すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

山の中の移動

2015-08-27 20:46:17 | ひとりごと
 田舎でこの仕事をしていると、どうしても山道の運転が必須となる。勿論ヘルパーさんなどは時間内に移動しなくてはいけないので、運転も上手だし、道もよく知っている。
 私はヘルパーさんほど縛りが無いので、それまで「分かりきった道」だけ通れば何とかなっていた。しかし、土砂崩れなんかがあったり通行止めがあると、迂回路を知らないと困った事になる。
 そもそも、山道にはこれといった目印が無い。以前あるケアマネが上司に教えられた目印が大きな銀杏の木だった。ところが冬になって黄色い葉が落ちると、遠くからは全く目印にならない。
 そしてお墓。これもいたるところにあるので、目印とは言い難い。
 今日担当様を訪ねて、次の訪問先に行く時に、途中工事中で通行止めがある事は知っていた。しかし、時間内に移動して、訪問して戻るとなるとかなり無理がある。だから、迂回路を使う事にしていた。
 すると昨日のやり取りを(私が訪問のアポイントを取っていたのを)聞いていた担当様が、
 「そこへ行くなら、ここからあの道じゃなくて、この道を通って行けば一本道であそこに出る。」
と教えてくださった。それならばかなりいい場所に出るので、詳しく教えてもらった。
 「いつも通る迂回路じゃなしに、手前の道をずっと行ったらな、初めての家がAさん家で、車が1代あるけど人はおらんけん。しばらく行ったらBさん家じゃけど、やぶの中で見えんけん。その後ずっと行ったらCさんDさんの家じゃけど、空き家じゃけん。まあ、この道を通って人に出会う事はまずない。」
・・・・。一本道だよね。本当に迷わないのか?ここで迷ったらアウトな条件じゃないか・・・。
 とは言え、他に方法もなく行く事にしたのだが、行きはどうしても入り口が分からなかった。と言うより、ここしかないよな~という道があったのだが、小さい木が倒れかかっていて(通れないほどではない)、先が不安になったので、知っている迂回路を使った。そして帰りに教えてもらった迂回路を逆走してみた。と言うのも、逆は入り口がとても分かりやすい場所だったからだ。
 果たして逆走してみると、確かにDさんCさんの家らしき物があり、かなりいくとAさん宅らしい車のある家があった。ただ、何と一人歩いている人に出会った(笑)。そしてAさん宅から暫く行くと、小さな倒れかかっている木を発見。どうやら道は間違ってなかったようだ。
 それにしたって、本当に田舎での移動は大変である。改めてヘルパーさんを尊敬する。

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コメント (2)
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