています。

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個人の願いと大衆の思い…函館市~北斗市

2014-11-18 16:29:34 | ファース本部
このコラムが配信されるころには、様々な課題を積み残したまま衆議院が解散されているのでしょうか。
個人で願っていることと、政治が行うこと、大衆主張の全てがフィットすることなど在り得ない事なのでしょう。

特に政治を語るには、余りにも多くの環境や背景などをもとにした意見があり、その全てに理があるような気も致します。政治における突破力とは、国民全体の安全と平和、幸せを護るため、抵抗勢力を押し退けることなのでしょうか。

明治維新後の我国は、優秀な官僚の優れた企画力と交渉力によって先進国に這い上がったと言われます。
政治家が数ケ月で入れ替わっても何の問題もないのは、まさに官僚の支配によって為されているからなのでしょう。官僚に対する一番強い人事権を有する政治家でありながら、その人事権を行使する場面を作れないままに辞任することが続いてきました。

官僚は、政治家がいなければ思いのままに国家体制を操作しているように思えます。
事実、官僚王国と言われるような仕組みが出来上がったと言われます。
官僚は、出世コースから逸れると次の職場の天下り組織を星の数ほど構築してきました。

先の政権が、その官僚組織を解体しようと作った「事業仕分け」なる手法は、大いに期待したものの、何の権限も与えられないパフォーマンス的なショーで終了に。
全てが優秀な官僚に操作されているようにも感じたものです。

現在の政治環境は、誰が政治を行ったとしても、優秀な官僚達と上手なコラボレーションを行って、国民全般から支持される政策を実践できるか否かなのでしょう。
このような我個人の願いすら、大衆願望とフィットしているかどうも解りません。

今日は、弊社ハウジング事業部担当の小泉常務の義母の葬儀に……
彼の奥さんは、4ヶ月前に闘病の末にガンで亡くなり、同じガン闘病していた義母も。
諸行無常と言いますが、個人の願いの儚さを感じてしまいます。

私達役員が、葬儀などで出入りしても業務に影響を与えることは殆どありません。
会社が組織化された証しなのか。我社も少し官僚的な一面も見え隠れするのですが。
写真は、未決済書類を決裁して総務に回しました。さて、これからお通夜に参列です。

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妬み恨みからは何も生まれない…函館市~北斗市

2014-11-17 18:03:09 | ファース本部
平和な社会での生活の中にでも、降って沸いたような予想もしない不運に見舞われたり、大病をしたり、また思わぬ負債を抱え込んだりする事もあります。
しかしながら、どのような危機に遭遇しても、あの忌まわしい世界大戦のような戦乱を生き抜いて来た先人達より、はるかに小さな出来事のように思えてしまいます。

私達日本人は、命に関わるような大きな試練に対し実に強いパワーを潜在しています。
しかしながら哀しい事、寂しい事、人の言葉や態度に心を病むなど、わりと小さな事には、弱いようです。
ネット社会の中では、取るに足らないような話題が勝手に行き交っており、その中身の大半が憎しみ、嫌悪、嫉妬などが要因となっているようです。

私達は生き死を決するような試練に強くとも、小さな日常トラブルに遭遇すると、何とも情けないくらいに脆くなってしまうようです。
人生の過酷さに耐えても、些細な心の傷、や恐怖などで苦悩し、心の病などになり、再起不能に陥る場合もあると言います。

考えみると嫌悪、憎しみ、嫉妬などは視点の持ちようであり、小さな悩みに過ぎません。
後になって振り返ってみると、その問題の実に小さい事に驚くこともあります。
どうしてそんな小さな事で悩んだのかと思い出し笑いをする程度のことも。
さらには、嫌悪、嫉妬から創りだせる真の幸福などは絶対に在り得ません。

今日は、あるユーザーさんから施工業者に対する恨み辛みばかりが記述された相談がありました。
その殆どが、他人から聞いた事、ネット見た事、隣の業者と比較した事などです。
施工業者に対する恨み辛みの延長で見聞きした情報は、その全てがネガティブになります。

あなたの責任でその業者さんに施工させた現実を忘れていませんかと、問うってみました。
視点を替えての業者さんとの遣り取りを進めた結果は、一気に解決することに。
要点は「その業者さんの良かった事」を引き出すことです。意外と多いものですよ。
今日は哀しいこと、想定実験が上手くいったことなどが…

人生は悪い事ばかりではないのです。写真は午後に通った啄木小公園、澄んだ空気でした。

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温暖地の高気密・高断熱住宅…北斗市

2014-11-15 17:00:15 | ファース本部
寒くなりましたが、暖かく過ごすためには家の隙間をなくして断熱性能をあげること。
しかしながら「高気密・高断熱住宅」と聞いただけで鬱陶しくなるような感じを抱くのが日本人の家に対するイメージだったようです。
高温多湿な我国の気候風土では、「風通しの良い」が良い家の定義でもあったようです。

本州で最も平均気温の高いのが宮崎県です。この温暖地と云えども真冬の外気温3℃、住宅内部では、この屋外気候と大差のない室内気温です。まさに過酷な住まい環境です。
私達のファースの家は、真冬に酔っぱらって帰宅し、玄関先で寝てしまい、朝になったら凍え死ぬと言う笑えない事件が多くあった時代があります。

厳寒地の高気密・高断熱化は、いわば人道的な成り行きから進化した要素もありそうです。
しかし、家を開け放す開放の文化が根付く本州、特に九州四国などでは、家に断熱材を充填することにも関心を示さなかったのです。
宮崎県では、私達の仲間達
が北海道仕様とさほど変わらない、温熱性能(Q値1・5)のファースの家を多く建築しています。宮崎は4月~11月までの8ヶ月間も冷房をします。
冷房対応型の機能を持ったファースの家だからだと思ったのですが真意は、むしろ冬に温かいことがファース採用の最大要因だったようです。

13年ほぼ前、あるご縁で宮崎市の㈲ハウスケア岩切、社長の岩切辰夫さんと意見交換の出来る機会がありました。その後、真冬に訪問した宮崎の家の中の寒いのには驚きです。
岩切社長は、「冬が寒すぎる。だからこそファースの家を!」と言います。

温暖地域では、厳寒地のように酔っぱらって寝込んでも凍死する恐れはありません。
ゆえに家の断熱に意識が回らなかったのは理解出来ます。
しかし、岩切社長の着眼はしっかりと的を射ておりました。

岩切社長の仲間である宮崎市内の大塚工務店さん、鹿児島との中間点にある都城市の清栄建設さん、更に宮崎市山沿いの田野町のカワコウさん(写真はカワコウさんが建築したファースの家)が加わり、宮崎ファース4人組は常に情報交換を行ないながら良い家づくりを競い合っています。

日本の家の伝統文化である解放の思想では、百年を超える住宅寿命を誇ってきました。
しかし、安易な高気密高断熱は、あっと言う間に家が粗大ゴミ化していったのも事実です。
「伝統」への愛着は、思想的伝統を生かした住宅システムでなければ浸透しないのです。

今日はアメリカのシアトルから珍しい建材や機材の紹介で、北斗市本社に建材貿易商社経営のケリーアンダーソンがご来社されました。


アメリカの住宅業界の技術常識と日本の伝統技術文化の整合を図ることも必須のようです。

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省エネと健康で寒さを乗り切ろう…北斗市

2014-11-14 18:07:52 | ファース本部
雪の少ない道南でも今朝は、5センチほどの降雪がありました。
寒くなると身体を動かすことも億劫になるものです。
特に高齢者になるとカラダを動かす機会が少なくなり、その結果、動脈硬化などが進行し、疾患率は高まって行くのだそうです。

カラダを動かすことが習慣になっている人は、カラダの内部で熱を燃焼させてくれることから「即暖作用」が起きて健康なカラダを保持し易いと言うエビデンスもあります。
それは、充分に判っているのでが、どうしても縮こまってしまうのですが…

寒いから動きたくないのか、動かないから寒くなるのかの理屈はともかく、寒い時、自分の身体を動かす事で様々な健康調整が出来ると言うことです。
暑さと湿気の多い時は、身体の置き場所がないのですが寒さは自分で調整が出来ます。

この寒さを振り切るのは暖房もひとつの方法ですが、体調を見ながら、思い切って身体をダイナミックに動かす事も良いのでしょう。身体が動けば筋肉も収縮し合い、血流が活性化して身体エネルギーが燃焼して温まり、省エネにも貢献するかも。

空港や駅などの移動やオフィス内の移動は、出来るだけ階段を使い、少し遠回りしながらエネルギー消費をさせる事でメタボ対策や体調管理にも役立ちます。
専業主婦の方は、家で掃除機を使わずに、掃き掃除に切り替え、昔ながらの雑巾拭き掃除、買い物も徒歩や自転車などにして身体を動かす事を習慣づけると良いのでしょう。

寒い家では、高齢者ほど猫のようにコタツで丸くなって過ごした場合、心疾患や脳疾患に掛かり易くなるとのエビデンスが多く存在します。
家の中か隅々まで温かく過ごせる家は、運動量も自然に増え、そのため重篤な疾患率も大きく減少するようです。家の温熱性は、健康寿命を伸ばす効能も確かのようです。

今日は役員会、来客対応、全体ミーティング、そして業務メール返信などで過ごした一日でした。今日の北海道は冷え込み、旭川がプラス気温にならない真冬日だったと言います。
北斗市も終日にわたり寒かったのですが会議室では暖房不要の熱い議論が交わされました。
写真はファースの家のAIキットコントロールユニットですが、天井裏設置の高機能エアコンの温かさが床下、壁中、天井裏の通気層から輻射熱で温かくなる様子が解ります。

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