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《『續 土に叫ぶ』(松田甚次郎著、羽田書店)》
では今回からは、『續 土に叫ぶ』の記述内容の中に甚次郞が「時流に乗り、国策におもね」たと誹られる謂われとなるものが書かれているのだろうか、ということを調べてみたい。
そこでまずは目次を見てみると、「二 戦時農村生活の實際」という章があったので、このタイトルであればそのような事柄が書かれている可能性が高いから通読してみよう。
その章の最初の項は「睡眠について」だ。が、とりわけ戦時下ゆえの際立った方法論が書いてあるわけでもなかった。
次の項は「起床について」であるのだが、目立ったのはせいぜい、
戰時下お互に朝早起を勵行し、この多端な時に處したいものである。官廰での少ない人々も、事務繁忙もお互が一時間早く起床出勤したら非常な効果をあげることは間違ひない。
〈『續 土に叫ぶ』(松田甚次郎著、羽田書店)85p〉というようなことが書いてある位であった。実践や活動ではなくて、希望や推測を述べているだけだ。
というわけで、ここまで調べてみた限りでは、その記述内容によって、甚次郞が「時流に乗り、国策におもね」たと誹られる様な実践や活動があったとは言えない。そして、以下の項について投稿は割愛するが、それは同様なものであった。
よって、この章までの内容であれば、「時流に乗り、国策におもね」たと誹られる謂われはないと言えるだろう。
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《出版案内》
この度、『宮沢賢治と高瀬露―露は〈聖女〉だった―』(「露草協会」、ツーワンライフ出版、価格(本体価格1,000円+税))
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を出版しました。その目次は次の通りです。
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そして、後書きである「おわりに」は下掲の通りです。
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なお、この『宮沢賢治と高瀬露―露は〈聖女〉だった―』(「露草協会」、ツーワンライフ出版、価格(本体価格1,000円+税))は現在、岩手県内の書店で店頭販売されておりますし、アマゾンでも取り扱われております。
あるいは、葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として当該金額分の切手を送って下さい(送料は無料)。
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