新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ベニバナトチノキ:紅花栃の木(やはり洋風)

2006-05-21 06:04:07 | 植物観察1日1題
ベニバナトチノキ:紅花栃の木(やはり洋風)2006.5.21
万博公園の世界の森で、いっぱいに鮮やかな赤い花をつけている木の写真を撮っていますと、二人連れの中年の女性が通りかかって、何の木かと尋ねますので、これはベニバナとチノキといって、パリなどヨーロッパの街路樹で有名なマロニエ(セイヨウトチノキ)とアカバナアメリカトチノキとの交配でできたものだと話しました。
するとその婦人は、納得顔で、これがマロニエですか、つい最近スペインへ旅行した時、現地の街路沿いにこの木が一杯花をつけていたので気になっていた、尋ねてよかったといいます。こちらはこちらで、今は、ヨーロッパでも、マロニエに代わってベニバナトチノキが植えられていることを教えられたわけです。(よく見るとこの木の下に“マロニエ”と彫った大理石の銘板がありました。トチノキの仲間を総称してマロニエといっているのでしょう)
1920年ごろ作り出されたベニバナトチノキ(トチノキ科トチノキ属)は、木全体が大きくならず、小さい頃からよく花をつけるので、最近は、トチノキやマロニエ(セイヨウトチノキ)に代わり、街路樹や公園樹に多用されています。
この木は結実することは少ないのですが、日本のトチノキの実と違って、これらあちら系のマロニエの果実には棘があるのが特徴です。以前友人がパリから拾って帰ったマロニエの実をもらい、あまりにも栗に似ているので齧ってみたら、猛烈なエグさで、何度口をゆすいでも消えず往生したことがあります。