新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

初秋の栂池高原(1)オニシオガマ:鬼塩竃

2005-09-04 06:25:43 | 植物観察1日1題
(8月23日、激しい雨の中、栂池自然園を歩きました。前日訪れた八方尾根とは、高度はほぼ同じでも、地形や地質の違いから植生の様は大きく変わっています。しばらくは初秋の栂池高原の草木の便りをお届けします。)
水辺にオニシオガマ:鬼塩竃(ゴマノハグサ科)が咲いています。
本州中部以北の日本海側に近い山地帯~亜高山帯のやや湿ったところに生える多年草で、
花は桃色で茎の先にまばらにつきます。花冠は長さ3.5~4cm、上唇は舟形でやや湾曲します。下唇は3裂し長片は円形です
全体に白い毛が多く、葉は羽状に全劣し、裂片はさらに羽状に深裂しふちに鋭い鋸歯があります。実はこの特徴ある葉が、和名の“塩竃”の由来となったそうで、葉まで美しい(ハマデウツクシイ→浜で美しい)というのですが、かなり苦しいこじつけのようです。
高山植物には、シオガマの仲間は多く、色や形もさまざまで、山歩きの人の目を楽しませてくれます。