池河内湿原を取り巻くように、これも湿地を好むハンノキの林が広がっています。これが周囲の陸とつながって、湿地全体の陸化を進めているので、湿地生態系の保全の面で懸念されていますが、それはそれとして、矮性化した中央部分をふくめて新緑のハンノキ林は実に美しい景観を形づくっています。
そのハンノキ林の樹下をサワオグルマ:沢小車(キク科キオン属)が明るく彩っています。
本州中部以南の山間の湿地や水中に生える多年草で、高さ50~90cmになり、5~6月、茎の頂部散房状に直径3.5~5cmの黄色の頭花をつけます。
和名はオグルマに似て、水辺に生えるからとしごくまっとうです。