新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

セツブンソウ:節分草(雪間の春)

2008-03-12 17:27:36 | 植物観察1日1題

3月8日仲間と丹波篠山へセツブンソウを訪ねました。
雪の多かった今年は、まだそこかしこに残雪がありました。例年なら同じ時期に咲くキクザキイチゲ、アズマイチゲなど仲間のスプリングエフェメラル(春の儚い命)たちは、花にはすこし早いようでしたが、セツブンソウ:節分草(キンポウゲ科セツブンソウ属)だけは、名のとおり節分の頃に咲く花とあって満開でした。
山地の木陰などに生える多年草で、多くは石灰岩地に群生します。葉は5角形の各片に中央部が深く切れ込んだ形で各裂片は羽状化し、花の下には切れ込みのある輪状の総苞葉があり、上に1花をつけます。5枚の白い花弁と見えるのは萼片で縦しわがあります。花弁は退化して黄色の蜜腺になっており、薄紫色の葯はこの花弁(蜜腺)より長くなっています。中心の紫と黄色が白い花弁によく似合っています。
ここ3年、毎年セツブンソウを訪ねて春の息吹に触れるのを楽しみにしています。この“むかご”
も3年連続の出稿となりましたが、雪間に咲く今年のセツブンソウも気に入っています。
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