簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

色々な駅舎 (JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-01-25 | Weblog


 三河川合の駅は、打つ放しのコンクリートブロックに、鉄パイプで組
み上げた屋根の乗るモダンな構造が山間のローカル無人駅には珍しい。

 駅を出て宇連川の橋梁を渡ると、宇連ダム湖から流れ出る川とはここ
でお別れだ。ここからはいよいよ山間の厳しい地勢に入り、川と縺れな
がら橋梁で越えて行くが、その間に大小のトンネルが矢鱈多くなる。



 東栄駅は愛知県内最後の駅で、この駅舎もユニークな形をしている。
三角屋根を二つ連ねた構造は、鬼の面をモチーフにしたものだと言う。
半円に切り込んだ眼の中に金色の目玉が光っていて、ホーム側から見る
と正に鬼面だ。



 これは、この町の伝統行事である、重要無形文化財の「花祭」の鬼に
由来するものらしく、三河川合駅と共に、平成の初め頃改築された駅舎
である。
この駅舎の中には小さなカフェが併設されているそうで、時間があれば
降りてみたい駅でもある。



 その先の出馬(いずんま)と上市場の駅間は、何と600mしか離れて
いない。これは飯田線では最短である。
直線なら手に取るほど近い距離であるが、路線は川に沿って蛇行してい
るので、見通すことは出来ないが、僅かの内に着いてしまう。
時刻表でも出馬到着から、上市場発までの時間は2分となっている。



 浦川は昭和9年、三信鉄道として開業した当初の緑色屋根の駅舎が残
されている。駅は1面2線島式ホームを持ち、かつて小野田セメント工
場の貯蔵施設に至る引き込み線が分岐していた名残か、無人駅の割に広
い構内を有している。

 この専用線が廃止されたのは、昭和50年代のなかばだと言い、平成に
入ると飯田線での貨物輸送は消滅した。(続)



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