この何年か、早春に丹波篠山に咲く花を訪ねるのが慣わしになっています。
その中のひとつユキワリイチゲ:雪割一華(キンポウゲ科アネモネ属)は、晩秋に新葉を出して冬越しし、雪の中にすでに芽を出していることから"雪割り“の名があります。
今年は篠山の郊外でも雪が多かったとか、8日に行ったときもそこかしこに残雪がありました。雪割りといっても、雪に埋もれていては花も遅いらしく、いつもの場所のユキワリイチゲは葉はあってもほとんどは蕾でした。
たまたま昼食に立ち寄ったレジャー園地内の小川沿いに陽を受けて開花しているユキワリイチゲに出会いました。花弁と見える萼片が紫色を呈するのでルリイチゲの名もあるこの草ですが、陽が当たらないと開花しません。色を見て、そういえばこの草を何回も見ているのに紫色の“花びら”をばっちり見たのは初めてだったのに気がつきました。