道端に彼岸花に似た細長い葉を出しているのはキツネノカミソリ:狐の剃刀(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)です。ヒガンバナよりは葉色が白っぽく葉幅もすこし広くなっています。和名は、春先に伸びだして、7~8月の花どきには枯れてしまうこの葉の形からきているそうですが、どこが似ているのかといわれると答えに窮しそうです。
夏、葉が枯れた後、花茎が伸びて高さ30~50cmになり、オレンジ色の花をつけます。
全国に広く分布し、原野や山麓に生える多年草ですが、当地ではキツネノカミソリより、花が大形で、雄しべが花より長くて外に突き出るオオキツネノカミソリのほうが多いようです。(05年8月7日記事)