

心配した宿も押さえることが出来、いよいよ遍路が始まる前日、荷造りに余念が無い。
天気を調べてみると、当地の最高気温は25度くらい、期間半ばに若干曇る日があるようだ。
降水確率は40%だが、幸い雨マークは付いていない。
今回は、千メートル近いところまでの山登りが待っている。
山の上は恐らく20度前後になるだろう。
微妙な気温では有るが、やはり防寒用のヤッケは外せない。
足回りもしっかりしないといけないから、登山用の厚手の靴下を持って行こう。
雨マークが付いていないとは言え、雨の備えも必要だ。
下着の着替えが三日分、汗かきだから上着のシャツの着替えも持って、汗拭きタオルも数本いるだろう。
そうそう、前回泊った安宿は、部屋に風呂もトイレも無く、寝間着も無かった。
夜中に何か有ったら困るし、トイレにだって行くかもしれない。
さすがにパンツ一丁でうろうろは出来ないだろうと急遽近くの衣料品店で安物のズボンを買った。
今回も、もしもの時はこのズボンで代用しょう。
納経帖など遍路用品にガイドブックに時刻表。
後は洗面具に髭剃り。薬に絆創膏。
万一に備えて、非常用にカロリーメイトに飴にビスケット、それにペットボトルを2本。
懐中電灯にお気に入りのツールナイフも持って行こう。
・・・・・・。
思いつくままに、用意したものを詰め込まれたザックは、今まで見た事も無い大きさになり、パンパンに膨らんでいる。
試しに肩に担いで見る。
重い、本当に重い。肩にズッシリと喰い込んでくるほど重い。
これは駄目だ。こんな荷を担いで、慣れない山道など歩いたらすぐにばててしまう。
しかし困った、何を減らしたら良いものか・・・。
【写真:遠路道にて】