みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

恩師(賢治の甥)のある嘆き

2019-08-10 10:00:00 | 子どもたちに嘘の賢治はもう教えたくない
《ルリソウ》(平成31年5月25日撮影)
〈子どもたちに嘘の賢治はもう教えたくない〉

 今から約半世紀前の大学四年生の時のことだが、私が進んだ講座に新任の教授が赴任した。その教授がある時私たちを前にして、
 賢治はあまりにも聖人・君子化され過ぎてしまって、実は私はいろいろなことを知っているのだがそのようなことはおいそれとは喋れなくなってしまった。
という意味のことを嘆いたことがある。
 さて、なぜこの教授はこのようなことを嘆いたのか。それはその方は岩田純蔵とおっしゃる教授であり、岩田豊蔵の長男、すなわち賢治の妹シゲの長男(すなわち賢治の甥)だったからだ。それ故に私は、なるほどそういうこもあり得るのかと気付くとともに、かなりショックだった。それは、その頃私が尊敬していた人物はまさに賢治だったからなおさらにだった。
 そこでその後は、巷間流布していいる賢治に関する通説等の中には本当は違うところもあるのかと、恩師の嘆きがずっと気になっていた。とはいえ、仕事に従事している間はそのようなことを調べるための時間的余裕が私にはなかった。
 それが十数年前に無事定年となり、私はやっとそのための時間を持てるようになって賢治のことを調べ続けることができた。すると、常識的に考えればおかしいと思われるところが、特に「羅須地人協会時代」を中心にして幾つか見つかった。そこでそれらの検証等をしてみた結果は、やはり皆ほぼおかしかった。そして、これらのことなどが、恩師が嘆いていたことの具体例だったのだろうと私は得心したのだった。

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 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』

             〈平成30年6月28日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
 その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました
 そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813

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