みちのくの山野草

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藪川地区開拓地再訪(10/8)

2018-10-11 10:00:00 | 伊藤勇雄関連
 先に〝伊藤勇雄顕彰会(9/8)〟で投稿したように、『露草協会』会長高橋征穂氏に誘われ、去る9月8日に一関の川崎で行われた同顕彰会に参加したのだが、その際に見た北上川沿いに建つ「顕彰碑」には、
 戦後、紫波郡煙山村、外山高原藪川地区開拓地に開拓者として入植(五十三歳)。電気を導入し、生活改善に努める。また岩手県教育委員長として、教育の民主化に取り組む。 一九八六(昭和四十三)年、六十九歳のおりに南米パラグアイ共和国のイグアス移住地の一角に、「人類文化学園」と称する理想郷を建設せんとして家族と共に移住。
などということがと刻されていた。さらに、参加された方々のお話をお聞きし、伊藤勇雄が如何に素晴らしい人であるかということを理解するのに時間を要しなかった。
 そこでその後、まずは外山高原藪川地区開拓地を9月18日に訪れ、「開拓之碑」などを見て廻ったた。そしてそのことを高橋氏に伝えたところ、「私も行ってみたいな」と言われたので、この10月8日、同氏を案内して藪川地区開拓地跡を再訪した。
《1 外山御料牧場跡地》(平成30年10月8日撮影)

《2 》(平成30年10月8日撮影)

《3 》(平成30年10月8日撮影)

《4 「開拓之碑」と高橋征穂氏》(平成30年10月8日撮影)

 
 その後、往時を偲ぶことができる場所を廻った。
《5 サイロを背にする高橋征穂氏》(平成30年10月8日撮影)

《6 廃屋》(平成30年10月8日撮影)

《7 色付き始めた牧野》(平成30年10月8日撮影)

《8 マムシグサ》(平成30年10月8日撮影)

《9 ノコンギク》(平成30年10月8日撮影)

《10 先に訪れた際に初めて見た木の実》(平成30年10月8日撮影)

《11 何者か未だ分からず→ケヤマウコギ<*1>》(平成30年10月8日撮影)


 その後、伊藤勇雄と一緒に入植したという白沢菊治郎氏宅を訪ね(前回も立ち寄らせて頂いた)て、色々と貴重なお話しをお訊きすることができた。
《12 白沢菊次郎氏ご夫妻》(平成30年10月8日撮影)

 本州で一番寒いという事で知られている藪川だから、入植後の御苦労は如何ばかりであったであろうかと私は推し量りながらも、笑顔を絶やさずお話をして下さるご夫妻の穏やかさに、ご夫妻はお幸せなんだということがよくわかった。
 そして、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」はやはり普遍的な真理ではないということを、私は確信した。「幸福」や「幸せ」とかはそんなものではなくて、その人の感じ方なのだ、と。もし、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」が普遍的な真理であるとすれば、今まではもちろんのこと、これからも個人の幸福はあり得ないわけだが、こうやって幸せが溢れている開拓者の老夫婦がおられるのだから。
 そして、
《13 庭に干していた胡桃の実》(平成30年10月8日撮影)

を沢山私も貰ったし、高橋氏はそれ以外にも、タイマツバナ、そして以前から欲しい欲しいと言っていた白樺の苗木も貰った。

 白沢ご夫妻の幸せを分けて貰ったとも言える私は、「そういうことなんだよな」と心の中で何度か繰り返した。

<*1:註> その後、知人を介して、知人の知人からこの木の実は「ケヤマウコギ」の実だということを教わった(平成30年10月12日)。私は自分が持っている樹木図鑑に載っていなかったので、あまり調べもせずその名を知ることは諦めていた。ところが、この「知人の知人」さんは、探究心が旺盛で、しばしば私がわからないでいる草木の名前を教えて下さる。感謝しております、ありがとうございました。

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