簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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金剛山 遍照寺 法界院(津山線・乗り潰しの旅)

2019-05-29 | Weblog

 山門近くにあった仮停車場が廃止され、一キロほど離れた地に新駅「法界院」
が出来た。駅名の由来になっている真言宗のお寺「金剛山 遍照寺 法界院」は、
今では駅前から線路に沿って北東に1.3Km,20分ほど歩く事になる。

 市街地に近い標高80m程の小高い山の中腹に有る寺は、天平年間に報恩大師の
開創と伝わる古刹で有る。地元では、「三野の観音さん」と慕われる、中国観音
霊場第五番札所であり、百八観音霊場第七番札所だ。





 入母屋瓦葺の重層八脚の山門(仁王門)は、県下でも屈指の規模を誇り、その
姿は勇壮・重厚で、風格を滲ませている。
天井には、クジャクや、鳳凰、竜などが見事に描かれていて、見応えが有る。

 門を潜ると石の階が延び、それを登った先には簡素な作りの二天門が建っていて、
豪華な山門との対比が面白い。境内からさらに石段を登った正面に、安政二年建立
の本堂が、その右にお大師堂、更に立派な石垣の上に一際高く鐘楼が建っている。
左に書院・客殿が有る。
市街地にあるのに広い境内を持ち、樹木なども多く、よく手入れが行き届いている。





 本尊は秘仏とされる桧の一木一体造り、高さは103.7センチの聖観世音菩薩で、
これは聖徳太子作とも伝えられ、国の重要文化財に指定されている。
その脇を固める多聞天と持国天は、元々は二天門に祀られていたものらしく、何
れも平安時代の藤原中期の作と伝えられている。





 本堂の石段下に建つ高さ2.22mの石灯籠は、慶長年間の建立で、地元の豊島
凝灰岩石で作られたもので、完存する貴重な作例として県の文化財に指定され
ている。(続)



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