簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

湯の峰温泉(日本一路線バスの旅)

2018-08-10 | Weblog


 この地のタクシーはたった一台しか無いと言う。
「門前にいませんでしたか?」と聞かれ、「鳥居の前に確かプリウスが停まっ
ていましたよ」と言うと「それです」とのこと。
次の目的地湯の峰温泉まで予定していたバスが無く、タクシーで行かざるを得
なくなり、観光案内所の職員にお願いした電話が通じすぐに来てくれると言う。



 「熊野本宮大社」前から15分ほど、湯の峰温泉のバス停前でタクシーを降りた。
目に飛び込んできた町並みは、雰囲気の有るなかなかのものだ。随分と人も多い。
古道歩きのハイカーの団体であろうか、華やかに装った賑やかな塊が幾つも見受
けられる。温泉街入り口の駐車場に車を止めそこから歩いてくる家族連れやカッ
プルに交じり、外国人観光客が随分と目につくのは世界遺産登録の効果で有ろう。



 温泉街の中央を湯の谷川が流れ、それに沿うように国道311号が通り、それを
挟み込むように両岸には旅館や民宿、食事処、ショップなどが、どこか懐かしい
香りを漂わせながら、凡そ300メートルほどの町並みを形成している。



 熊野本宮温泉郷の一角を占める「湯の峰温泉」は、1800年前に発見されたと
言う日本最古の温泉で、古くから熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として栄えた
ところだ。



 熊野信仰が栄えた中世には、「蟻の熊野詣」と言われるほど参詣の人々が途
絶えることもなかったと伝えられている。
そんな時代、街道を歩き疲れた参詣者が、やっとの思いで辿り着いた当地で、
参詣前に長旅の疲れを癒し、温泉粥を頂いて心身共にお清めをしたと言う。(続)



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