簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

お城と武家屋敷 (JR乗り潰しの旅)

2013-02-06 | Weblog


 島原城は島原を代表する観光地だ。
その天守閣は、明治維新に解体され石垣を残すのみとなっていたが、昭和39年に安土桃山
時代の様式を残す優美な姿で再建された。黒瓦葺白壁総塗込の天守は高さが35メートルも
あると言う堂々とした造りで、どっしりと均斉のとれた姿を構えている。



 ここでは鎧武者や忍者が、パフォーマンスで観光客を出迎えてくれる。
また観光客には無料でこれらの衣装が借りられるのでサムライや忍者に変身し、記念
撮影することも出来る。
近代的な五層五階の城内は、切支丹や郷土・民芸資料等の資料館となっている。



 お城の西側に鉄砲町と言われる一帯があり、往時の武家屋敷が残されている。
この辺り一帯には、いわゆる徒士組み下級武士の屋敷が690戸あったとされ、今に残る
3軒の屋敷を無料で公開している。



 屋敷は石を積み上げた塀で囲われている。
その屋敷前の通りの中央に流れる水路は、近くの“熊野神社”を水源としたもので、
当時の上水道だ。それは貴重な飲料水として厳重な管理が行われていたらしい。
この水路が落ち着いた雰囲気でこの一角を引き締め、風情を一層引き立てている。

 屋敷前の小道を貫くこの水路は、今でいう中央分離帯のようにも見える。
昔の侍も、ここを右側通行していたであろうか・・・。





 武家屋敷の休憩所では、島原名物の“寒ざらし”を味わう事が出来る。
もち米で作った団子を冷水で冷やし、ザラメ、黒砂糖と島原の湧水で作った特製の
“みつ”を掛けたもので、団子のもちもちを感じながら黒蜜の甘さをからめて食べる。



 もともと島原は雲仙山系の湧水の豊富なところらしく、湧水群は環境庁の「全国名水
百選」に選定されているだけに、その水を使いその水で冷やされたお菓子は何とも言え
ない素朴な美味しさである。(続)


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