正式には、「第六管区海上保安本部 水島海上保安部」と言うらしい。
主に中四国地方の瀬戸内海、並びに岡山、広島、山口(一部)、香川、
愛媛を管轄の範疇とする「六管」に於いて、岡山県西部水域の内、笠岡市
神島西端から倉敷市と玉野市の市境に到る間を担っている。
主な任務は、海上に於ける犯罪捜査、法令違反の取り締まり、海難救
助から海洋汚染の監視と調査と幅広い。
対応する所属船艇は35m型巡視艇が、消防機能を有した「PC53 りゅ
うおう」と「PC13 みずなみ」があり、20m型巡視艇では、「CL69
にいかぜ」と「CL53 きびかぜ」を有している。(水島海上保安部HP)
場所柄、中小型の艦艇が配備されている。
水島港の取扱貨物量は中四国では最大級で、全国で10位にランキング
されているが、入港隻数を見ると年間約3万隻の船舶が出入りし、この
数は全国では1番という。
出船入船で込み合う港に監視の目を光らせるのが、この保安部である。
港には神戸税関や広島植物防疫所、検疫所等の出先機関も揃っている。
しかし近頃では、遊漁系プレジャーボート等の機関故障が多発しているら
しく、その対応も増えているようだ。
事前の点検を徹底するよう注意を呼び掛けている。
港に立てば、湾を取り巻く工場群が一望で、間近には保安部の巡視艇
等を目にすることが出来るが、残念ながらここにはプロムナードデッキ
のような遊歩道や飲食・土産物等商業施設など観光的な要素は何もない。
港は巨大な水島コンビナートに有って、孤高を保ち、それを構成する
一要素に徹しているようにも見える。(続)
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