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すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

かみ合わない話

2015-08-18 23:57:01 | ひとりごと
 今日、ある病院で退院前のカンファレンス的なものがあった。的な・・・と言うのは、ちゃんと担当者が揃って会として開いたものではなかったからだ。
 その方は、それまでご自分で家事も何も全部出来ていた方だが、ご高齢でもあり、入院中の機能低下も心配なので、ご家族は介護申請して、家に戻ったら家事援助を・・・と段取りしている。
 さて、昨日まで担当のソーシャルワーカーさんから関係者に何度か情報が入ったが、それがいまひとつはっきりしない。
 「すぐにでも退院出来ます。」
との内容の後、午後になって、
 「言い忘れてましたが、車椅子です。」
と言って来たらしい。
 そこ、ものすごく重要ではないだろうか?車椅子生活ではビジョンが全然違う。
 あまりに状態が観えないので、担当者と同行したのが、今日の運びだ。
 ご家族とソーシャルワーカーさんと担当看護師さんにも仕事の合間に入ってもらって話を聞いた。ご本人に最初に会うと、お元気そうで何よりだったが、トイレは居室のポータブルトイレを使用しており、まだ居室から外への歩行はしていないという。ソーシャルワーカーさんによれば、理学療法士がついて歩行器を使っての足踏みはしていると言う。
 「退院前に生活リハビリ的な事はしないのですか?」
と聞くと、
 「リハビリの先生はリハビリしてくれていますが、急性期の病院なのでリハビリはそんなにしません。リハビリは転院して専門の病院でしてもらいます。」
と言う。まあ、バリバリのリハビリをしないのは知っているが、そうではなくてごくごく一般的に考えて、家での生活を想定してのリハビリはしないのか?
 「それでは退院後の自立に不安があるので、ご自分で廊下を歩けるか、ポータブルではなくトイレに行けるか試していただけませんか?」
 これならリハビリではないので、確認だけしてもらえば大丈夫と聞いてみた。すると、
 「看護師は忙しいので、一人ひとりにそんな確認は出来ません。」
と言う。
 「いえいえ、それほど大変な事をお願いしているのではなく、退院許可が出るくらいなのだから、普通に廊下を歩く許可とか、トイレに行く許可とかを入院中に出してもらえないのですか?そうすれば、確認出来ると思うのですが?」
 「許可を出すのは私ではないので・・・。」
 「勿論先生だとは思いますが、歩行やトイレの許可が出ないのだとしたら、転倒の危険があるなどの判断だと思うので、それならリハビリが必要なので転院を検討も必要かと思いますが、帰って大丈夫かどうかの判断材料が欲しいだけなんです。」
 そんなやりとりの最中、
 「帰ってからのためにも介護申請をしてください。」
と、3回は言った。その都度、
 「ですから介護申請はしてます。近々退院出来そうだとも伝えてます。」
と説明した。何故伝わらないのか不思議だった。
 結局、判断材料ももらえないまま、病室に戻ると面会に来ていた他の方が、
 「今リハビリの先生について廊下を歩いた。」
と話してくれた。
 ・・・・・。全然話が違うじゃないか。あーだこーだ言わずに、理学療法士や主治医に聞いてくれたらすんだ話じゃないか?
 で、明日にでも退院して・・・という話になったのだが、その後、
 「今日初めて歩いてもらったので、経過を観たいので後数日リハビリしたいと先生が。」
と連絡があったらしい。さもありなん。それが普通だと思う。
 このソーシャルワーカーさんを通さなければ、ものすごく話は簡単だった気がするのだが・・・。

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コメント (3)
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