「からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ…」
白秋の詩「からたちの花」で歌われた、カラタチ:枳殻(ミカン科カラタチ属)の黄色い実がなっています。
秋黄色に熟する果実は、直径3~5cmの球形みかん状果で、表面に軟毛があります。
果肉は黄色で香りがよいのですが、苦くて種が多く、橘実と呼ばれ薬用にされるものの、食用には適さないといます。
鋭い棘の中に潜むこの実を撮影するのに難儀をしました。この棘は葉の変化したものと見られています。食用に適さないというこの実を守るには少し過剰防衛気味です。
・カラタチの花(06年5月13日記事)