簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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軌間(ゲージ)(西大寺鉄道廃線跡を歩く)

2021-08-23 | Weblog


 鉄道の多くは、二本のレールによって線路が構成されている。
その線路の内側の最短距離を「軌間」、或は「ゲージ」と呼び、鉄道会社
により各種の幅が採用されている。
世界的に一番多いのが、「軌間1435mm(4フィート、8.5インチ)」で、
半数以上が採用していることからこれを「標準軌」と呼んでいる。



 日本の新幹線は、「標準軌」を採用している。
走らせる車輌の重心が同じ高さなら、線路幅が広い方が横方向の力に対し
てより安全で、列車の場合は高速になるほどその影響は大きくなる。
高速走行を売りにする新幹線には、「標準軌」が適しているらしい。



 一方嘗ての国鉄や現在のJR在来線、私鉄の東武、西武、名鉄、南海
等では、1067mmと軌間が少し狭いものが採用されている。
この「標準軌」を中心に、より広い軌間を有するのが「広軌」、逆に狭い
ものは「狭軌」と呼ばれているから、在来線などは「狭軌」の範疇である。



 一般的に軌間が広くなる方が、高速運転が可能で、輸送力も高まるが、
建設コストは「狭軌」に比べると高くなると言われている。
日本では鉄道の黎明期、よりコストが重視され、多くの私鉄がこの「狭
軌」を採用した。



 京成、京急、阪神、阪急など私鉄7社は、新幹線と同じ「標準軌」を
採用している。
また国内の地下鉄は、「標準軌」と「狭軌」が入り乱れているようだ。

 函館の市電や京王は、それより少し狭い1372mmを採用しているが、
四日市あすなろう鉄道、黒部渓谷鉄道などはその半分ほどの762mmを
採用している。
各社それぞれの事情が有ってのことだろうが、中々にややこしい。(続)





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