新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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エゾシオガマ:蝦夷塩竃(晩夏の花と実・栂池自然園10)

2012-09-22 17:04:01 | 植物観察1日1題

栂池高原に多いオニシオガマ:鬼塩竃は05年9月4日記事で紹介していますが、湿地帯に黄白色の花をつけたエゾシオガマ:蝦夷塩竃(ゴマノハグサ科シオガマギク属)も見えました。
本州中部地方以北、北海道の高山帯の草地に生える多年草で、束生しほとんど分枝せず、高さ30~50cmになります。
葉は互生し、へりには大きさのそろった重鋸歯があり、根生葉は花期には消えます。
7~9月、上部の葉脇に黄白色の花が1個ずつつき、花冠の長さは約1.5cm、上唇は細長く尾状にとがり、下唇は浅く細長く3裂し、中裂片ごく小さくなります。
和名の“塩竃”は、葉まで美しい(ハマデウツクシイ→浜で美しい)というところからきているといい
この仲間の多くは細かく切れ込んだ葉をもっていますが、このエゾシオガマの葉は三角状披針形で、切れ込みのないグループに属します