月桂樹(クスノキ科ゲッケイジュ属)が黒い実をつけています。
地中海沿岸原産の常緑高木で高さは12mぐらいになります。
日本への渡来は1905年ごろ、日露戦争の勝利の記念樹として各地に植えられたといいます。
ギリシャ神話では、太陽神アポロンは、おっかけっこの末、ゲッケイジュに化したニンフのダフネを愛し続けます。
そして、年中緑を保ち、浄化の力を持つこの木の枝で作った月桂冠を、優れた詩人や、競技の勝利者に贈るようになります。
葉や花にシオネールなどの精油を含むので芳香があり、乾燥した葉はローリエまたはぺイリーフと呼ばれ、肉料理などに使うポピュラ-なスパイスになっています。
雌雄別株で、日本には雌株が少ないそうですが、万博公園の世界の森で実をつけた木に出合ったので、花より先に実の登場になりました。